子育て

どれを選べばいい?認可保育園、認証保育園、幼稚園、認定こども園…

子どもを預けたいといったとき、どういう基準で選べばいいか分かりにくかったりしませんか?

認可保育園、認証保育園、結局どこが違うの?違うと言われれば全部違うし、保育園なんだから同じのようにも思うし…

そんなお悩みを、元保育園運営者の視点から、選択肢を絞り込む方法を紹介します。

具体的には

  • 子どもを預ける園の選択肢
  • 認可保育園と認証保育園の決定的な違い
  • どうしても決められない場合は

の順番にご紹介します。世の中の甘い言葉を覆す真実をお伝えしますので、選択肢は間違いなく狭まると思いますので、ご一読ください

保育園と幼稚園、どっちを選べばいい?

1. 認可保育園

認可保育園は国が定めた基準(施設の広さ・保育士等の職員数等)を満たし、各都道府県知事に認可された保育園のことをいいます。

認可保育園には公立と私立、公立だけれども運営は私立に任せているというような3つの種類があります。

東京都の場合、国(厚生労働省)・都道府県・市区町村からの補助金で運営されています。ここ、大事なポイントです。

2. 認証保育園

認証保育園は東京独自の制度です。国の基準を満たさないけれど、東京都の基準を満たしている園です。業界的には「ダブルスタンダード」と批判されたりしています。

東京都は保育事業に企業を参入させ、競争原理を働かせれば、安価で質の良い保育ができるという前提のもと作られました。

東京都と市区町村からの補助金で運営されています(国からの補助は無し)

3. 無認可保育園(認可外保育園)

国が定めた基準・都が定めた基準を満たしていない保育施設です。ニーズにこたえた素晴らしい施設もあるという甘い言葉がありますが、実態としては基準を満たせないと思っていただいた方が、結果、安全かと思います。

ただ、今は内閣府が助成する企業主導型保育事業というのもあるようです(無認可保育園であるものの、助成金は認可保育園並みに出るようです)。

4. 幼稚園

幼稚園は、文部科学省管轄で、保育ではなく教育を軸とし、満3才から小学校就学の年の満6歳になるまでの幼児に入園資格があります。

幼稚園と保育園の違い

幼稚園認可保育園・認証保育園
根拠法学校教育法児童福祉法
管轄省庁文部科学省厚生労働省
施設名称学校児童福祉施設
申し込み先園(※公立園は自治体)自治体
保育料私立は各園ごとに、公立は自治体が設定する自治体(市区町村)が保育料を設定。所得に応じて負担する
対象満3歳から小学校就学の年(満6歳)満1歳に満たない乳児から小学校就学の年(満6歳)
資格幼稚園教諭保育士
教育・保育時間4時間を標準とする原則8時間

 

5. 認定こども園(幼保一体型)

平成18年から設けられた「認定こども園」は幼保一体化を目指した制度になります。
幼保連携方・幼稚園型・保育所型・地方裁量型と4タイプあります。

保育時間は短時間(約4時間)から長時間(約8時間)まで選べるようになっています。(保育園的機能)
親の就労義務もなくすべての子供が対象となっているのもメリットの1つです。

その他以下のような施設もありますが、今回は働く親が、どこの施設を選べばいいのかを主体としているので、案内にとどめます。

  •  ベビーホテル
  • 企業内保育室(託児所)
  • 院内保育室(託児所)
  •  ベビーシッター
  •  保育ママ
  •  ファミリーサポートセンター

認可保育園と認証保育園の決定的な違い

保育園の経費で一番多くを占めるのは人件費です。多い園では8割、少ない園でも6割台でしょう。社会福祉施設であっても資金は非常に重要です。上にも述べたように、認可保育園と認証保育園の決定的な違いは、「資金」にあります。

認可保育園の収入は、全体の1/2が国から、残りの1/4ずつを東京都と市区町村からです。

一方、認証保育園は東京都と市区町村と保護者からです。保護者に高額の保育料を請求すると子どもが集まりませんので、保育料にも限度があります。

つまり認証保育園には、認可保育園の収入の1/2も占める部分の補助金が少ないのです。

そして保育園の支出の6割~8割は人件費。経営をするには人件費削除が最も効果的です。つまり、経営が厳しくなれば保育士の数を減らすしかなくなります。保育士が減れば子ども目が届きにくくなりますし、勤務シフトが厳しく疲労がたまれば保育士も力を発揮しにくくなります。(繰り返しになりますが、全国を見れば、保育士の数が少なくても、良い保育をする園はちゃんとあります)

その中で頑張る保育士は、サービス残業をし、安い給与で、保護者のクレームも受けながら、疲れて退職していくのです。

皆さんはそんな園に子どもを預けたいと思いますか?

認証保育園でも素晴らしい園はある。もちろんそうかもしれません。ただ、現実は紹介した通りです。素晴らしい園である可能性は低いと思ってください。

甘い言葉には乗らず、認可保育園を選ぶこと。これが最低基準です。

どうしても決められない場合

そんなことを言っても認可保育園は定員がいっぱいで入れないし、育児休業も終了が近いしどうすればいいの?という場合もあるでしょう。

2017年10月から2歳まで育児休業を延長できることになりました。また、育児休業終了後、復帰しなくても育休手当は返還しなくてよいことにもなっています。

保育園は0歳児で入園できないと、途中入園は狭き門です。私が保育園にいたときも、転園する家庭は、100名弱の子どもがいる保育園で年間で多くて3組。

0歳で10名の枠があっても、1歳の12名の枠は0歳からの持ち上がりがあるため、2枠しかありません。

レアかもしれませんが、我が家は保育園を諦めました。認証保育園や無認可保育園に入れるくらいなら、保育園に入れず、3歳から幼稚園に通わせることにしました。

かけがえのないわが子を預ける園。それくらいの判断をするのも一つの選択肢だと思います。