冷暖房を効率的にして電気代が浮くコスパ最強のサーキュレーターってどれだろう?
実は用途によってコスパ最強機種は違うんだよ!
- 扇風機 or サーキュレーター
- DCモーター or ACモーター
- 自動首振り
- タイマー
- リモコン
サーキュレータも様々な機種が出ていてどれを選んでいいか迷いますよね。
洗濯物にあてるサーキュレーターなのに超高級DCモーターのハイスペックを買ってもコスパが悪いように、実は、用途や置き場所によって必要な機能が異なり、コスパ最強機種も変わってくるんです。
本記事では用途別にコスパ最強サーキュレーターをご紹介し、空気の特性を生かした効率的な使い方まで深堀してご紹介します。
ぜひ用途にあったサーキュレータを選んで、空気の特性を意識して設置してみてください。
コスパ最強サーキュレーター
本記事では、全て筆者宅で購入し、稼働し続けているオススメの3機種をご紹介します。
扇風機は人が涼むための風、サーキュレーターは部屋の空気を全体的に動かすための風になります。
つまり部屋の空気を動かしたいと思うときは、こんな場面が想定されます。
- 冷暖房を効率的にする
- 洗濯物を早く乾かす
- 湿度の高い場所を隅々まで乾かす
サーキュレーターは風の強さや静音性、自動首振(左右・上下)、ランニングコスト(消費電力)、タイマーやリモコンといった機能で選びます。
重要なのは実現したいことに対して必要最低限の機能でコスパの良い機種を選定することです。
例えば、コスパを考えたとき、DCモーターが省エネであることは事実ですが、電気代を計算してみると3年とか5年使わないとACモーターより割安にならないんです。
メーカー | アイリスオーヤマ(PCF-HD15) | モダンデコ(SUNRIZE) | 山善(YAR-AD231) |
モーター | AC | 日本製DCモーター | DC |
価格 | 3千円 | 7千円 | 1万円 |
消費電力 | 31w | 18w | 18w |
3年利用 | 1万9千円 | 1万7千円 | 2万円 |
5年利用 | 2万9千円 | 2万円 | 2万5千円 |
3年利用・5年利用は本体代+消費電力です。
表からわかる通り、DCモーターは価格が上がれば上がるほど、コスパは悪くなりますが、使い方次第ではDCも活用できる場面もあります。
本記事ではサーキュレーターの選び方だけでなく、活用の仕方までご紹介します。
空気の2つの特性を知る
実はたった2つの空気の特性を知るだけで、サーキュレーターの使い方(置く場所・置く向き)が分かるんです。
- 冷気は下に落ち、暖気は上がる
- 乾く=湿ってない空気に湿度が吸収される
冷気は下に落ち、暖気は上がる
ココが凄く重要です。冷たい空気は下に落ちるので、エアコンの下にいると冷えてしまうんですね。
そのため、エアコンの設置場所によってサーキュレーターの使い方が変わってくるんです。
下に落ちてきた冷たい空気をサーキュレーターで上に持ち上げるのは、コスパが悪すぎるので現実的には無理です。
そのため、よく見るこんなサーキュレーターの設置は理屈的に無理です。
5万円もする超高級パワフルサーキュレーターを使うにはコスパ悪すぎです。
湿ってない空気に湿度が吸収される
空気は100℃も温度がないので蒸発して乾いてるわけではありません。
まだ空気を含められる乾いた空気に吸収されて乾くんです。
湿度が高い場所で洗濯を干してガンガン風を当てても乾かない
なぜなら、空気自体がもう湿度を吸収できないからです。
梅雨の時期に室内で洗濯物が乾かないのは室内の空気が湿っているからです。
実は冷たい空気の方が水分を含められる量が少ないので、寒い梅雨なんかは余計乾かなくなります。
そんな時はまず部屋を除湿するところから始めましょう。
冷暖房を効率的にするのに最適な機種
まずは冷房の設置してある場所を確認しましょう。
冷気は落下、暖気は上昇の特性を活かし、人に直接冷気が当たらない場所(階段上)がベストです。
もし階段上に冷房がある場合は、2階だけでなく階段下に冷気が届くように、下向きにできるサーキュレーターが適しています。
下向きのサーキュレーターは機種が限られている上に、DCモーターの省エネじゃ元が取れないほどアイリスオーヤマ(PCF-HD15)が超安いです。
エアコンがリビングにしかない場合
ジメっとする季節に冷房をしたら、すぐに冷えたけどベタベタする…
冷気は落下するので、普通に稼働させると人に直接風が当たってしまって寒くなってしまいます。
エアコンがリビングにしかない!という場合は冷気が均一に部屋全体へ広がるようにサーキュレーターを設置しましょう。
冷気が落ちないように補助してあげるイメージです。
ただ、冷房に近すぎる位置に風を当ててはダメです。なせなら、エアコンに冷気が戻り、エアコンは部屋が冷えたと勘違いし、冷房を止めます(サーモオフ)。すると、冷房(=除湿)も止まります。
除湿の裏技
部屋は冷えるがジメジメする、その原因は冷房の風量が多すぎです。
エアコンは早く冷やして稼働を止めて(送風)、省エネにする仕組みです。送風にすると除湿になりません。
回避方法はエアコンの給気口にフィルターを乗せてあげると除湿が進みます。
エアコンに入ってくる空気量がゆっくりに、そして減るので、アルミフィンがしっかり冷えて除湿が進むためです。
エアコン設定の難しさ
- 部屋が冷えないように設定温度を上げると冷房(=除湿が止まる)
- 設定温度を下げるとすぐ寒くなる
⇒設定温度を下げても、フィルターを設置することで、冷気を出しにくくし、除湿をし続けるというワケです。
洗濯物を早く乾かすのに最適な機種
洗濯物を早く乾かしたい場合は、洗濯物の周りに乾いた空気を供給することです。
洗濯物は、横に広がっていることが多いので、左右の可動域が大きい機種がオススメです。
注意点は、モダンデコ(SUNRIZE)は台座が1回転するわけではありません。
安心・品質にこだわらなければ左右70℃の機種(こちら)もあります。
入浴後の浴室やエアコンの前では乾かない
お風呂上がりの浴室は湿度が高いので洗濯物の湿度を吸収しきれません。
また、もちろん除湿された空気が出てくるエアコンの前もNGです。
なぜなら出てくる空気は冷たいので、空気中に含める水分量が少なく、洗濯物の水分を吸収できないからです。
部屋がしっかり除湿されているのであれば、窓際が良いです。
外から日射熱が入ってきて暑くなりやすく、暑ければ、多くの水分を含めるので、洗濯物の湿度を空気が吸収するからです。
夜寝るときに選択をする場合はタイマー必須ですね。リモコンは不要です。
湿度の高い場所に最適な機種
浴室や洗面所のような、湿度が高くなる場所をカビさせたくないためにサーキュレーターを使いたい場面もあるでしょう。
この場合は360℃に空気を送り込めるサーキュレーターがオススメです。
どんなにふき取ったと思っても隅には水分が残るもの。これを一方通行のサーキュレーターの空気の動きだけでは乾かしきれません。
空気中に吸収させて乾かすためには、隅々まで空気を送り込める360℃対応にサーキュレーターがオススメです。
そんな時にオススメはモダンデコ(SUNRIZE)です。
何といっても安心の日本製DCモーターで、風量8段階で強風も可能、タイマー付きです。
目的に合ったサーキュレーター
デザインも良く、風量も強く、静音で消費電力も弱いサーキュレーターは値段が高いです。
一方で、用途によっては全部入りである必要はありません。
サーキュレーターはコスパで機種選定をしましょう。
- 冷房を効率的に下に送り込めるアイリスオーヤマ(PCF-HD15)
- 洗濯物を乾かすのに横の動きに強い山善(YAR-AD231)
- 湿った浴室・洗面所を乾かす360℃可動モダンデコ(SUNRIZE)
空気の特性(重さや除湿)を知って、さらに効率的にサーキュレータを活用すれば、省エネで快適な空間を作ることができます!