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健康診断の肝機能検査値が異常でも間に合う!今から間に合う肝臓ケア

健康診断をしたら肝臓の数値が悪くて、どんなリスクがあるんだろう?と思ったことはありませんか?

肝臓が悪くなると、お酒の飲みすぎで、休肝日を設けましょうというくらいで、いろんなWEBページを見ても医学的な用語が多く、「つまりどういうこと?」というように分かりにくいことはありませんか?

健康診断の結果を侮ってはいけません。どんな病気であっても早期発見・早期治療が最も対策として有効です。実は、コタローにように人事をしていると健康診断の結果を見る機会がありますが、意外に肝機能の検査値が悪いケースが多くみられます。

なぜなら肝臓は「沈黙の臓器」と言われるほど、自覚症状がないことが多いからです。

この記事では健康診断で肝機能検査値に異常があった場合に疑うべき病気とその対処法を、誰にでもわかりやすいよう表にまとめました。

一人で悩まずに、早期発見できたことを喜ぶくらいに考えて、しっかり原因を突き止めて対処していきましょう。

肝臓の検査異常値から想像できる病気

健康診断の結果、肝臓の検査値が異常だった場合、どんな病気につながるかパッと思いつくでしょうか?

まずはリアルな想像ができないと、本気で対応できないので、表でご紹介します。

項目疑われる病気
AST (GOT)急性肝炎、劇症肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝がんなど
ALT (GPT)
γ-GTP急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝がん、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪性肝炎、薬剤性肝障害、胆道系疾患など
総ビリルビン肝炎肝硬変肝がん、胆道系疾患、体質性黄疸など

多くの病気が想定されますが、単純化すると、肝臓の検査異常値が継続すると、主に4つのステージ進行していきます。

  1. 肝臓にダメージが継続して蓄積
  2. 慢性肝炎
  3. 肝硬変
  4. 肝がん

肝機能が重要ということはご存じだと思いますが、肝臓がダメージを受けると、どのような機能が働かなくなるのかをご紹介しましょう。

肝臓の役割

健康診断で肝臓の検査値が悪かった場合、この時点で深刻にとらえる必要があります。なぜなら血液検査はあなたの今の健康状態を如実に示しているからです。

肝臓の役割

肝臓は主に次の3つの役割があります。

代謝3大栄養素である炭水化物(糖質)・脂肪(脂質)・たんぱく質の代謝・貯蔵
解毒・排泄アルコール、薬の成分、有害物質、体内の老廃物などの分解・排泄
胆汁の分泌脂肪の消化に必要な胆汁の生成・分泌

肝機能が正常の場合

健康診断の検査項目ごとに、肝臓のどの役割を担っているのかをご紹介します。

ALT(GPT)体内でのアミノ酸代謝やエネルギー代謝の過程で重要な働きをする。健康な人ではALTよりASTが高値を示すが、肝障害の場合、ALTの方が高くなる。
AST(GOT)
γ-GTPたんぱく質を分解・合成する。
ALP(アルカリホスファターゼ)乳製品、レバーなどに多く含まれる物質(リン酸化合物)を分解する。
総ビリルビン寿命を終えた赤血球にあるヘモグロビンをビリルビンに変え、便として排出させる。

肝機能が異常の場合

それでは、健康診断の肝機能の各項目がどんな異常を示しているかをご紹介します。

ALT(GPT)肝臓の健康状態。どんな理由であれ、肝臓の具合が悪いと数値が高くなる。(何らかの異常で肝細胞が破壊されると血液中に漏れるため)
AST(GOT)基本、ALT(GPT)と同じ。しかし、AST(GOT)値のみが高値を示す場合は、肝臓以外の病気である可能性もある。肝臓の状態を知るにはALT(GPT)も一緒にチェックする。
γ-GTPお酒の飲み過ぎ・肥満等でγ-GTPが多く作られると血液中に漏れてくる。また、胆汁の流れや胆管細胞の異常でも数値が上がる。
ALP(アルカリホスファターゼ)ALPは骨でもつくられているため、成長期の子どもや骨の病気などでも数値が上がる。原発性胆汁性肝硬変を見つける手がかりにもなる。
総ビリルビン通常より過剰に赤血球が破壊されると数値が上がる。また、肝硬変が進むと数値が徐々に上昇する。

肝機能障害の進行

脂肪肝(アルコール性脂肪肝・非アルコール性脂肪肝)が慢性的に継続し炎症が続くと慢性肝炎につながります。

正常慢性肝炎肝硬変肝がん
F1F2F3F4
線維化がない状態軽度中度重度ガン化する細胞が出てくる初期は症状が出にくい

大事なのは、肝がんになる前(慢性肝炎)でも死亡するケースもあるため、まだ肝硬変だから大丈夫、というわけではないことです。

どんな病気も早期発見・早期対処が最も有効です。

初めての肝臓の検査異常値は、十分に対処可能

あなたの健康診断ででた異常値の項目から、肝臓のどの部分がダメージを受けて、そのダメージは何が原因だと想定されるか絞り込めたでしょうか?

肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、その異常に対し自覚症状があまり出てこないという特徴と他臓器には無い再生能力(1/3を切除しても1~2ヶ月後にはもとの大きさに戻る)という特徴があります。

この二つを理解すると、自覚症状が出てからでは対処が遅い&早期対処が有効であることが分かると思います。

特に「γ-GTPが高い」「脂肪肝」などと言われた場合は、禁酒食事の調整運動の実施といった対処ができます。

肝臓を悪くする人の半数は、健康診断で数値が悪いのにもかかわらず、しっかりした対処・対策を取らずに異常が継続しているというケースが非常に多いです。

脂肪肝ではない場合胆汁うっ滞・胆道の閉塞なども考えられるため、個人で対応するのではなく、再検査をし、医師の指示に従うようにしましょう。

肝臓の回復はすぐに数値に現れる

必ず早期発見・早期対処

アルコールや肥満(カロリー摂取過多)による脂肪肝は、禁酒や食事の調整に加え、運動をすると意外とすぐに数値に現れるので、対処のやりがいがあります。

特にアルコールに関しては2~3カ月の期間を控えるだけで効果が表れるという報告もありますし、実際、アルコールを控えた後に再検査を受けた社員は「数値が改善した」ということも多く見ています。

カロリー摂取過多のよる脂肪肝は、ダイエットをすることになりますが、脂肪肝になるくらいの体重であれば、少し運動を増やし、少し食べる量を減らせばすぐに効果が出るでしょう。

例えば、身長165cmの場合、体重53kgから50kgまで落とすのはかなり大変ですが、体重70kgから65kgまで落とすのは、意外と簡単です。

早期発見・早期対処できなかった場合

この生存率を高いと感じるか低いと感じるかはあなた次第ですが、この「ガン」前には、慢性肝炎から肝硬変まで約20年、肝硬変から肝がんまで約10年といった長い年月にわたり、肝臓にダメージを与え続けた結果です。

この約30年の間に健康診断で異常に気づくチャンスはあると思いますし、そこから対処するかしないかはあなた次第です。

2011年の3年生存率2008・09年の5年生存率2001-04年の10年生存率
ステージI76.4%59.8%25.7%
ステージII62.8%41.7%15.9%
ステージIII22.7%16.1%7.5%
ステージIV5.9%3.9%2.5%

※国立がん研究センター(国がん)「がん診療連携拠点病院等院内がん登録 2011年3年生存率、2008から09年5年生存率を参照

繰り返しますが、肝臓の異常値は、多くの場合早期発見・早期対処で良くなります。

まとめ

健康診断の検査異常値がALT(GPT)、AST(GOT)、γ-GTPであった場合は、禁酒や食事の調整に加え、運動をすれば必ず数値は良くなります。

数値が悪いけど、そのうちよくなるかな?なんて考えずに、

  • 飲酒
  • カロリー摂取過多を見直し
  • 運動(毎日30分程度のウォーキング)

を実施すれば、肝臓の負担も減り、炎症が治まり、大きな病気になる前に健康に戻れるでしょう。