子育て

保育園見学のポイント!質問例を大公開【保育園職員が徹底解説】

保育園の入園希望を決めるとき、どこの保育園にしようか迷いませんか?

「パンフレットを見ても同じような内容だし、見学に行っても何を見ればいいかわからない…

こう言った疑問にお答えします。

実は、この記事で紹介する「保育園を見学するときにチェックすべきポイント」を確認すると、誰でも簡単に良い保育園かどうかを見極められます。

なぜなら保育園運営に携わっていた筆者が、同業者周りでいろんな保育園見学を行くと、紹介するポイントができている園と出来ていない園では、保育に対する姿勢が全く違ったからです。

この記事では、保育園見学のポイントを紹介し、見学の際にする具体的な質問方法に加え、回答の良し・悪しの見極め方もご紹介します。

この記事を読み終えると、良い保育園かどうかがわかるようになるので、どの園に希望を出すのかを迷わず選べるようになります。

保育園を選ぶ極意

保育園をしっかり見極めるには、「パンフレット」ではなく「見学」することが必須です。

なぜなら、どんなにサービス(保育時間)や立地が良くても、子どもが長い時間を過ごし、接する保育士カリキュラムの方が、子どもに対し影響力があり重要だからです。

子どもの成長にとって良い環境かどうかは4つのポイントがあります。

  • 子どもの遊び方
  • 保育士の対応
  • 食育への取り組み
  • カリキュラムを作る考え方

そして、見学するには3つの極意があります。

  • 案内してくれる人に質問をする
  • 園児から直接聞く
  • 見学の時間帯が重要

質問の具体例も紹介していますので、ぜひ利用してみてください。

家からの距離や開園時間なども重要な情報ですが、保育園は子どもが長い時間を過ごす場所です。わが子の個性や自分の子育観に合った保育であるかを確認することが大切です。

保育園の遊び方をチェック

遊びの確認

三つ子の魂百までとはよく言ったもので、この時期に「創造力」と「想像力」が発達します。

発達を促す大きな要素が<遊び>です。

遊ぶことで手足の発達(動き)にもつながりますし、友達との共同作業やケンカから人間関係も学びますし、自己肯定感につながっていきます。

例えば、積み木を重ねられるようになって、楽しいから何度も繰り返し、褒められ、もっとできるようにと難易度を上げ、工夫(創造力と想像力)指先が発達し…といった具合に、遊びはとても重要です。

見学時の質問例

見学に行った際に、このような質問をしてみてください

「遊び」に関して力を入れていることは何ですか?

うちの保育園は、子どもが考えるということを大事にしています。上手・下手ではなく、積み木やおままごと、お絵かきなど、子どもが想像力と創造力を発揮できるような遊びに力を入れています。

うちは縦割り保育に力を入れています。自由保育(それぞれが自由に遊ぶ)や一斉保育、縦割り保育のバランスを考え、上のクラスになると、下の子に教え、頼られることで自己肯定感が増すように、○○のような時間を大切にしています

うちはおもちゃもたくさんありますし、子どもたちが好きなように遊んでいます。男の子は戦いごっこなどが流行っていて、女の子はプリキュアごっこが流行っていますね

お絵描きの確認

例えば、お絵かきでアンパンマンを書こうとします。すると、アンパンマンに似ているかどうか、という先入観が必ず入ります。

幼児期に必要なことは、似ているかどうかではなく、その子が考えたものを書くことが大切です。

もしかしたら空を飛んでいるバッタを書くかもしれません。しかしそれは上手・下手ではなくその子が表現をすることを楽しむ、という過程が大切なのです。

お絵描きの関わり方ひとつ聞くだけで、その保育園の子どもに対する姿勢がわかります。

おもちゃを見る

プロじゃないから、どんなオモチャが良いがわからない、と思う方もいるかもしれませんが、基本は簡単です。

子どもが考えて(工夫して)遊べる遊具かどうか、です。

例えば積み木・LaQ・おままごと・お絵かき等は、その子が考えて遊ぶことができますが、「使い方が決まっている市販のおもちゃなどは、保育園としては質の悪い遊具です。

保育士の対応をチェック

平たく言うと、嫌な雰囲気の保育士かどうかを確認しましょう。そんなに難しく考えることはありません。意識して保育士の動きを目で追ってみましょう。

少し具体的に言うと、例えば保育士が大声を出しているケースは望ましくありません

大声を出さないと子どもが聞かないような保育をしているからです。

ちゃんとした保育士であれば、日々のかかわりの中で、子どもは保育士が話すことが重要だと理解しているので、しっかり聞きます(中には障害を持つ子もいるので、全員とは限りません)

叱っている様子があるとわかりやすいです。感情的怒っているのか、冷静に叱っているのかを見るようにしましょう。

子どもとの関係ができ、子どもが自ら動くようになると、年中ともなれば保育士は「補佐」的な動きで十分ですが、しっかりできてないと、ドタバタ・あくせく動き回っていることが多いです。

食育への取り組みをチェック

食事に力を入れていない園は、保育に力を入れていないケースが多いように思います。保育に力を入れていけば、結果的に食育は必ず実践しています。

食育と言われますが、簡単に言うと以下の流れです。

  • 自分たちで食べるために育てる
  • 収穫する
  • 調理する
  • 食材に感謝して食べる
  • 後片付けをする

一連の流れから食への興味生命への興味成長することへの興味、そして何より楽しんで食べるということは、子どもの成長にとって非常に大切です。

見学時の質問

食育はどんなことに力を入れているのですか?

回答が調理(クッキング)のことだけであれば、あまり食育に力を入れていないと思ってよいでしょう。

クッキングがない園しか選べない場合は、自宅でやりましょう。

例えば、ジップロックに小麦粉と水を入れて一緒に足で踏んで、うどんやすいとんで食べるだけでも楽しめます

保育園の行事の狙いをチェック

保護者が最も楽しみな一つではないでしょうか。行事の位置づけに正解はありませんが、大きく2通りあると思います。

  1. 日々の生活をしていった結果、出来るようになったことを発表する
  2. 行事に合わせて練習して、目標を達成する(発表する)

どちらも誤りではありません。

イメージ的には、①は保育園。自分のできることを積み上げていく方式、②は幼稚園。目標を立てて大人が子供の能力を引っ張り上げていくイメージ。

自分の子どもに合った方針かどうかを確認できます。

見学時の質問例

発表会のテーマは、子どもたちが決めたりするのですか?

なんてことを聞いてもいいかもしれません。

見学の極意

下駄箱での質問

これまで子どもが遊ぶところでの質問例を記載してきましたが、ぜひ保育園の玄関でも質問をしてみてください。

玄関の下駄箱は、自分の靴を置く場所が決まっている園決まっていない園、両方あると思います。何気なしにその理由を聞いてみてください。

こちらでは下駄箱は個人ごとに分かれているのですか?

もしくは

こちらでは下駄箱はどこに入れてもいいようになっているのですか?

下駄箱も意図して設置しているかを確認しましょう。保育園に意味のないものはありません。すべて意図して作られています。それが答えられる園(保育に力を入れているかどうか)を確認しましょう。

自分の下駄箱の位置が決まっているのは、登園したときに自分の居場所がある安心感を持たせるためであり、共有型の下駄箱は、場所を共有するということを学んでもらうためであります。保育園経験者からすると初歩的ですが、その初歩ができているかを確かめましょう。

園児から情報収集

保育が適切に行われている園は、子どもたちの礼儀もとても気持ちがいいです。しっかり挨拶をしに来てくれます。

また、子どもたちが遊んでいる内容を話してくれます。そんなとき、子どもたちに、この後の過ごし方を聞いてみましょう。

あと30分したら集まりがあって、そうしたらおやつの時間になって、おやつを食べ終えた子から自由遊びになって、時計の針が○○になったら延長保育のお部屋に移動するの。

子どもが見通しをもって動けるかどうかの確認です。子どもが見通しを持てるということは保育士が意識して子どもたちへ見通しを持たせようとかかわっていることが分かります。

見学に行く時間帯

一般的に午前中は、乳児は昼寝をしたり、幼児は一斉保育をしたりしています。ですので、午後に見学に行くことをお勧めします。自由保育をしていれば子どもの様子や保育士の関わりが、より分かりやすいと思います。

何も言わないと見学は午前中にセッティングされます。なぜなら午後は保育士たちは打ち合わせを入れる時間だからです。

午後といっても、午後イチは昼寝をしていますし、おやつ以降の夕方は、お迎えが始まるため、その間が良いでしょう。(おそらく夕方は見学NGだと思います)

事前予約の際に自由保育をしている時間帯を確認して、その時間に設定するのが一番確実です。また、土曜保育は通常保育と全く違いますので、お勧めしません

まとめ

わが子の命を預ける保育園。一日のうち最も長い時間滞在する保育園。

その時間が有意義であってほしいと思います。

最低限、確実に生命の安全を確保してくれて、できれば子どもの成長を伸ばしてくれる園に入れたいと思うのは、どの保護者も共通だと思います。

  • 子どもの遊び方
  • 保育士の対応
  • 食育への取り組み
  • カリキュラムを作る考え方

この4つのポイントを、お昼寝明けの時間帯に、「案内してくれる人」と「園児」から情報を引き出しましょう。

各家庭の子育て方針によっても評価が変わると思いますが、ぜひ「選ぶ」という気持ちで見学に行ってみてください。WEBだけではわからないことがきっと見つかるはずです