書斎が欲しいけど、物置にならないかな…
相方をどうやって説得しよう…
こんな疑問にお答えします。
本記事で分かるコト
書斎の広さ・レイアウト
書斎を物置にしないための工夫
書斎で快適に過ごすためのグッズ
2020年、テレワークも当たり前になりつつ、将来的には副業・フリーランスの働き方をみえてきたので、自宅で仕事をすることも多くなっていきます。
自分だけの書斎は欲しいといっても、こんな先輩の後悔を聞きます。
- 物置になった
- 夏はメッチャ熱い
- 本を並べたら危険地帯に
- 暗すぎる
- 隣接する部屋への音が気になる
その中でも最も多いのが「結局、物置になった」という意見です。
これらの意見を参考にして作った我が家の書斎の間取りをご紹介します。
書斎の間取り・レイアウト
広さ・間取り
書斎の大きさ・間取りは下記の3種類があります。
広ければ良いというわけではありません。狭くても必要なモノが手の届く範囲に揃っていると何とも心地良い空間になります。
間取り | 広さ |
オープン | 1畳 |
セミオープン | 2畳 |
クローズ | 2~3畳 |
では具体的な間取りを紹介していきましょう。
オープン(1畳)
1畳あれば机と椅子が置けるので、下記の作業が可能です。
夫婦兼用が可能
オープンなので気軽に使えて無駄にならない
ただし、本棚を置くには机の上の空間などを使うなどの工夫が必要な広さであり、壁紙なども含め、自分用のカスタマイズができないデメリットがあります。
セミオープン(2畳)
2畳あれば本棚も置けて十分な広さになります。
回遊型やリビングの一部に隣接させ、家族との距離を身近に感じられる書斎が作れます。
デメリットは使わなくなったときに物置にもしにくい、という点なので、継続して利用するかの判断が必要です。
クローズ(2畳~3畳)
従来型の自分だけの贅沢な空間を作れるのがクローズ型です。
作業に集中できる
音漏れを気にしなくていいのでテレビ会議などに有効
自分の好きな空間にカスタマイズ可能
ロマンの詰まった個人用の書斎にできますが、家族からの理解は得にくいハードルがあります。
書斎兼ウォークインクローゼット
オープン型・セミクローズ型・クローズ型のそれぞれにメリットとデメリットを紹介してきましたが、最大の問題点は書斎として使わなくなる=ムダになってしまうことです。
そこでオススメしたいのが書斎兼ウォークインクローゼットです。
我が家の書斎兼ウォークインクローゼット
書斎兼ウォークインクローゼットは、3種類のメリット全部入り+デメリット回避ができる間取りです。
作業に集中できるクローズ型
クローズなのでカスタマイズ可能
テレビ会議も気兼ねなくできる
もし使わなくなってもクローゼットとして代用可能
クローゼットを前提としているため物置としても使いやすい
では具体的に書斎兼ウォークインクローゼットを作るポイントをご紹介します。
書斎の作り方
書斎の間取りを作る際、あまり利用しないスペースをあてがうケースがありますが、場所は書斎を継続して利用するためには重要なポイントです。
書斎の場所を決める
書斎兼ウォークインクローゼットの位置は2択です。
- リビングの一角
- リビングから離れた個室近く
ポイントは、ウォークインクローゼットとして使う場所を想定することです。
リビングの一角
リビングであれば日々使う服、掃除機、アイロンなどのアクセスがしやすい場所にしましょう。
アクセスがしやすい=利用頻度が高くなる→書斎の利用もしやすくなります。
リビングの一角にする場合、リビングのテレビの音、子どもの声で作業に集中できないこともありますが、日中は学校に行っているので、集中できる時間も長いです。
リビングから離れた個室近く
ウォークインクローゼットはあまり使わないものを置く場所としても利用可能です。
その場合、寝室や子供部屋の近くに設置することになります。
リビングから離れるので、子どもが幼稚園や学校から帰ってきても作業に集中できるというメリットがあります。
個室を通らないとウォークインクローゼットに入れない位置は避けましょう。
音が聞こえるので、作業に集中したい場合はデメリットになります。
書斎の机を決める
ウォークインクローゼットを書斎にする場合、ハンガーコートをかける棚を2段にします。
我が家:書斎(ウォークインクローゼット)の棚の高さはH1,000とH2,000
2段にするメリットは下記の3点です。
収納量が2倍
下段は机として利用
机は立っても座っても使える
テレワークの場合、1日中、書斎で仕事をすると体が固まります。
時には立って、時には座って作業することで集中力が持続したり、身体の負担を分散したりすることが可能です。
ただ、ずっと立って仕事をしていると踵が痛くなるので、踵が分厚いスリッパを用意しましょう。
書斎にはコンセントや無線LANが必須
書斎として利用するのであればコンセントは必須です。
コンセントの位置の法則は、4角には全て配置することです。
パソコンの電源
スマホの充電
ハンズフリーヘッドフォンの充電
無線LANの電波が届くようにAP(アクセスポイント)を設置する場合は、H2,000に情報コンセントと空配管を設置しましょう。
書斎は空調の近くに配置する
書斎は狭い空間の上、パソコンなどの熱を出す機器が設置されます。
一方で、狭すぎることからエアコン1台を設置するには無駄な場所でもあるので、良く使う空調の近くに配置することが望ましいです。
書斎は、通常使うと想定しているエアコン近くに配置
我が家はエアコン1台で家中を除湿する全館冷房にしていて、全館冷房を実現するためのエアコン近くに書斎を配置したことで、梅雨も夏も快適に過ごせました。
冬は一条工務店の床暖房なので寒さはありませんが、そうでない場合は暖房器具をスペースとコンセントが必要です。
少なくともサーキュレータを回せば快適な空気を送り込める位置に配置しましょう。
書斎の音漏れ対策
クローズな空間にする最大の目的は作業に集中できることです。
音漏れ対策は下記のとおりです。
書斎はリビングから離れた場所にする
扉を1枚多く設置する
隣接する部屋には補強壁のオプションを入れる
音には直進性があるため、扉を1枚追加するだけでも効果があります。
さらに、補強壁にすることはテレビの壁掛けができるだけでなく、音漏れ対策にも有効です。
書斎には窓を設置する
ウォークインクローゼットというと窓を設置しないケースがありますが、窓はつけることをオススメします。
太陽光はメンタル面に影響
窓がないと暗すぎる
空気の入れ替えが可能
医学的にも太陽光がメンタルへ影響していることは実証されています。
脳内のセロトニンが精神面に大きな影響を与えていて、太陽光はセロトニンを活性化する作用があります。
さらに、冬の日暮れは早く、16時にもなると窓があっても暗く感じます。
明るすぎてもNGですが、明るい分にはシェードやカーテンで減光が可能なので、窓は設置するようにしましょう。
書斎を快適に過ごすためのオプション
ここまでは書斎の設計に関する紹介をしてきましたが、ここからは、より快適に過ごすためのグッズ・オプションをご紹介します。
適度な照明が生産性を上げる
窓がないと暗すぎると紹介しましたが、明るすぎもNGです。
昔は750ルクス以上と言われていましたが、過去の神話です。
安全衛生法では下記のとおり定められています。
- 精密な作業|作業面の照度300ルクス以上
- 普通の作業|作業面の照度150ルクス以上
- 粗雑な作業|作業面の照度70ルクス以上
一方で、最新の研究では、必要な照度は職種によってバラバラだということが分かっています。
つまり、色温度や輝度を柔軟に変えられる照明が必要です。
https://kotaro-s.net/【最新版】勉強の集中力・仕事の生産性をupさせる/
椅子の選び方
一日8時間座って作業するのであれば、クッションやリクライニングなどの機能は必須です。
しかし、残念ながらクローゼットの棚を机代わり(H1,000)にしていることから、一般のリクライニングチェアでは高さが足りません。
そのため、選び方はカウンターチェアになります。
少し高くなるので足を置く場所は必須です。
肘置きを設置する
パソコン作業をするのであれば肘置きは必須です。
肘は両腕は全体重の16%の重さです。スイカにたとえられる頭の重さの2倍もあります。
タイピングする際、肘が宙に浮いていると肩こりの原因になります。
左右に稼働する肘置きはありますが、重要なのは高さです。
高さを可変できる肘置きはこちらの肘置きです。
サンワダイレクトのアームレスト(200-TOK017SV)が有名ですが、高さ調節ができないようなので、筆者は選択しませんでした。
姿勢が重要
テレワークは約8時間も作業するので、姿勢が悪い場合は、体の一部に極度の負担がかかります。
テレワークが始まり肩こりや腰痛を訴える人が増えたのもそのためです。
筋力トレーニングをする方法もありますが、2つの対策があります。
背骨矯正・猫背矯正
分割キーボードの利用
共通点は「胸を張る」ことです。胸を張ることで肩甲骨の可動が増え、肩こりの解消や背骨への負担が軽減されます。
猫背矯正バンドだけだと背骨から曲がっている人は矯正されないので、背骨から矯正できるバンドがあっています。
筆者は姿勢が治ることからテレワーク以外でも装着するようになりました。
まとめ
2020年の社会的な動きからテレワークが余儀なくされるようになりましたが、2021年以降もキーワードは「変化」です。
仕事や生活スタイルは変化していきます。
子どもも成長すると、今必要な間取りと、将来ベストな間取りは異なってきます。
大切なことは変化に対応できる準備をしておくことです。
書斎兼ウォークインクローゼットは、変化に対応できる無駄にならない書斎です。
ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。