風呂場のカビって頑固で取れにくい…
特に端っこが綺麗に取り切れないんだよね…
ジメジメした梅雨、高温多湿の夏、結露の多い冬、風呂場はいつでもカビが生える可能性は非常に高いです。
本記事では、ズボラな筆者でも簡単にカビを除去(清掃)できる方法をご紹介します。
本記事で紹介するカビ清掃方法の特徴
- 洗剤は使わない
- 週1の清掃でいい
- 端っこまで超キレイ
- ゴシゴシ擦る必要なし
風呂場のカビの種類と特徴
カビの菌自体は、24時間、空気中に漂っていて、主に3つの条件が整った時に増殖・繁殖をします。
お風呂のカビが好む環境
この3点の特徴を利用してカビ対策を実施していきます。
- 湿度:80%前後
- 栄養:皮脂・髪の毛・石鹸かす
- 温度:20℃~30℃ 特に一番活発になるのは25℃前後。
種類 | 特徴 | 対策 |
黒カビ | クラドスポリウムという種類のカビ。空気中を漂いお風呂にも飛んできて繁殖します。毒性は弱い方だがアレルギーや喘息の原因になるといわれる | 水気を拭き取ってから強力カビハイター等を付け、擦らず放置。あとは薬剤を浸透させ、洗い流すだけ |
赤カビ? | 「ロドトルラ」という酵母菌の1種で繁殖スピードが速い。浴室内に残った石鹸かすや皮脂などの汚れと水分 | エタノールをペーパータオルに含ませ、10-20秒汚れに押し当てる。その後は45℃以上のお湯、水の順でかけて水分を拭きとる |
カビが生える場所(一条工務店の浴室)
浴槽と壁のつなぎ目
どうしても水分が残ります。スクイージで頑張っても、ちょっとは残る。。。
ドア部分の溝
溝があるため、水が排水溝に流れていかず、留まってしまうことからカビの原因になります。
排水溝
コタロー家では、内蓋も、パッキンの下も赤カビ(ロドトルラ)の発生がありました。
費用対効果を考えたカビ対策
湿度対策
大きなポイントは浴室の乾燥です。乾燥すればカビは生えません。
一生懸命に風呂掃除をするよりは、ザっと風呂掃除(おそらく2分くらい)をして、サーキュレーターを回すことで乾燥させています。2~3時間すれば、ほぼカラッカラです。
浴室の換気扇は絶対に使いません。使うことで換気扇がカビるからです。
湿った空気は冬は湿度として室内に取り込み、夏は全館冷房(除湿)+ロスガードで外気よりも綺麗に早く除湿しています。
コタロー家の換気扇は一度も掃除していませんがピカピカです。
この対策で風呂掃除の8割が完了です。
栄養対策
これは水をケチらず洗剤を洗い流しきることです。
そこに残る水分は、クイージを少し頑張っている、くらいで、乾燥対策で乗り切ることができます。
ドア部分の溝(ドアの境目)はティッシュ一枚でグィっと拭くことで解消しました。
温度対策
一番の問題点が排水溝です。乾燥させても匂いが気になります。
そのため、乾燥ではなく、カビ菌を死滅させる対策が必要です。
特徴にも書いた通り、カビは温度:20℃~30℃で増殖・繁殖します。つまり、50℃以上のお湯を90秒間かけると死滅させることができるのです。
1週間に1回程度の排水溝清掃であれば、50℃のお湯を5秒間かければよいとされていますが、せっかくなので、週に1回、排水溝の内蓋を外して、内蓋とともに、60℃のお湯を90秒ほどかけましょう。
カビは50℃のお湯を90秒間かけると死滅する
一条工務店のコタロー家はリンナイのBC-230系なので、簡単に60℃のお湯が出ます。
- 浴室のリモコンで「給湯機の優先ボタン」を押す
- 温度を50℃以上に設定する(50℃以上は、60℃まで5℃刻み)
- 水栓ハンドルをHIにする
- 作業が終わったら、必ず給湯機の温度を元に戻す
リンナイのWEBページから、取扱説明書をダウンロードできます。
<追記:2019年7月7日>
浴槽の排水の溝にもロドトルラを発見。我が家は60℃のお湯で90秒。ブラシが届かないところにこそ有効な方法です。
(2019年11月23日追記)天然御影石カウンターの継ぎ目に「ロドトルラ」を発見。
60度のシャワーを90秒かけ続けましたが、赤いロドトルラはなくなりません。
ティッシュで軽く拭いてみると、気持ちよく全部綺麗に取れます。
ロドトルラは熱湯で死滅させたあと、軽くティッシュで拭くだけで、取れます
まとめ
高気密高断熱住宅で全館冷房(除湿)していれば、なおさら浴室が乾きやすく、カビ対策が有効です。
- カビ対策の湿度(乾燥)・栄養(洗剤・石鹸を残さない)・温度(熱湯消毒)の3つ
- サーキュレーターで浴室に空気を送り込み乾燥させる
- 1週間に1度、気になる場所にに50℃以上のお湯で90秒以上洗い流す