創意工夫

【決定版】24時間換気フィルターに100均は使い物にならない?!

換気フィルターってどれがいいんだろう?
100均にもPM2.5対応のフィルターがあるけど、ちゃんと効果あるのかな?

こんな疑問にお答えします。

24時間換気システムに10種類以上のフィルターを試し、汚れがしっかり取れて、使い勝手もいいフィルターを紹介していきます。

24時間換気フィルターの選び方

24時間換気フィルターを選ぶときには3つのポイントがあります。

性能

機能

形態

具体的に説明していきます。

性能

24時間換気フィルターの性能は、捕集できる粒子の大きさで知ることができます。

大きく分けて3つの基準があります。

ランク種類捕集粒子
最上位HEPAフィルター0.3μm
一般的PM2.5フィルター2.5μm
選択なし未記載???

HEPAフィルター

HEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)は24時間換気システムの換気口には最適なフィルターです。

理由はJIS Z8122で下記の規定があるからです

定格流量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもつ

かつ、初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター

PM2.5よりも小さい粒子をキャッチできる網密度であることに加え、空気の流れも阻害しないと思っていただければOKです。

残念なのは、高性能なので、ペラペラの1枚ではなく、外枠がしっかりした商品ばかりです。

PM2.5フィルター

PM2.5フィルターとは、大気中に浮遊している直径2.5μm(マイクロメートル)以下のきわめて小さな粒子を補修できるフィルターです。

人の髪の毛の直径が約70μm、スギ花粉が約30μmなので、非常に細かい粒子だということがわかると思います。

特徴は、非常に小さな粒子をキャッチできるにもかからわず、薄いために設置しやすいという点です。

換気扇の設置場所は狭く、薄いフィルターでないと設置できないケースが多いので、24時間換気フィルターにも最適です。

機能

フィルターが粒子を捕集する方法は、大きく分けて2つあります。

ぶつかる

吸い寄せる

細かく分類すると、粒子同士がぶつかってフィルターにくっついたり、重力によって落ちる軌道に乗るためフィルターにくっつく等の補修方法があります。

ただ、単純に網目を細かくして粒子を繊維にすべてぶつけようとすると、繊維の密度が濃くなり、空気の流れが悪くなってしまいます。

そこで静電気を帯電させることで、粒子を引き付け捕集する、という静電気の性質を利用したフィルターがあります。

形態

換気フィルターには2種類の形態があります。

  • 使い捨てフィルター
  • 清掃用フィルター

換気フィルターは捕集する粒子が非常に小さいため、水洗いや清掃でフィルターの汚れを取り切れないので、使い捨てフィルターを利用するようにしましょう。

清掃用フィルターはランニングコストが安く、専用の形状をしていてぴったりハマるのですが、衛生面で厳しいです。

24時間換気フィルターは使い捨てを選びましょう。

換気フィルターの設置場所

24時間換気フィルターは、主に、外気を室内に取り込む場所に設置するようにしましょう。

具体的には下記のとおりです。

通気口(吸気口)外の新鮮な空気を取り込む入口
給気口通気口を通って、外の新鮮な空気を室内に出す出口
排気口室内の空気を外に出す出口

つまり、特に、通気口(吸気口)と給気口にフィルターが必要です。

換気口の種類は自宅の図面で確認が可能です。

換気扇の部分に矢印が記載されていますので、室内に向けて矢印なのか、室外に向けて矢印なのかを確認しましょう。

では、実際に換気フィルターを設置し、どのくらい汚れを捕集できたかをご紹介します。

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見せてもらおうか、100均換気フィルターの実力とやらを

残念ながら、100均のPM2.5フィルターは、ほかのフィルターが真っ黒になるところ、薄いグレーにしかなりませんでした。

つまり、汚れを捕集しているものの、捕集しきれていないという結果です。

100均のフィルターは性能が弱い

ときどき「半年に1回の交換で、これくらいしか汚れてない!うちは綺麗!」という記事も見ますが、単に汚れを捕集しきれていないだけの可能性があるので要注意です。

オススメの24時間換気フィルター(10種類以上、実際に試用した結果)

フィルターによってどこまで性能(捕集率)が違うのかを実験してみました。

  • PM2.5フィルターは、商品によって捕集率は違うのか
  • HEPAフィルターの捕集率は高いのか
  • コスパが良いフィルターはどれなのか

結果をご紹介します。

【朗報】コスパ最強!3M社フィルタレットの後継機種が販売開始

捕集率・価格・施工性が最も優れていたのは3M社のフィルタレット(ハイグレード・プレミアムグレード)でしたが、残念ながら販売終了となっていました。

その人気から、Amazonでは、在庫が薄くなったタイミングで通常価格の何倍もの値段で販売されたほどです。

しかし、ようやく後継機種(Air)の販売が始まったので、【スリーエム(3M) 】空気清浄フィルター PM2.5 バクテリア 9809-RENの性能を確かめてみました。

この結果、信頼の最も高かったハイグレードと同レベルの性能を確認できました。

東洋アルミ通気口

1袋に2枚入っているので、1枚を4つ折りにして重ねて8層にしたところ、しっかり汚れがとり切れることを確認しました。

下記の写真の白く見えているフィルターは8層目で、真っ黒になり切っていないので、汚れを取り切れていることが確認できました。

フィルターが非常に柔らかく、丸い輪の部分に設置しやすいです。

参考までに、4層目にしたフィルターは真っ黒(下記)でしたので、4層では汚れが取り切れていない可能性を示唆しています。

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東洋アルミ(Toyo Aluminium)
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スターフィルタ

パッケージはフィルターが丸いように見えますが、商品自体は四角く、ハサミで切るタイプです。

試験の結果、4枚重ねであれば、しっかり汚れを取り切れました

静電HEPAフィルター

静電HEPAフィルターは期待通りの性能を発揮。さすがカーエアコン用だけあります。

ジャバラになっているだけあって表面積が広く、まだらに捕集の跡が見て取れます。

ただ、とにかく施工のしにくさが最大の難点です。

我が家の換気口の設置は下記のとおりです。

まとめ

今回のテストでPM2.5フィルターといっても商品によって捕集率は大きく異なることがわかりました。

安くても汚れが取れないのであれば意味がないです。

一方で、効果で性能が高くても、施工しにくかったら面倒です。

ご自宅の通気口(吸気口)と給気口の形状を確認し、コスパの良いフィルターを設置しましょう。

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