壁紙なんて全部同じじゃない?何が違うの?
どんな色使いをすればいいか知りたい
部屋ごとに最適な壁紙を知りたい
注文住宅の壁紙選びは、見た目の美しさだけでなく、機能性や耐久性、そして将来の暮らしやすさまで考慮すべき重要な決断です。しかし、多くの建築担当者は「白系が無難ですよ」程度のアドバイスしかくれず、本当に後悔しない選択ができているか不安になりますよね。
この記事では、壁紙の種類や機能性の比較から、部屋別の最適な選び方、そして実際のサンプル確認方法まで、一条工務店で家づくりをする方のための具体的なノウハウを徹底解説します。
この記事を読むことで、インテリアの黄金比率(70:25:5)を守りながら機能性を重視し、アクセントとして色を効果的に使う壁紙選びのコツを習得できます。
一条工務店ユーザーが知るべき壁紙選びの本質

壁紙選びは、住まいの印象を大きく左右する重要な要素です。一条工務店で家づくりをする方が、後悔しない壁紙選びをするためのポイントを解説します。日々の暮らしを10年先まで見据えた選択をしましょう。
10年後まで後悔しない選択の重要性
壁紙は家の印象を大きく左右し、注文住宅だからこそ工夫できる重要な要素です。
- 壁紙は、空間の印象を決定づける
- 注文住宅では、自分好みの壁紙を自由に選べる
- 一条工務店では安全性の高い「準不燃クロス」が標準採用
実際に、多くの方が「壁紙選びで後悔した」と感じています。特に「思っていた色と実際の印象が違った」「汚れやすさを考慮していなかった」という声をよく聞きます。
一条工務店では法律で定められた場所だけでなく、多くの居室でも準不燃クロスを使用し、「F☆☆☆☆(エフフォースター)」の健康に配慮した等級の素材を採用しています。
壁紙選びは見た目の美しさだけでなく、安全性や将来の暮らしやすさも考えた総合的な判断が必要です。
準不燃クロスの法的要件と一条基準
一条工務店では安全性を重視し、原則、「準不燃クロス」を標準採用しています。
準不燃クロスとは、火災時の安全性を確保するために国が定めた基準を満たす壁紙のことです。具体的には以下の3つの条件を満たすものです。
- 10分間は燃えにくい性質を持つ
- 熱で有害な変形や溶融、亀裂が生じない
- 有毒な煙やガスを発生させない
壁紙の防火性能は「不燃」「準不燃」「難燃」の3種類に分けられます。不燃は20分間、準不燃は10分間、難燃は5分間、それぞれ上記の条件を満たすものです。
一条工務店では、メーカー製の壁紙を選ぶ場合、「準不燃」のみを採用可能としています。「不燃」や「準不燃・不燃」両方の表記があるクロスは基本的に採用できません。
一条工務店のオリジナルクロスには「不燃」タイプもありますが、これは建築基準法で不燃仕上げが必要な場所(キッチン周りなど)に限定して使用されます。
どうしても希望の不燃クロスを使いたい場合は「稟議」という特別申請が必要で、品質保証対象外となることを了承する必要があります。
壁紙の種類と機能性
壁紙選びでは、デザインだけでなく機能性も重要なポイントです。一条工務店で家づくりをする際に知っておきたい壁紙の種類や機能、メーカー情報をわかりやすく解説します。
壁紙の機能一覧

現代の壁紙には様々な機能が備わっています。それぞれの特徴を知って、部屋の用途に合わせて選びましょう。
抗ウイルス・抗菌壁紙
壁紙表面に付着したウイルスや細菌の増殖を抑制します。24時間後に99%以上のウイルスを低減させる効果があります。大腸菌や黄色ブドウ球菌などの細菌の増殖も抑えるため、清潔さを保ちたいキッチンやトイレなどに最適です。
消臭壁紙
特殊なフィルムや消臭剤が、タバコや生活臭などの不快なにおいを吸着・分解します。数時間で臭いの元になる物質を80%以上消臭し、その効果は半永久的に持続します。主な消臭タイプには以下があります。
- サイクル消臭タイプ:悪臭成分を分解し、消臭性能が再生されるため効果が長持ち
- 光触媒消臭タイプ:昼間は光と消臭剤、夜間は消臭剤のみで消臭
- 抗菌防臭・消臭タイプ:銀イオン(Ag+)の力で抗菌防臭効果も発揮
抗アレルゲン壁紙
表面に塗布された薬剤がアレル物質(花粉やダニの死骸など)と接触し、その働きを低減します。アレルギー対策が必要な寝室や子ども部屋におすすめです。
調湿壁紙
吸水性ポリマーを配合し、室内の湿度変化に応じて湿気を吸収・放出します。6畳の部屋なら約コップ6杯分の湿気を吸収でき、結露やカビの発生を抑制します。高気密住宅の寝室やクローゼットなど湿気がこもりやすい場所に効果的です。
表面強化壁紙
特殊な加工により表面が強化され、引っかきキズに強くなっています。一般ビニル壁紙と比較して約50倍の引っかき強度があるものもあり、子ども部屋やペットのいる家庭、車椅子のキズ対策に適しています。
汚れ防止壁紙
表面に特殊なフィルムやコーティングが施され、飲食物やクレヨンなどの汚れがつきにくく、拭き取りも簡単です。主に以下のタイプがあります。
- PPフィルムラミネート:水汚れに特に強く、洗面・水回りに最適
- エバールフィルムラミネート:油汚れやタバコのヤニ汚れに強い
ダイニングテーブルの横など、子どもが汚しても、本当にサッときれいに拭けます。普通の壁紙と全然違います!
省エネ壁紙
光の反射率を高めて室内を明るくし、照明の省エネ効果が期待できます。少ない電力でお部屋を明るく保つことができ、電気代の節約にもつながります。北側の日当たりの悪い部屋などにおすすめです。
これらの機能性壁紙は、用途や設置場所に合わせて選ぶことで、より快適で健康的な住環境を実現できます。
代表的なクロスメーカーと特徴

日本の壁紙市場には、様々なメーカーがあります。それぞれの特徴を知って、好みに合ったメーカーを選びましょう。
サンゲツ:国内最大手で、施工性の良さに定評があり、ラインナップも豊富です。スヌーピー柄などのキャラクター壁紙も人気です。
リリカラ:デザイン性が高く、ウィリアム・モリスの柄などブランドコレクションも充実しています。ミッフィー柄などのキャラクター壁紙もあります。
シンコール:おしゃれな柄が多く、ウォーリーやリラックマなどのキャラクター柄や蓄光壁紙など、子ども部屋に適したラインナップが豊富です。
トキワ:上品からカジュアルまで幅広いデザインがあり、通気性に優れた自然素材や、デニム壁紙、アニメ「ワンピース」柄なども取り扱っています。
ルノン:ディズニーキャラクターがさりげなく入った柄物や、消臭壁紙などが人気です。
トイレの前面をディズニーにしようと思ったら、見積が間違っているんじゃないかと思うほどの見積もりが来ました…キャラクターものは予算が要注意ですね。
一条工務店で選択できるクロスメーカー
一条工務店では、大きく分けて3種類の壁紙から選ぶことができます。
1. 一条工務店オリジナル標準クロス:追加費用なしで使用できる基本的な壁紙です。シンプルな白系デザインが多く、広いスペースに適しています。
2. 一条工務店オリジナルオプションクロス:木目・石目・レンガ・タイル等のデザイン性の高い壁紙です。追加費用がかかります。
3. メーカークロス:サンゲツ、リリカラ、トキワなどの壁紙メーカーの製品から選べます。デザインのバリエーションが圧倒的に多く、機能性も充実していますが、1,000〜1,500円/㎡の追加費用がかかります。
一条工務店では、メーカークロスを選ぶ際は「準不燃」のみを採用可能としています。「不燃」や「準不燃・不燃」両方の表記があるクロスは基本的に採用できない点に注意が必要です。
空間機能別・最適壁紙選定マニュアル
壁紙の色や柄は、空間の印象を大きく左右します。視覚効果や色彩心理学を活用した壁紙選びのポイントを解説します。
視覚的広がりを生む色活用
壁紙の色選びで、実際の広さ以上に空間を広く見せることができます。
壁紙の色には「膨張色」と「収縮色」、「進出色」と「後退色」という性質があります。これらを理解して活用しましょう。
- 膨張色(白など明るい色):空間の広がり感。開放的な印象に。
- 収縮色(黒など暗い色):空間の引き締め効果。落ち着いた印象に。
- 進出色(赤・オレンジなどの暖色系):手前に迫る感覚。空間を狭く感じる傾向。
- 後退色(青・緑などの寒色系):奥行き感の創出。空間に広がりを与える効果。
狭い部屋を広く見せたいなら、白や明るいベージュなどの膨張色や、薄い青や緑などの後退色がおすすめです。特に奥の壁に後退色を使うと、より奥行きを感じられます。
柄の大きさも大切です。大きな柄は手前に迫って見えるので、狭い部屋には小さめの柄が適しています。縦ストライプは天井を高く見せる効果がありますが、あまり強いコントラストだと部屋が狭く感じることもあるので注意しましょう。
床材/建具/壁紙の黄金比率

インテリアの配色には「70:25:5」という黄金比率があります。
この比率は、空間の調和を生み出す重要な法則です。
- ベースカラー(70%):床、壁、天井などの大面積を占める色
- アソートカラー(25%):建具、家具、カーテンなどの中面積の色
- アクセントカラー(5%):クッション、小物などの小面積の色
壁紙を選ぶ時は、床や建具との調和を考えましょう。床が濃い色なら、壁紙は明るい色を選ぶと空間に広がりが生まれます。逆に、床が明るい色なら、同じような色の壁紙を選ぶと統一感が出ます。
建具の色は「床の色」か「壁の色」に合わせると失敗が少ないです。特に壁紙が白系なら、建具も白系にすることで、空間がすっきりとした印象になり、広く感じられます。
北向きリビング向け反射率調整法
北向きの部屋は日当たりが悪いため、光の反射率を考慮した壁紙選びが重要です。
北向きの部屋は自然光が少なく、暗く寒く感じやすいという特徴があります。そのため、以下のポイントを意識しましょう。
- 明るい色の壁紙を選び、光の反射率を高める
- 特に白やクリーム色、淡いイエローなどの暖色系が効果的
- 光沢のある壁紙を選ぶと、さらに光を反射しやすくなる
ただし、真っ白な壁紙だけでは反射率が高すぎて落ち着かない空間になることも。一般的に人が落ち着く光の反射率は60%以下とされています。照明の色を「昼白色」にするなど、照明との組み合わせも考えてみましょう。
ストレス軽減色

壁紙の色は心理状態にも影響します。リラックスできる色を選びましょう。
- 青や緑の寒色系:ストレス軽減効果。リラックス感の促進。自然の景色を連想させ、心の安定に。
- ベージュやパステルカラー:筋肉の緊張度を下げる効果。最もリラックスできる色。
- 淡いピンク:優しい気持ちの誘発。心を穏やかにする効果。
寝室やリビングなど、くつろぎの空間には、これらのストレス軽減色を取り入れると良いでしょう。特に寝室は睡眠の質にも関わるため、刺激の少ない落ち着いた色調がおすすめです。
壁紙の色は、見た目だけでなく、住む人の気持ちや生活の質にも影響します。自分の好みだけでなく、部屋の用途や方角、家族の好みなども考えて選びましょう。
部屋別の壁紙選び
家の中でも部屋ごとに使い方や環境が異なるため、それぞれに適した壁紙選びが重要です。一条工務店で家づくりをする際、各部屋の特性に合わせた壁紙選びのポイントを解説します。
リビングの「見栄え」と「実用性」両立法
リビングは家族が最も長く過ごす空間であり、来客も招く場所です。見栄えと実用性の両方を満たす壁紙選びが重要です。
- 白ベースを基本とする:インテリアの黄金比率(70:25:5)から考えると、壁は70%を占めるベースカラーなので、白や明るいベージュが調和しやすい
- アクセントはテレビ背面に:テレビ背面の壁にアクセントクロスを使うと、視線が集まる場所なので効果的
- 機能性を重視する:子どもやペットがいる家庭は、汚れや傷に強い表面強化壁紙がおすすめ
実用性を高めるなら、表面強化された「タフクリーン」機能付き壁紙や、汚れが付きにくい「アンチダスト」機能付き壁紙が効果的です。これらは一般的なビニル壁紙より耐久性が高く、日常的な摩擦や汚れに強いという特徴があります。
キッチン壁面の油汚れ対策実証データ

キッチンの壁は油汚れが最大の悩みです。適切な壁紙選びで、お手入れの手間を大幅に減らせます。
- 撥水トップコート:水汚れを水玉状に弾くため、拭き取りやすい
- エバールフィルムラミネート:油汚れやタバコのヤニ汚れに特に強い
- 換気扇周りのアクセントクロス:油汚れが最も付きやすい場所なので、機能性と見た目を両立したアクセントクロスを使うのも一案
特に調理油の飛び散りが多いコンロ周りには、エバールフィルムラミネート加工された壁紙が効果的で、固まった油汚れも湿らせた布で簡単に拭き取れます。
トイレ/洗面所の防カビクロス比較
トイレや洗面所は湿気がこもりやすく、カビの発生リスクが高い場所です。防カビ機能付き壁紙の選択が重要です。
- 防カビ壁紙:壁紙工業会制定「防かび壁紙性能規定」に準拠した試験で「0」(カビの発育なし)の性能を持つものが最も効果的
- 消臭+防カビ:アンモニア臭などの臭いも軽減できる複合機能壁紙
- アクセントクロスの活用:狭い空間だからこそ、一面だけアクセントクロスを使うと印象的な空間に
防カビ効果を最大限に発揮させるには、壁紙選びだけでなく、換気も重要です。
特に一条工務店の高気密住宅では、計画的な換気が必要です。24時間換気システムを活用し、入浴後は換気扇を30分以上回すことで、壁紙の防カビ効果をサポートできます。

階段のアクセントクロス
階段は家の中でも目立つ場所であり、アクセントクロスを使うことで印象的な空間にできます。ただし、明るさの確保が最重要です。
- 明るさを確保する:階段が暗くなると安全面で問題があるため、明るい色をベースにする
- 照明との相性を考慮:階段の照明と壁紙の反射率の組み合わせを考える
- 視認性を高める:ステップの境目が認識しやすいよう、コントラストを工夫する
階段の照明が十分にある場合は、アクセントクロスとして濃い色や柄物を取り入れても良いですが、照明が限られている場合は、白や明るい色をベースにし、一部分だけにアクセントを入れる方法がおすすめです。
階段踊り場のアクセントクロスは、通常、中央に白い巾木のようなもので止められています。これは、クロスが皴にならないようにするためのもの。これの設置については、事前に一条工務店に相談をしておきましょう。

寝室の快眠を支える環境設計
寝室の壁紙は睡眠の質に直結します。リラックスできる色と機能性を重視しましょう。
- ブラウン~ベージュ~オフホワイト:大地を連想させる色で緊張を和らげ、心を落ち着かせる
- グリーン:植物や自然を連想させ、目の疲れを癒す効果も
- ブルー:心を落ち着かせる鎮静効果がある
- グレー:明るめのライトグレーなら優しい雰囲気に
機能性では、調湿機能付き壁紙がおすすめです。就寝中は汗をかくため、寝室は湿気がこもりやすい環境です。調湿効果のある壁紙は湿度をコントロールし、快適な睡眠環境を作ります。
子供部屋の未来を見越した選択
子供部屋の壁紙は、成長に合わせた変化を見据えて選ぶことが大切です。
- 耐久性を重視:子供部屋は汚れやすく、傷つきやすいため、表面強化された壁紙が適している
- 成長に合わせた選択:キャラクターものなど、すぐに飽きる可能性のあるデザインは一部分だけに
- ウォールステッカーの活用:シンプルな壁紙をベースに、剥がせるウォールステッカーで変化を楽しむ
子ども部屋の壁紙は、基本的にはシンプルな色や柄を選び、アクセントクロスや小物で子供らしさを演出するのがおすすめです。
将来の模様替えを考えると、ビニールクロスが最も実用的です。耐久性が高く、色やデザインも豊富で、価格も手頃なため、成長に合わせた張り替えもしやすいでしょう。
壁紙選びの具体的な手順

壁紙選びは、住まいの印象を大きく左右する重要なプロセスです。一条工務店で家づくりをする際、後悔しない壁紙選びのための具体的な手順を解説します。初めての方でもスムーズに進められるよう、ステップごとにポイントをまとめました。
理想のイメージを明確にする
壁紙選びの第一歩は、自分たちが求める住まいのイメージを明確にすることです。
- 家族の好みや生活スタイルを書き出す:家族全員の意見を聞き、共通する好みや譲れないポイントをリストアップしましょう
- 参考になる画像を集める:インスタグラムやPinterestなどのSNS、住宅雑誌、メーカーカタログなどから気に入った内装の写真を集めましょう
- 部屋ごとの優先順位をつける:リビングなど重視したい部屋から検討を始めると効率的です
特に重要なのは、「なぜその壁紙が気に入ったのか」という理由を言語化することです。「明るい感じが好き」「落ち着いた雰囲気が良い」など、感覚を言葉にすることで、担当者にも伝わりやすくなります。
サンプルの取り寄せと比較
写真やカタログの色と実際の色は異なります。絶対にショールームに行くかサンプルを取り寄せて実物を確認しましょう。
- 複数のサンプルを同時に比較する:似た色や柄でも、並べると違いがはっきりわかります
- 実際の設置場所で確認する:壁紙を貼る予定の場所に持っていき、その部屋の自然光や照明の下で見え方をチェックしましょう
- 朝・昼・夜の異なる時間帯で見る:光の当たり方で色味は大きく変わるため、時間帯による違いを確認することが重要です
- 床材や建具と一緒に見る:実際に組み合わせる素材と並べて確認することが大切です
サンプルはメーカーのホームページから直接取り寄せることができます。サンゲツ、リリカラ、シンコール、トキワなど主要メーカーは無料でサンプル請求ができます。
ショールームや打ち合わせの活用

メーカーのショールームは壁紙の実物を大きなサイズで見られる超おすすめスポットです。一条工務店のショールームよりも圧倒的に品揃えが豊富です。
- 事前に質問リストを作成する:疑問点や確認したいことをメモしておきましょう
- 実物大の空間で確認する:メーカーショールームでは実際の広さで壁紙の印象を確かめられます
- 専門コーディネーターに相談する:メーカーショールームには専門知識を持ったスタッフがいるので、プロの視点からアドバイスをもらえます
- 大判サンプルを見る:A4サイズ以上の大きなサンプルで、より実際の仕上がりをイメージしやすくなります
一条工務店のショールームでは一般的な壁紙のラインナップは見られますが、メーカー直営のショールーム(サンゲツ、リリカラなど)では最新のトレンドや特殊な機能性壁紙まで、幅広い選択肢を実物で確認できます。
特に東京・大阪・名古屋などの大都市にある大型ショールームは、壁紙選びの参考になる展示が充実しています。
3か所くらい回りましたが、小さいサンプルより大きい生地を見ると印象が違うこともありました。
サンプルで取り寄せられる数にも限界があるので、選択肢はとても広がります
最終決定前の家族・担当者との確認
壁紙は長く付き合うものです。最終決定前に家族全員で確認し、納得した上で決めましょう。
- 家族全員の意見を再確認する:特に子どもの部屋は、本人の意見も尊重しましょう
- 全体の調和を確認する:部屋ごとに選んだ壁紙が、家全体として調和しているか確認します
- 機能面の最終チェック:耐久性や手入れのしやすさなど、実用面も再確認しましょう
壁紙選びは、住まいづくりの中でも楽しいプロセスの一つです。カタログやネット画像だけで決めず、必ず実物を確認しましょう。
そうすることで、「思っていた色と違った」という後悔を避けることができます。焦らず、じっくりと選んで、理想の住まいを実現してください。
まとめ:後悔しない壁紙選びのポイント
壁紙選びは住まいの印象を決める重要な要素です。様々な色や柄を使いたくなる気持ちは理解できますが、長く快適に過ごすためには、いくつかの基本原則を守ることが大切です。
まず、インテリアの黄金比率(70:25:5)を意識しましょう。壁は空間の70%を占めるベースカラーとして、白やベージュなどの明るい色を基本とすることで、調和のとれた空間になります。
色を楽しみたい場合は、アクセントクロスとして一部の壁に取り入れるのがおすすめです。テレビ背面やトイレの一面など、ポイントを絞ることで空間に変化をつけられます。
また、機能性を重視することも重要です。キッチンには油汚れに強い壁紙、水回りには防カビ機能付き壁紙、子ども部屋には表面強化壁紙など、部屋の用途に合わせた機能性壁紙を選びましょう。
壁紙選びで最も大切なのは、実物を確認することです。カタログやネット画像だけで決めず、必ずサンプルを取り寄せて、実際の光環境で確認してください。メーカーショールームの活用も非常に効果的です。
壁紙の検討段階に来たら、そろそろ外構計画やフロアコーティングの検討時期です。
下の「引き渡し前に準備すべきこと」もご参考になさってください!
