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モンベルの手袋2種を自腹レビュー!メリノウールvsラムウール?!

色んな手袋を試してきたけど、どれも指先がかじかむ…

寒い冬、末端冷え性で悩んでいませんか?

この記事では、登山業界のユニクロと言われるコスパ最強「モンベル」のグローブ(手袋)を比較レビューします。

  • ウールマウンテングローブ
  • ウールトレールグローブ
  • メリノウールグローブタッチ

指先が冷え切り、「生きているのだろうか…?」と疑問に感じるほどの中、「超暖かい!」といわれる手袋に何度ダマされたことか…

今まで手袋に温かさを感じたことのなかった筆者が実際に使って暖かかったモンベルの手袋(グローブ)をご紹介します。

オススメのグローブはコレ!

結論から言うと、日常使いで寒くないのは下記のとおりです。

最低気温日常使い
10度以上メリノウールグローブタッチ
5度~10度以下ウールマウンテングローブ
5℃以下メリノウール+ウールマウンテングローブの重ね履き

一番売れている「ウールトレールグローブ」は、あまりオススメできなかったので、その理由も併せてご紹介します。

手袋の素材「ウール」にも品質のランクがある

ウールといっても最高級ウールから安物のウール、混合繊維まで様々な種類がありますが、探すポイントは3種類です。

ラムウール羊の中でもメリノ種の生後5~7カ月前後で刈り取られるウール
メリノウール羊の中でもメリノ種から刈り取られるウール
カシミアカシミヤヤギから刈り取られた毛(1級~9級までのランクあり)
ラムウール(冬特化型)
  • 熱伝導率が低く保温性が高い
  • 吸水性、防臭性がある
  • ツヤは少ない
  • 虫食いや毛玉ができやすい

低価格・高品質のラムウールの中でも最高峰は、オーストラリアのジーロンで育てられた純血種の生後6ヶ月ころの仔羊の羊毛「ジーロンラムウール

メリノウール(通年型)
  • 通気性が良い
  • 肌触りがい
  • 保温性、吸水性、防臭性があるが、ラムウールより防寒機能低い
カシミア(冬特化型)
  • 価格は高いが品質(保温・保湿・吸水・通気)も高い
  • 特別な肌触り
  • 軽い
  • ツヤがある
  • 虫食いや毛玉ができやすい
品質まとめ
時期種類特徴
通年メリノウール保温と通気のバランスが良い
冬特化ラムウールツヤは少ないが防寒性は最高
カシミア全て最高級のため高価

では、それぞれの手袋をレビューしていきましょう。

ウールマウンテングローブ

トレールグローブに比べ、厚みがあり、若干、編み目も太い印象がありますが、その分、空気を含んで保温できます。

他のレビューでは「分厚すぎて物がつかみにくい」という趣旨の意見がありますが、トレールグローブと同等程度です。

どちらも茹でた枝豆の粒を拾うことは難しいでしょう。しかし、外に出ているときにそんな繊細な手の動きは必要としません。

キャンプや雨の中の作業を想定するのであれば、ウール系はやめればいいだけです。

ラムウールは繊細がないように言われがちですが、編み目もギッシリ。

手首まですっぽり覆う長さです。つけているFitbitとGarminが両方とも覆われています。

ウールトレールグローブ

マウンテングローブに比べると、若干、厚みが薄いです(気づこうとして気づけるレベル)。
手になじむ感じですが、逆にピッタリすぎて2枚履き(レイヤー)は難しいです。

サイズを大きくすると、手首のところでしわが寄ってしまうので、大きなサイズを選ぶわけにはいきません。

手袋だけでなく、冷え性において重要なのはレイヤー(重ね履き)です。

ウールトレールグローブはインナーを装着することができない可能性がデメリットです。

極度の冷え性であるあなたが、ウールトレールグローブでは防寒レベルが足りなかった場合、個の手袋はピッタリすぎる+十分に分厚いことで重ね履きに適していません。

そのため、薄手+余裕のある厚手の重ね履きができるよう、メリノウールグローブタッチ+ウールマウンテングローブをオススメするのです。

ウールトレールグローブはインナーを履きにくい

メリノウールグローブタッチ

かなり薄手です。ペラペラですが、そこはメリノウール。最低気温10度までは対応可能です。もしかすると冷え性ではない方は、コレだけで冬を乗り切れるのではないでしょうか。

 

最低気温10度を切るころに外出してみると、指先は冷たく感じます。

早歩きを15分くらいすると、血液が循環し、指先に少し暖かさを感じるようになりました。

この手袋(グローブ)はスマホの操作ができる編み込みがされています。

その作りは親指は表も裏もスマホ対応ですが、人差し指は片面だけがスマホ対応のため、右手と左手に分かれています。

指と指の間の編み目もしっかりした作りです。

ピッタリ系の手袋ですが、指先には若干、空洞ができるため、ボタンを押す作業は苦手のようです。

一方、スクロールするにはストレスがありません。

今の時代、歩きスマホは望ましくありませんし、電車の中では手袋は脱げばいいので、冷え性はスマホ対応機能よりも防寒機能を重視しましょう。

外気温10度までならメリノウールグローブタッチで十分

ノースフェイス

イーチップグローブもカッコイイ!のですが、冷え性orファッションは、両立できない薄さです。

この1つだけでは冷え性を忘れることはできないでしょう。手を入れてみると薄さに怯えます。

モンベルの手袋が暖かい理由

モンベルは登山でも使えるアウトドアメーカーです。

登山の冷えは生死に関わります。そのため、防寒・防風・防水に徹底的にこだわります。

モンベルは、このノウハウと、防水機能捨てることで、非常に安価で防寒特化した手袋が作れています。

モンベルのグローブは防水機能を捨てることで防寒に特化

「防寒」に特化した手袋の素材にもランクがあるので、ご紹介していきます。

モンベルのタウンユース用・手袋を一覧で徹底比較

モンベルの手袋も様々な種類があるので、素材別(フリースとウール)に比較表をまとめてみました。

フリース(ポリエステル)

商品特徴
クリマプラス200 グローブモンベルのフリース素材の中で最もスタンダードな素材として幅広く採用。
クリマプラス ニットグローブ Men’s表面はセーター調の上質な風合いを持ち、裏面は柔らかな肌触りの起毛地。
クリマバリアグローブ Men’s防風・透湿性に優れるフィルムを暖かなフリース地で挟み込んだ素材。表地には超耐久撥水加工でウインタースポーツに最適
シャミースグローブ Men’s極細のマイクロファイバーを密に編み、保温性と通気性のバランスがよく、運動量の多い場面でも汗の蒸気を効果的に排出。
トレールアクション グローブ Men’sストレッチ性に優れるのが特徴。裏面を起毛させることで、適度な保温性と吸水拡散性あり。
ジョガーグローブ抜群のストレッチ性。手のひら側はメッシュ地で、こもった熱や蒸れを素早く放出。裏面起毛地。
ジオライン L.W.グローブ吸水速乾性と制菌効果防臭効果やストレッチ性に優れる。
ウイックロンZEOサーマル グローブ適度な保温性と蒸れにくさを両立。表と裏で違う素材を使い、発汗を伴う蒸気を素早く放出。裏面は起毛加工。

ウール

商品素材特徴
ウール マウンテングローブラムウール100%寒冷地、オーバーグローブと併用しての冬季登山にも使用可能
ウール トレールグローブウール100%上質で滑らかな肌触りのメリノウールを使用
メリノウール グローブ タッチメリノウール70%滑らかな肌触りのメリノウールを使用。防縮加工あり。
ウールニットグローブウール80%繊維表面のうろこ状組織(スケール)が空気を蓄え、高い保温性を実現

重ね履きが最強の理由

冬は重ね着します。理由は下記の通り。

  • 超密度の風を通さない素材でも、厚みが足りなければ寒い
  • モコモコの毛糸でも編み込みの密度が薄ければ風は入って寒い

つまり、重ね履きが最強です。

  1. 吸水発汗性の高く、編み込み密度の高い薄手
  2. 空気の層をたっぷり含んで暖かさをキープする厚手

11月は①、12月上旬に②、そして12月上旬から重ね履きというように、寒さに合わせて調整も可能です。

自転車は例外。デザイン性を除けばテムレスが最強

日常使いとしてご紹介してきましたが、自転車は例外です。

外気温5℃程度、メリノウールグローブタッチのみで自転車に乗ったところ、手が死にかけました。

外見を全く気にせず、コスパ史上最強の手袋はテムレスです。

雪山での作業を前提に設計され、完全防水&透湿性ありで、手が蒸れないので、その名は「テムレス」です。

どんなに調べても比較できる商品がないほど最強の手袋ですが、唯一の欠点はデザイン性です。

女性はもちろん、男性でも二度見されることは必至です。

ただ、自転車に乗る際は、あまり気にならないので、一家に一双は持っておいて損はありません。急な積雪にも対応可能です。

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指も冷たいですが、足・脚も寒くないですか?家から出た途端に足に感じるヒヤッとした冷気が嫌なら裏ボアのパンツで解消できます。

ただ、裏ボアパンツにも暖かいパンツと、そこまで暖かくないパンツがあるので、ちゃんと選ぶ必要があります。

裏ボアパンツについては「治らない冷え性対策【努力は不要】限りなく反則に近い最終手段」で解説しています。

まとめ

テムレスが日常使いできないことは残念ですが、モンベルはデザイン性も高く、機能も十分です。

手袋は防水性を割り切れば(雨が降ったら使わない)、モンベルの手袋(グローブ)が非常に安価(2,000円弱)で防寒性能です。

防水機能を捨てれば、モンベルのグローブで3,000円(重ね履きの2枚の合計金額)で十分な性能

一方で、防水機能を追加した途端に、平均価格は約10倍高価(20,000円弱)になります。

モンベルはアウトドアブランドとして名実ともにトップクラスの信頼感があります。

手袋は単に汗も熱もコモらせて暖くすればいいのではなく、保温・保湿・吸水・通気のバランス快適感が重要です。

裏ボア・吸水性や透湿性を謳ったパチモンが多く売られていますが、安物買いの銭失いにならないことを願っています。

モンベルの二枚履きで、かじかむ指から解放されます。

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