24時間冷房で除湿する全館冷房って、どのくらい電気代がかかるんだろう…
再熱除湿にすると電気代が高くなるって聞いたけど、どのくらいかかるんだろう
こんな疑問にお答えします。
「冷房は28℃設定」神話から抜け出そうとしているあなたの背中を押せる内容となっておりますので、ぜひご一読ください。
本記事で分かること
- 全館冷房の電気代
- 再熱除湿にした場合の電気代
- 再熱除湿の健康への効果
我が家のスペック・条件
東京都内、完全分離型の2世帯住宅となっており、エアコンも1階と2階・3階で1台ずつ利用しています。
区分 | フロア | 広さ | エアコン |
親世帯 | 1階 | 約60㎡ | 2.5kw |
子世帯 | 2階 | 約60㎡ | 2.8kw(3階設置) |
3階 | 約40㎡ |
(※)両機とも日立のしろくまシリーズの再熱除湿付きのエアコン
測定日の2019年7月・東京は暑くならない梅雨で8月は平年より少し暑いという夏でした。
月 | 2019年平均気温 | 過去5年 平均気温 | 差 |
6月 | 21.8℃ | 22.5℃ | -0.7℃ |
7月 | 24.1℃ | 26.8℃ | -2.7℃ |
8月 | 28.4℃ | 27.2℃ | +1.2℃ |
その結果、電気使用量がどうなったのかをご紹介します。
全館冷房の電気代
気密性の高い一条工務店は、エアコン1台で家全体を冷房・除湿する全館冷房が可能です。
設置場所・間取りの工夫さえすれば、6畳用のエアコンで100㎡は余裕で全館冷房できます。
実際、我が家の冷房代を公開します。
太陽光パネルは設定していますが、電気代は世帯の全電気量を全て買電した場合の金額です(我が家はエコキュートではなく、エコジョーズのガス給湯器です)。
2019年 | 電気料(@28円、月額) | |
親世帯60㎡ | 子世帯100㎡ | |
6月分 | 1.1万円(再) | 1.3万円(冷) |
7月分 | 1.4万円(冷) | 1.6円(冷) |
8月分 | 1.5万円(冷) | 1.7万円(冷) |
しかし、外気が涼しい梅雨の場合、除湿をすると室温が下がってしまい、室内が寒くなってしまうので再熱除湿の出番です。
再熱除湿はいったん冷房で空気を冷やして除湿した後に、空気を温めてから室内に戻すため、電気代が高い!と言われています。でも現実は違いました。
再熱除湿だからといってメチャクチャ電気代が上がるワケではない
でも再熱除湿って、理屈から考えても電気代上がるよね…
もちろん電気代は増えますが、それよりも得られるメリットがプライスレスだったのです。
再熱除湿の電気代
冷房から再熱除湿に切り替えた電気代をご紹介します。
<親世帯(60㎡)の電気使用>
2019年 | 電気使用量 | 電気料 | 備考 |
4月 | 230kwh | 7千円 | |
5月 | 230kwh | 7千円 | |
6月 | 400kwh | 1万1千円 | 再熱 |
7月 | 500kwh | 1万4千円 | 冷房 |
8月 | 530kwh | 1万5千円 | 冷房 |
冷房除湿・再熱除湿の切り替えは、再熱除湿だから電気代上がった???という程度でした。
ちなみに測定した1階の親世帯(60㎡)は、4つの区分に分かれます。
- 玄関
- リビング
- 寝室
- 洗面脱衣所(浴室)
→サーモオフのリスクを下げるため、玄関にエアコンを設置しました。
太陽光発電の売電との相殺
一般的に一条工務店の住宅は太陽光パネルを搭載しますので、売電するため、実際の支払電気代はもっと少ないのが現状です。
我が家(子世帯100㎡)が搭載した6.7kWをご紹介します。(単位:万円)
2019年 | 総使用量 | 支払(自己消費後) | 売電料金 |
@28円 | @28円 | @26円 | |
5月 | 1.3万円 | 7千円 | 2.0万円 |
6月 | 1.3万円 | 7千円 | 1.3万円 |
7月 | 1.6万円 | 9千円 | 9千円 |
8月 | 1.7万円 | 1.0万円 | 1.3万円 |
外気温や家の広さにも影響を受けるので、各世帯1日当たり500円程度(夏は15,000円)かかりますが、太陽光発電を6~7kw搭載していれば、そのほとんどをまかなえることが分かります。
再熱除湿のメリット
冷房の強さ
梅雨の時期、除湿をし続けるために冷房23℃設定+吸気口にフィルタを設置しましたが、リビングまですぐに冷えてしまい、冷え性の母(60代)にとっては寒くなってしまいました。
実は母は逆流性食道炎を患っており、冷夏+全館冷房をした結果、症状が出始めてしまいました。
しかし、再熱除湿のおかげもあってか、母の「逆流性食道炎」の症状が極めて良好になりました。
0にはなりませんが、明らかに症状が減ったことは、高気密高断熱住宅の良さでもあり、一条工務店に引っ越してきてよかったと思える最大の効果だとも思います。
まとめ
外が35度の夏であっても室温25℃・湿度45%を維持するコスト(エコキュートを除く全電気代)は、月額1万5千円程度でした。
2019年 | 電気料(@28円) | |
親世帯 | 子世帯 | |
(60㎡) | (100㎡) | |
7月分 | 1.4万円 | 1.6万円 |
8月分 | 1.5万円 | 1.7万円 |
この快適な空間によって、逆流性食道炎の体調不良を患っていた母の症状が明らかに改善し、孫と遊んだり、遊ぶために体力を維持しようと自ら積極的に散歩に行く姿を見ると、一条工務店を選んでよかったと心から思えます。
寒い梅雨は、コストよりも健康を意識し、暑い夏、暑さに体を慣れさせるより、夜にしっかり睡眠をとり、体調を回復させる方が100倍重要です。