サンシェードって意味あるの?設置しても車の中は超暑いんだけど…
全館冷房に適したサンシェードが知りたい
車に最適なサンシェードが知りたい
車ではサンシェードを設置し、部屋には遮熱カーテンを設置しているけど、全然効果ない…サンシェードって意味ない?と思っていませんか?
遮熱は、ちゃんとした方法で設置すれば劇的に効果がありますが、一歩間違えれば全く効果がありません。
その本質=最適な対応方法は、家でも車でも同じです。
本記事では、何種類ものサンシェードを試してきた筆者が、サンシェードの驚くべき効果と最適なサンシェードの選び方を解説します。
結論から言うと、窓の外側で遮熱するか、窓の内側で遮熱するかで、全く効果が違います。では、その仕組みを紹介していきます。
窓の外と内、サンシェードの設置場所で効果がこんなに違う!
実は、サンシェードの設置場所によって効果は劇的に変わります。その違いを解説します。
なぜ外側のサンシェードが効果的?太陽熱が入る前に遮断する物理的メカニズム
外側サンシェードが内側のカーテンやブラインドより効果的なのは、太陽熱が室内に入る前に遮断できるからです。これは単なる好みの問題ではなく、熱の伝わり方という物理法則に基づいています。
- 窓の断熱性能は極めて低い:壁に対し、アルミサッシの窓は断熱性能が1/14
- 室内に熱が入ると、熱が室内に蓄熱する:室内にあるものが熱いのは蓄熱
- 結論:熱は、窓に入る前(外側)で遮断するのが最も効果的
窓の外側で熱を遮断するためには、窓の外側にサンシェードを設置するのが最も効果的です。実際、我が家で測定したところ、外断熱の圧勝でした。

車の窓と家の窓、同じ原理で熱が侵入する科学的事実

車のフロントガラスも、住宅の窓も、太陽熱の侵入メカニズムが同じです。
LIXILの実験結果をご紹介しますが、車でも全く同じことが言えるので、ぜひ参考にしてみてください。では解説していきます。
LIXILの実験内容と結果
LIXILは2019年夏に埼玉県熊谷市と共同で外付けサンシェード「スタイルシェード」の効果検証実験を行いました。
実験条件
- 実施期間:2019年7月〜9月
- 対象:熊谷市内のモニター協力24世帯(戸建て)と無人住宅1棟
- 測定項目:温度、湿度、暑さ指数(WBGT)、電力消費量
- 測定場所:屋外、窓際、エアコン付近、部屋の中央
主な結果
- 熱中症リスク低減: 暑さ指数(WBGT)が「厳重警戒」レベル(28℃以上)の住宅が、サンシェードなしでは全体の43.8%だったのに対し、サンシェード設置後は18.8%に減少(25%の削減効果)
- 室温低下効果: サンシェード使用時は未使用時と比較して最大3.5℃の室温低下
- 遮熱効果: カーテンと比較して熱をカットする効果が38%高い
- 省エネ効果: エアコンの消費電力を遮光カーテンと比較して約30%削減
- 日射遮蔽率: 外付け日よけ「スタイルシェード」は83%の日射をカット(カーテンのみでは45%)
「意味ない」は誤解!全館冷房との組み合わせで得られる効果

「全館冷房があるのにサンシェードなんて意味ない」という声をよく耳にします。しかし、これは大きな誤解です。
実はサンシェードがないと、全館冷房は成功しないのではないか、と思われるほど重要アイテムです。
全館冷房効率を最大化する3つの外側サンシェード活用法
全館冷房とサンシェードを最適に組み合わせるための3つの方法をご紹介します。
- 朝日(東)・西日(西)が当たる窓:設置必須
- 南側:夏は日射角度が高いので、庇・軒の対応がベスト
- 春から設置する:室内に蓄熱させない
サンシェードのメリットの一つに、着脱可能である点が挙げられます。春・夏は遮熱、秋冬は熱を室内に取り込むことで、一年を通して快適な生活が可能です。

後悔しない!外側サンシェードの選び方

サンシェードと言っても、様々な種類があります。実は、遮熱性能が高ければ高いほどいい、というわけではないんです。
何種類も使ってきた経験から解説しますね!
車用と住宅用サンシェードの決定的違い、知らないと損する選定ポイント
車用サンシェードの効果は実証済みですが、住宅用と車用では重要な違いがあります。
- 車用:室内が真っ暗でもOK。遮熱性能が最優先
- 住宅用:遮光タイプ(アルミコーティングあり)にすると室内が真っ暗になるだけでなく、風を通さないので、夜、風が吹くと「バタバタ」と、うるさい。

MKSSは、3年使ったところ(毎年5月~10月の半年)、劣化してサンシェードが粉を吹いてボロボロになって掃除や廃棄が大変でした…
どんなサンシェードを選べばいい?
オススメはメッシュタイプで紫外線カット95%以上のものです。
裏側にアルミコーティング、UVカット率は驚きの99.99%、遮熱・断熱・防水性がある!みたいなサンシェードは、筆者はオススメしません。
サンシェード本体が重くなることと、風が吹くと空気を通さないので、バサバサ感が凄い強いです。夜も眠れません…
真っ暗になっていい部屋の窓に設置するなら遮光でもOKですが、メッシュタイプで断熱性能は十分です。
いくつものサンシェードを使ってみて、行きついたのは、下にある安い日除けです
まとめ
外側サンシェードは「意味ない」どころか、むしろ必須の組み合わせです。
窓の外側に設置するサンシェードは、太陽熱が室内に入る前に遮断するため、内側のカーテンやブラインドより圧倒的に効果的です。
全館冷房をしていても、していなくても、室内を快適にする必須アイテムです。
車も住宅も、外断熱で省エネ・快適に過ごせるように、効果的な使い方をしていきましょう。
