子育て

保育士のための保育園選び★転職3つのポイント

ここ10年、都内では保育園不足・保育士不足の実態があり、反面、保育士は転職がしやすい状況でもあります。

企業の転職ではインターンがあるように、学生には保育実習があるので、候補の保育園の中を見るのは簡単かもしれませんが、中途採用となるとそうもいきません。

企業と同様、組織の理念を見たり、財務諸表を見たり、採用時の待遇を見たりということはできると思いますが、私が見てきた保育士は、そこまで勉強をして応募先を選んでいるようには思えませんでした。

かなりニッチな話題ですが、保育園の中にいたからこそ感じた、上記の方法にとらわれない応募先の選び方を紹介したいと思います。

別の記事でも書きましたが、資金面の安定さから「認可保育園から選ぶ」を前提にしています。

研修の実施状況

認可保育園では、国からの補助金の中の項目に研修費があります(非常に安価ですが)。

研修に行くということは自分の保育の見直しにもなりますし、外のやり方を知るというのは保育のシカタの選択肢も増えます。

一方で、延長保育が当たり前の状況で、保育士はシフト制・ローテーションで勤務をまわしています。子どものお休みもありますが、サービス業のように閑散期や閑散時間帯はありません。

研修に人を1人出すということは、チームメンバーが1名減るということです。その日に保育士を休ませなければ良いという意見もあると思いますが、休暇も消化させなければいけません。

皆さんも職場で1人少ないときは他の職員がその分を担うという荷重がくると思います。その仕事は明日に、という仕事ではないのです

つまり、研修に出せる、ということは、

  • シフトを無理なくしっかり回せている
  • それぞれの職員が自立しているから出せている可能性がある
  • 施設が研修(保育士の育成)に興味を持っている)

ということが考えられます。

年に二回は外の研修に出ていれば十分、年に一回行けるというだけでも及第点かと思います。

もちろん研修は誰にでも行けるわけではなく、OJTができるくらいのスキルにならないと行かせられないというのが一般的でしょう。

内部で勉強会をたくさんしています、というのは、勤務時間外に半強制でやらせている園もありますので、その区別にご注意を。

システムの導入状況

ご存知の通り、保育士の仕事は日々の保育だけではありません。行事に向けた制作や、食育や安全などの施設内の委員会、そして最も負担が大きいのが書類作成です。

日・週・月・年の単位で、計画実績を記録します。

一年で計画を立て、そのために毎月何をし、それには週で何をしなければいけないか、だから今日はこれをやると行った具合につじつまが合うようにするため、似たような記載も重複します。

実施記録も同様です。日々の出来事から、週の振り返り、月の姿から年間を通した成長の記録をします。

これが家庭保育との大きな違いです。計画を立て実践する。

だからこそ国から補助金が出ているので、これらの資料は全て国からの監査でチェックされるため、資料を監査用にコピー・ファイリングして作ります。

保育だけでも大半なのに、国の監査資料も作らなければならないのは大きな負担になり、時間内で終わらないケースも多いでしょう。

そんなときに役立つのがシステムです。

いまだにエクセルやワードを使っているようだと事務量は多いと思っていいでしょう。保育用のソフトウエアがありますので、確認するようにしましょう。

子供の入園記録も入室時にIDで管理すれば手書きの記録は不要ですし、災害時にも迅速な対応につながります。

下手をすると「手書き」、加えて監査の時にコピーしてハサミで切ってA3用紙に貼り付けて…というような前近代的な保育園もまだあると思いますが、そういう保育園は保育士を大事にしていないと思われても仕方ないかと思います。

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施設長

この章は私見度合いが高いですので個別に見極める必要がありますが、傾向として読み流してみてください。

社会福祉業界の場合、創設者の世襲というケースが多いです(社会福祉の奉仕の成り立ちが影響していると思います)

もちろん世襲にも関わらず、とても素晴らしい施設長がいることも知っています。しかし、そうでないケースも多く見られるのも現実です。

家族経営でない限り、30代前半までに施設長である可能性としては極めて少ないです。施設長になるためには社会福祉施設での勤続年数や理事会の承認が必要だからです。

そんな中でも施設長になるということは、他に候補者がいない(適切な育成が出来てこなかった)と思うべきです。

例えば面接か見学の際に以下のような質問をし、回答のレベルを確認するべきかと思います。(理事長などの法人の理念を考えている方が代わりに説明してしまうことがあるので、必ず「施設長」にこたえてもらえる場面で質問しましょう。

(縦割り保育を大切にしている園であれば)クラス別保育をしていない理由は何ですか?

(縦割り保育を推進していない園であれば)今、縦割り保育は流行っていますが、なぜクラス別保育を継続しているのですか?

新保育指針に伴って、園で変更したことは何ですか?

勉強していない施設長は、答えにくいので少し嫌な顔をするでしょう。勉強している施設長であれば、ある程度スラスラ回答が出てくるはずです。

やらされ園長は、法人の理念なんて(理念を知っていても)保育のどこに結び付けているなんて考えませんし、新保育指針は理事長やレベルの高い園長が主体となって法人に取り組んでいます。

施設長がしっかりしているかどうかを確認しましょう

まとめ

いかがだったでしょうか。保育士歴が数年であれば気づけていないこともあったのではないでしょうか?

  1. 外から確認できること
  2. 質問しないとわからないこと
  3. 採用されて働き始めないとわからないこと

いろんなケースがあると思いますが、少し誤った転職をしないよう、事前の情報収集がとても重要です。ぜひ面接の場などで出来る限りの情報を集めましょう。

保育園見学のポイントでも記載しましたが、もし活動の様子が見れるのであれば、ぜひ見学をしてみてください。