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エクステリア攻略

【注文住宅必見】駐車場のマンホール蓋選びで失敗しないための完全ガイド

「駐車場にマンホール蓋があるけど、車の重さで割れないか心配…」

「塩ビ桝とコンクリート桝、どっちがいいの?耐久性は?」

注文住宅の外構設計で見落としがちなのが、マンホール蓋の選定です。

排水桝や水道メーターを設置する場所の選択肢が駐車場にしかない…というケースもあると思います。

この記事では、駐車場のマンホール蓋選びに関する重要なポイントから、適切な耐荷重規格の選び方を解説します。

マンホールの素材は、住宅メーカーはもちろん、外構業者も指摘してくれないので、しっかり自分の生活を守っていきましょう。

駐車場におけるマンホール蓋の重要性とリスク

車の重量でマンホール蓋が割れる実例と対策

マンホール蓋の割れは想像以上に多く発生しています。

一般的な乗用車の重量は1.5トン前後、SUVやミニバンになると2トン以上になることもあります。この重量が不適切なマンホール蓋に繰り返しかかると、ある日突然割れてしまうことがあります。

割れてしまう主な原因
  • 耐荷重が不足したマンホール蓋を選んでしまった
  • 車のタイヤが直接かかる位置に設置してしまった
  • 経年劣化による強度低下を見逃していた
  • 地盤の沈下により蓋に負荷がかかっていた

マンホールの蓋の素材や耐荷重、タイヤが直接乗らないラインへの配置などの工夫をすることで、割れを回避しましょう。

マンホール蓋の適切な選択と配置は、将来の高額修理や危険な事故を防ぐために必要な対策です。

マンホール蓋の種類と耐荷重基準を徹底解説

注文住宅の駐車場設計で意外と見落としがちなのが、マンホール蓋の選び方です。「ただの蓋でしょ?」と思いがちですが、適切な強度のものを選ばないと、将来的に割れてしまうリスクがあります。ここでは、マンホール蓋の種類と強度について、車に詳しくない方でもわかりやすく解説します。

T-2規格とは?普通乗用車に対応する耐荷重〇kNの意味

T-2規格とは、一般的な乗用車が乗っても大丈夫なマンホール蓋の強度基準です。

マンホール蓋には強度を表す「T規格」というものがあります。T-2規格は普通の乗用車(重さ2トン程度まで)に対応しています。

T-2規格とは、マンホール蓋やグレーチングなどの強度を表す基準で、小型乗用車(2000cc以下)が通行する場所に適した強度を示しています。

T-2規格の基本情報
  • 対応車両: 総重量2トン(2,000kg)までの小型乗用車[7]
  • 安全荷重: 5kN(約510kg)[7]
  • 破壊荷重: 20kN(約2,040kg)以上

わかりやすく説明すると、普通の家庭用乗用車(コンパクトカー)が通る場所に適した強度ということですね!

駐車場用マンホール蓋の素材別比較(鋳鉄・レジンコンクリート・FRP・樹脂)

マンホール蓋は素材によって特徴が大きく違います。

素材別の特徴

素材強さ重さ特徴
鋳鉄製とても強いとても重い昔ながらの頑丈な素材
錆びる可能性あり
レジンコンクリート強いやや重いコンクリートに樹脂を混ぜた素材
普通車なら問題なし
FRP(強化プラスチック)まあまあ強いやや軽い硬くてたわみにくい
さびない
樹脂製やや弱いとても軽いプラスチックのような素材
暑さで変形する可能性あり

レジンコンクリート製は樹脂と砂利を混ぜた素材で、適度な強さと耐久性があります。

樹脂製は軽くて扱いやすいですが、大きいサイズのものは夏の暑さで変形することがあるので注意が必要です。

一般家庭の駐車場に最適なマンホール蓋の選び方

家庭の駐車場用マンホール蓋を選ぶときのポイントは以下の通りです

どんな車を停めるか確認する

  • 普通の乗用車(コンパクトカー、セダンなど):T-2規格
  • 大きめの車(ミニバン、SUVなど):T-6規格がおすすめ
  • 将来もっと大きな車に買い替える可能性がある場合は、余裕をもって上の規格を選ぶと安心

設置場所を考える

  • できれば車のタイヤが直接通らない場所に設置するのがベスト
  • 車の出入りが多い場所は強めの規格を選ぶ

素材選びのコツ

  • 長持ちさせたい:FRP製
  • 予算重視:小さめの樹脂製
  • とにかく頑丈に:鋳鉄製またはレジンコンクリート製

サイズ確認のポイント

  • マンホール蓋のサイズは「型番」で表示されます(例:200型、300型)
  • 実際の直径は型番より少し大きいので注意(例:300型→直径328mm)

一般的な家庭の駐車場では、T-2規格のFRP製またはレジンコンクリート製のもので良いですが、将来を考えると、安全のためにT-6規格を選ぶのがオススメです。

マンホール蓋の交換は簡単ですが、廃棄が大変なので、少し余裕のある強度のものを選ぶことをおすすめします。

水道メーターと塩ビ桝の適切な設置計画

水道メーターを駐車場に設置する場合も注意が必要です。見落としがちですが、適切な計画をしておかないと、後々の不便さや追加費用の原因になることもあります。ここでは、水道メーターと排水桝の適切な設置計画について解説します。

検針しやすい水道メーター設置位置の決め方

水道メーターの位置は、検針のしやすさを最優先に考えましょう。

水道メーターは2か月に1度、検針員が確認に来ます。この時、車を駐車する場所の下に水道メーターがあると、検針のたびに車を移動させないといけないので不便です。

検針しやすい設置位置
  • 道路から近く、すぐに確認できる場所
  • 車や物が置かれない場所(駐車スペース内は避ける)
  • 鍵付きの門内は避ける
  • 玄関アプローチなど目立つ場所は美観上避けたい

実際に、「駐車スペース内や鍵つきの門内に水道メーターが設置されていて、2か月に1度の検針のたびに車の移動や門の開錠を依頼される」ということもあります。

あまりの不便さに、追加費用を払ってメーター位置を移動する方もいるほどです。

次のセクションでは、水道メーターの耐荷重に関して解説していきます。

水道メーターと塩ビ桝の適切な設置計画

塩ビ桝とコンクリート桝の違いとメリット・デメリット

排水桝には主に「塩ビ桝」と「コンクリート桝」の2種類があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。

種類メリットデメリット
塩ビ桝・経年劣化でヒビが起きない
・桝と管を接着するので隙間ができない
・軽いので自重で沈まない
・耐熱性に劣る・強度がやや低い
コンクリート桝・耐久性が高い
・重量感がある
・重いので地震で沈みやすい
・経年劣化でヒビが入る
・隙間から木の根が入り込む

コンクリート桝は重量があるため、地震などで自重により沈下することがあります。桝が沈むと接続されている排水管の勾配が変わり、排水が流れなくなることも。

また、コンクリート桝は経年劣化で隙間ができやすく、そこから木の根が入り込んで成長し、排水の流れを阻害することがあります。

一般的に新築住宅では塩ビ桝が推奨されています。プラスチック製なので経年劣化によるヒビが起きにくく、桝と管を接着するので隙間からの根の侵入も防げます。

駐車場に塩ビ桝を設置する場合の蓋選び

塩ビ桝を駐車場など車が通る場所に設置する場合は、通常の塩ビ蓋では強度が不足するため、車の重量に耐えられる専用の蓋を選ぶ必要があります。

蓋の種類特徴適した場所
耐圧レジコン蓋・樹脂と骨材を混合した素材
・鋳鉄より軽く塩ビより強い
・T-2規格(2トン車両対応)
一般家庭の駐車場
防護蓋・台座と蓋の2部品構造
・塩ビ桝本体を保護する
・T-8、T-14、T-25など規格あり
車両が頻繁に通る場所

駐車場での設置判断基準

車のタイヤが直接かかる位置かどうか
  • タイヤが直接かかる→防護蓋またはT-14以上の耐圧レジコン蓋
  • タイヤが直接かからない→T-2規格の耐圧レジコン蓋でも可
車種による選択
  • 普通乗用車のみ→T-2規格の耐圧レジコン蓋
  • SUV・ミニバン→T-8規格以上の防護蓋
  • 大型車両→T-14〜T-25規格の防護蓋
設置場所の状況
  • 車の出入りが頻繁→より高い耐荷重規格を選択
  • 地盤が弱い→防護蓋で桝本体を保護

塩ビ桝は優れた特性を持ちますが、車が通る場所では適切な耐荷重蓋を選ぶことが重要です。将来の車の買い替えも考慮し、余裕を持った規格を選びましょう。

まとめ

マンホール蓋の耐荷重規格と対応する車両サイズをまとめました。設置場所に合わせて適切な規格を選ぶ際の参考にしてください。

マンホール蓋の耐荷重規格と対応車両サイズの一覧表

規格車の大きさ破壊荷重 (kN)破壊荷重 (kgf)備考
T-2小形乗用車(2000cc以下)202,000普通乗用車に対応
T-64トントラック・普通乗用車606,000中・大型車両に対応
T-14大型車両(14トンまで)14014,000大型車両に対応
T-25大型車両(25トンまで)25025,000非常に大型車両に対応

一般家庭の駐車場では、普通乗用車の場合はT-2規格、SUVやミニバンなどの大きめの車両ではT-6規格が推奨されています。将来的な車の買い替えも考慮して、余裕を持った規格を選ぶことをおすすめします。

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こたろー
2019年に一条工務店と契約し、注文住宅の設計・建築に奮闘。 ・夏はカラッと(冷房で寒くない) ・冬は寒くない(暖房でモワッとしない) ・いつでも明るい ・外からの視線も気にならない ・全部屋で高速インターネット ・ほしいものへ最短距離 こんな快適設計のポイントをまとめているサイトがほしかった…、、、 という想いから本サイトを作りました。 目から鱗な情報発信をしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。 >>>詳細はこちらから