一条工務店の進化系

除湿の悩みを一発解決!簡単に1日30リットルを除湿する方法

じめじめする梅雨・高温多湿の日本の夏、どうすれば快適にできるか分からず悩んでいませんか?

家を設計するにあたり除湿を最も重視した私が、コストと除湿量の両面で最も効率の良い除湿方法を記載します。

障害(透析+逆流性食道炎)を持つ母の体調すら良くした除湿方法をご紹介します。

(注釈)本記事は一方的に敬愛するフエッピーさんまぼこさんの情報発信をもとに、自分なりに理解・実践した内容を記載しています。(リンクがNGな場合はご連絡ください)

お二人のブログはわかりやすい中に専門性がたっぷりなので、ド素人のコタローがさらにかみ砕いて理解したつもりの内容になっています。

効率よく除湿をさせるためには設置場所がポイント

梅雨の時期、除湿器を24時間つけていても洗濯物が乾かなかったり、なにかジメジメして気持ち悪かったり、体調が悪くなったりしませんか?

今回は私が注文住宅を設計するにあたり、全館冷房(=全館除湿)を勉強した理論と、その具体的な実施方法を紹介します。

除湿の仕組み

難しいと思う方は読み飛ばしていただいても構いません。

ただ、理論が分かると、私が紹介する方法と全く同じにできなくても、工夫次第では同じ状況が作れるため、理解しておくことが重要だと思います。

 

除湿と結露の理論は同じ

結露の仕組みは、このように例えられます。

「コップに冷たい飲み物を注ぐと、コップが汗をかくことと同じです」。

………いやいや…それじゃ、わかりませんよ。。。

分かりやすく箇条書きで説明します

  1. 空気は水分を含むことができます。
  2. 含められる最大水分量は温度(気温)によって違います
  3. 温度が高ければ、多くの水分を含めることができます。
  4. 温度が低ければ少しの量しか水分を含めることができません。
  5. 室温20℃では1㎥の中に、17.3gの水分を含めることができます
  6. 室温が10℃では1㎥の中に、9.4gの水分しか含めることができません。
  7. コップに冷たい水を入れてみると…
  8. 室温は20℃なのでたくさん水分を含められる(気化)のですが、コップの周りだけ10℃なので、あまり水分を含められません。
  9. 結果、コップの周りは冷たいので、空気中に含められない水分が水に変わる(液化)のです。 

 

最も効率的な除湿器

エアコンや除湿器の特徴と能力、コストをまとめました。

除湿器(コンプレッサー式)が最もコストが安いように見えますが、夏は同時にエアコンもつけるので、実際のコストは6円/h以上にかかります

種類
ランニングコスト(※) 特徴
除湿量/日 電気代/h(※)
エアコン 冷房 20~40ℓ 11円/h 室内空気をエアコン内の冷やしたアルミフィンによって結露を発生させ、除湿。室温が下がる
再熱除湿 20~30ℓ 15円/h 仕組みは冷房と同じだが、冷やして除湿した空気を暖めてから室内に戻す。温めなおすため電気量がかかる。
除湿器 コンプレッサー 6~16ℓ 6円/h エアコン冷房と同じ(空気を冷却し結露を強制的に発生させる)。気温も湿度も高い「夏季」に高い効果を発揮。(冬が苦手)
デシカント 8ℓ 12円/h 除湿材に湿度を吸着させ、その水分は電気ヒーターによって加熱後、熱交換機を通る際に液化させる。冬季の低温時でも高い除湿性能を発揮。夏は室内が暑くなる。
ハイブリッド 16ℓ 時期による稼働方法による 夏季はコンプレッサー式、冬はデシカント式で稼働

 

1日20リットル以上の除湿をしなければ、快適な空間にはなりません。(細かい計算式は省略)

よって、除湿器では除湿量が足りないため、エアコンで除湿することが最適ということになります。

 次に、どんな場所にエアコンを設置すれば、一日中、除湿を稼働させられるのかを紹介します。

 

設置場所の工夫

ではエアコンはどこに設置すればよいのでしょう。

答えは「温かい空気が集まる場所」です。

具体的には2階の階段を登り切った場所が挙げられます。(温かい空気は上に行く性質があるため)

除湿の仕組みで記載した通り、エアコンも温かい空気に多く含まれる湿度を、冷やすことで結露させ、液化した水を外に排出して除湿します。

つまり、エアコンが常に暖かく湿った空気を吸う状況を作り続けなければいけません。

また、エアコンからは除湿された冷たい空気が排出されるので、人がゆっくりする場所(たとえばリビング)への設置は避けるべきです。

  • エアコンの設置場所は階段上がベスト
  • リビング等の人が常駐する場所は避けること

もし平屋の方は、温かい空気が集まり、人が常にいない場所を探しましょう。 

シェードの設置

夏、外からの日射熱は室内温度の上昇に大きく影響します。

トリプルガラスだろうが、遮熱シェードをつけようが、室内の窓着でガードしても、室内に蓄熱されます。窓の外側で遮熱することが最も効率が良く、最近はサンシェードも多くの種類が販売されています。

  • スタイルシェード
  • Ultra+SS
  • MKSS
  • SEKISUI 積水 masa

スタイルシェードは遮熱効果が高く、利用しないときはコンパクトにしまえ、デザイン性も施工性も高く一番導入したかったのですが、設置する直前に「準耐火仕様の家なので、設置できません」と。

え?!設計の段階から、スタイルシェードを設置すると言っていたのに、今、設計士からその指摘???

家は保険。保険をかけていました。そんなこともあろうかと、シェードを設置できるよう、アイプレートを設置していたのです。

ハイドロテクトタイルを加工できる外壁屋さんの出張費と材料費がかかりますが、現場監督にお願いし、設置してもらいました。

再熱除湿のエアコン

しかしながら、どうしても該当する場所がない、というケースもあるでしょう。正確には、階段上に設置できたとしても、必ず再熱除湿機能付きのエアコンを購入しましょう。

梅雨の時期、冷房で除湿した場合、高気密高断熱住宅だと室温がすぐに冷えてしまう可能性があるためです。

再熱除湿の機能は、エアコンの機能比較に記載した通り、除湿した後、除湿するために冷やされた空気を温めて室内に戻してくれます

これによって寒くて不快になるということと、室温が冷えないのでエアコンが除湿を続けられるということになります。

(室温が設定温度まで下がると除湿はされず、逆に除湿戻りという湿度を高めてしまう可能性もあります)

実際、2019年6月、約60平米で冷房で除湿をした場合、しっかり除湿するものの、すぐに(数時間)気温が下がってしまいました。

再熱除湿で除湿をしたところ、室温は25度程度に落ち着き、除湿もしっかりしてくれます。この能力は素晴らしいです。

寒さに弱く、暑さにも弱い透析逆流性食道炎の障がい者(実母)は冷房除湿した際は寒さで生活できませんでしたが、再熱除湿にしたところ「非常に快適」で、なんと、逆流性食道炎の症状も収まってきました。

まとめ

高気密高断熱住宅を設計する人、エアコンを設置しようとしている人、リフォームしようとしている人はエアコンの設置場所を検討し、再熱除湿機能の付いたエアコンを購入しましょう。

  • 2階建ての普通の大きさの家は、6畳用エアコン1台で全館冷房が可能
  • 冷房によって除湿もばっちり
  • 除湿器に比べて除湿量も多く、コストも安い
  • 設置は階段上
  • 念のため再熱除湿機能付きのエアコンを購入

これにより、梅雨でも室内はサラッとした空気で

室内干でも洗濯物はよく乾き、嫌な臭いもせず

結露がないためにカビも発生しない健康住宅となるでしょう。

高気密高断熱住宅の場合は特に、その性能を最大限に発揮させ、健康住宅での生活を満喫しましょう。