今の会社は待遇も良くないし、やりがいもないけど、転職するのも不安…いったいどうすればいいんだろう…
こんな疑問にお答えします。この記事を書いている僕は人事歴20年ほど。
転職活動も4度ほどしています。
- 今の会社に不満は多いものの、鬱になるほど大変じゃない。
- 転職して待遇を改善したいけど、超ブラック企業にあたることだけは避けたい。
- でも将来が不安…
一方で、人事として面接していると、「この人は転職しないで今の職場にいた方がいいなぁ」という候補者に会うことも多いです。
本記事では、転職するべきかどうか迷ったときに、どちらを選ぶべきか客観的に知る方法をを紹介します。
本記事の内容
転職リスクを把握する
転職すべきかどうかの判断基準
客観的事実で判断する
本記事の信頼性
転職するか迷う理由
転職をするか迷うのは自然なことです。
ハイリスク・ハイリターンだと思うと、迷うのは当然です。
一方で、この迷いは転職の理解を深めることで解消できます。
転職するか迷う理由
転職のリスクが怖い
何を軸に転職をすればいいか曖昧
自分の判断に自信がない
これらを解消すれば、迷いは解消し、時には転職を、時には転職をせずに、骨太なキャリアを築いていくことができるので、具体的に紹介していきます。
転職リスクを把握する
転職って失敗すると取り返しがつかない怖さがあります。
その理由は下記のとおりです。
今よりも待遇・環境が悪くならないかな…
将来も安定して仕事を続けられるかな…
すぐ辞めちゃうとレッテルが貼られるかも…
キーワードは安定です。
将来も含めて、安定した収入を得るためには、転職したほうがいいのか、転職しない方がいいのかを考える必要があります。
どちらのリスクが高いのか
転職するリスク>転職しないリスク
転職するリスク<転職しないリスク
それでは、それぞれのリスクをご紹介します。
転職するリスク
転職することはハイリスク・ハイリターンです。
転職は給与・休日などの待遇が劇的に改善することがある一方、長期的・中期的・短期的にリスクがあります。
短期的 | 転職先が合わず失職 |
中期的 | 転職先が合わなくてもすぐに辞められず無駄なキャリアになる |
長期的 | 転職回数が多くなると、40代での転職に不利 |
具体的なリスクは下記のとおりです。
ブラック企業だった
企業文化や社風が合わない
経験を生かせない
人間関係が超悪い
一方で、転職した人の約7割は年収が上がったという統計(参照:リクナビNEXT)もあります。
つまり、転職するリスクを限りなく小さくすれば、転職はローリスク・ハイリターンになるわけです。
転職最大のリスクはブラック企業への入社なので、ブラック企業の見分け方を参考にしてみてください。転職リスクはかなり減ります。
転職しないリスク
転職しない=安定と思うかもしれませんが、転職しないことはハイリスク・ローリターンです。
短期的 | リスクなし |
中期的 | スキルアップが遅い |
長期的 | もしもの時に転職先が決まらない |
一つの会社に留まり続けると、給与が一気に上がることが無い上に、会社の倒産や業績悪化で転職しなければいけなくなったときに転職先が見つかりにくいためです。
理由は下記のとおりです。
転職回数が少ないと適応力がないと評価される
1社経験だと、スキルの幅も狭く、往々にしてスキルアップが遅くなりがち
ハイリスクの理由は、転職出来ないことに気づいたときには、取り返しがつかないことです。
転職して失敗しても、若ければやり直しがきくのですが、30代後半・40代になってから「ヤバイ、転職しないと」と思ったときに、年齢を変えることはできません。
大企業も1件の情報漏洩で傾く時代です。「大企業は安心」といった考えで転職しないでいると、もしもの時に転職できないリスクがあります。
続いて、あなたは転職すべきかどうかの判断基準についてご紹介します。
転職すべきかどうかの判断基準
転職に迷ったら、自分のキャリア(スキル)アップのことだけを考えましょう。
迷う理由は、考えすぎてしまって何を優先すべきかわかりにくくなるからです。
下記は強いキャリアを築ければ、結果的にクリアできる条件です。
- 待遇(給与・給与)を改善したい
- やりがいのある仕事をしたい
- ブラック企業に入りたくない
一方で、クリアできないことは考えても無駄と割り切る必要があります。
- 人間関係の良い環境で働きたい
- 退職したら、今のメンバーに迷惑をかける
- 今の人間関係が良いし、あえて抜ける必要性がない
仲の良い職場でも、いつ友人が退職するかはコントロールできません。
つまり、考えるべきことは、キャリア(スキル)アップを考えて、今いる職場に残るべきか、転職すべきかを検討しましょう。
将来の安定を考える
転職は、「40代になっても仕事に困らないか」を想像しましょう。
目の前の待遇・環境を一時的に改善するのではなく、40代になっても「ウチで働いてほしい」と言ってもらえることが安定です。
そのためには2つのポイントがあります。
自らのスキル
社会的ニーズ
もしブラック企業であったり、人間関係が悪かったとしても、スキルさえあればキャリアアップしていけます。
そして社会のニーズがあれば、求人も多く、さらには待遇も良くなります。
重視すべきポイントは自分のスキルアップと業界の2点です。
転職はしない方がいい人の特徴
もしあなたが、下記のことを悩んで転職に踏み切れないでいるなら、転職はしない方がいいかもしれません。
やりたい仕事ができない
憧れが先行
待遇の不平・不満
このような考えで転職しても、転職先で同様の不安や不満を抱える可能性が高いです。
具体的に紹介していきます。
やりたい仕事ができない
転職失敗の大きな原因に挙げられるのが「やりたい仕事じゃなかった」ということです。
やりたい仕事はモチベーションが続くので仕事も長続きしやすいですよね。
一方で、キャリアはやりたいことより「やれること」を軸にした方がはるかに成功しやすいです。
なぜなら「やれること」の方が組織に貢献できるので待遇も上がりやすいからです。
やりたいことはプライベートで趣味としましょう。仕事はニーズに応えた方が待遇は良くなります。
憧れが先行
ブラック企業より安定した企業で働きたい、といった希望もあると思います。
大手企業なら安定して長期就業ができるからです。しかし、大手企業にあこがれだけで入社するとギャップが大きいです。
大手企業ほど「ルール」や「型」にはめられてますし、優秀な人材も多いので、評価されるハードルは高くなります。
ブランドや大企業といった理由だけで転職をするとギャップが大きいです。
待遇の不平・不満
給料も少ない、休日も少ない、仕事も大変という理由で転職を考えるケースも多いです。
もちろんブラックな状況は脱したいですよね。
でもそれだけでは転職はできません。
採用している企業は「あなたがどんな貢献をしてくれるか」を見ているので、現職(前職)の不平不満を聞いて、同情して採用してくれるという可能性はゼロに近いです。
もちろん不満はあると思いますが、軸はキャリア・スキルアップができるかどうか、です。
ここからは、転職すべきかどうかのあなたの判断が正しいかどうかを確認する方法をご紹介します。
客観的事実で判断する
ここまで転職の軸は、キャリア(スキル)アップできるかどうか、と紹介してきました。
現職にいた方がキャリア(スキル)アップできる
転職したほうがキャリア(スキル)アップできる
どちらなのかはわかりにくいですよね。
そんな時にオススメなのは、転職活動をしてみる、ということです。
転職をする必要はありません。転職活動は非常に有効です。
具体的に紹介していきます。
職務経歴書を書いてみる
職務経歴書を書くと、自分の今のキャリアと将来のキャリアが見えてきます。
キャリアが見えてくれば、アピールポイントと組織への貢献ポイントが見えてきます。
今、アピールできるスキルがあるか
将来転職活動をするとき、どんなアピールをできるようになっていたいか
もしアピールできるスキル・実績が少なければ、転職はやめて、現職でスキルアップに注力しましょう。
そのときに、将来、転職活動をするときに「こんなアピールができるようになっていると転職できるな」というスキルを身に付けられるような仕事をしましょう。
一方で、アピールできるスキル・実績がある場合、そのスキルをベースにキャリアを築くことが可能なので、転職によって待遇改善が可能です。
転職活動をしてみる
自分で自分のスキル・実績は高い(低い)と思っても、他の人も同じ評価をするかはわかりません。
自分のキャリアは他の人に評価してもらいましょう。転職活動は無料で、その評価は確実です。
転職活動で下記のことが分かります。
選考が通過しない:スキル・実績が足りない→現職でスキルアップを目指す
選考が通過する:スキル・実績が認められている→現職の働き方でOK。転職してキャリアップしてもOK
どちらも転職をする必要はありません。
まずは転職活動をすることで、自分の状況を知り、キャリアプランを立てましょう。
まとめ
転職活動に迷う理由は、心配事が多すぎて優先順位が決められないからです。
転職の判断基準はキャリア・スキルが判断基準です。
それは、将来、安定して仕事があるかどうかに直結するからです。
そこで正しく判断するためには、職務経歴書を書いて、自分のスキル・キャリアを棚卸し、今アピールできること、将来アピールできるようになっていたいことを整理しましょう。
ここまできたら、その判断が正しいかどうかは転職活動をして確認します。
転職をする必要はありません。転職活動までならリスクゼロです。
完全無料でリスクゼロな転職活動でキャリアの添削をすることで、将来の安定への道が見えてきます。
転職すべきかどうか迷ったら、転職活動をしてみることをおすすめします。