子どもに登山を体験させたいけど、本格的な山はちょっと…
初めのファミリー登山をどこにしようか迷っていませんか?
兄弟姉妹に年齢差がある=体力差があるので、ファミリー全員が楽しめる登山を選ぶのって意外と難しいんです。
実は、そんな時にオススメなのが飯能の天覧山なのです。20分で登れる山ですが、視界が開け、景色が良いです(冬の空気が澄んだ日には富士山が見えることも)。
高尾山ともなるとロープウェイに乗ったり、滑落が報告されたりと、意外とハードルが上がるため、まずは初めての登山はハードルを低くした方が子どもたちも「次も行きたい!!」に繋がります。
この記事では、飯能の天覧山に登るためのポイントをご紹介します。
- 駐車場
- 登山コース
- トイレのあるルート
天覧山の登山がファミリーに最適なワケ
飯能にはたくさんの山、たくさんのハイキングコースがあるのですが、その中でも最も初心者向けの山が「天覧山」になります。初心者向けといっても登山なので、頑張って登った感は十分に味わえます。
名称 | 天覧山 |
標高 | 197m |
所在地 | 〒357-0063 埼玉県飯能市大字飯能 |
交通アクセス | (1)西武池袋線飯能駅から徒歩で40分 (2)西武池袋線飯能駅からバスで10分(国際興業バス天覧山下バス停下車) |
天覧山下バス停は、飯能中央公園と能仁寺の間の道に停まりますので、降りたら目の前が登山口です。
飯能駅から歩いていくと、商店街や大きな歩道のみを通っていくことができるので安全ですが、飯能河原も行くのであれば道が狭く、車通りもあるので気を付ける必要があります。
飯能駅から登山口までの約1.5kmが、今回の登山の最難関です。バスで移動すれば難関クリアできます。
天覧山の登山で欠かせない持ち物は2つです。
- 昼ご飯
- レジャーシート
お昼ごはんは、近くにコンビニを探すのが大変なので持参しましょう。
山頂に椅子はありますが、椅子は小さく・少なく・後ろはがけで怖いの三重苦です。
一方で山頂はコンクリートで平らで開けた場所ですので、レジャーシートを持っていくのがベストです。
駐車場は登山口の目の前
残念ながら登山口近くにコインパーキングはありません。一般的なのは、飯能市中央公園・飯能市市民会館もしくは能仁寺に停めさせていただくことになります。能仁寺は御朱印もいただけるので、利用する場合は、しっかり参拝しましょう。
駐車できる場所 | 住所 |
飯能市中央公園・飯能市市民会館 | 埼玉県飯能市大字飯能226-2 |
能仁寺 | 埼玉県飯能市大字飯能1329 |
そういう迷惑は絶対にかけたくない!というあなたにご紹介するのは、最も近いコインパーキングはこちらになります。それでも30分近くは歩くかも…です。
パーキング | タイムズ飯能第13 |
住所 | 埼玉県飯能市稲荷町 |
台数 | 8台 |
料金 | 終日 30分 220円 |
最大料金 | 駐車後24時間 最大料金660円 |
天覧山の登山コース
天覧山の登山コースは大きく2つあります。能仁寺を正面に見て、右から登る通常ルートと左側から登る裏コースがあり、それぞれ特徴的です。
右回り | 通常ルート。舗装された広い道。高尾山一口を彷彿とさせる急勾配もあり。トイレあり。 |
左回り | 裏ルート。急な勾配で階段が続く。道も狭い。トイレなし。 |
通常ルート
オススメは右回りコースです。能仁寺に入り、正面まで出たら右折して登山口に行く方法と、能仁寺に入る前に右折し、中央公園通り沿いに歩いても登山口につきます。(左写真は中央公園道路沿い)
大抵のファミリーは能仁寺に入る前に、中央公園道路沿いからは入れる登山口からスタートします。
登って見ると、初めは高尾山1号路のように、舗装された急勾配の坂ですが、距離が短いので、登った感じがある+疲れきらないという、ほど良い登山です。登っていくと、少し木の根っこが出ている部分もあるので足元に注意しましょう。
裏ルート
能仁寺を正面に左手から回るコースがあります。「この先車両、通り抜けできません」という看板の道を入っていくと、ジブリに出てきそうな小道に入っていき、その先に木の看板「天覧山山頂」が見えますので、間違えずに山頂へ向かえます。
ここからが急な階段です。意外と、先を見ても全く終わりが見えない階段ですので、簡単すぎず、登山感が味わえます。裏道なので、前日に雨が降ったりするとぬかるんでいますし、下山する人とのすれ違いも譲り合いながら、といった道幅です。
途中、屋根のあるイスとテーブルがあり、ここまでくれば山頂は目の前です。大抵の登山客は通常ルートで行くので、お昼ご飯を広げるには良い場所です。
天覧山の登山にかかる時間
天覧山の登頂にかかる時間は、一般的に20分と言われていますが、筆者も20分でした。
家族構成(4人):40歳近くの夫婦、3年生の長男(8歳)、年少の次男(3歳)
3年生の長男は疲れも見せずに登り切りましたが、年少の次男(体重約15kg)は登れるのにもかかわらず「サルが怖い」という理由から全く歩かずに父が抱っこして登頂しました。
つまり、3歳がグズっても父が頑張れば乗り切れる登山、というワケです。ちなみに次男は登頂後に機嫌が直り、自らの足で先頭を守り抜き、元気に下山しました。
通常ルートは中段にトイレがあることが嬉しいです。この中段にも椅子と机があるので、昼ご飯を食べるファミリーもいます。
目の前には飯能市中央公園
11時過ぎについても13時前には下山できる天覧山の登山です。もし「ちょっと物足りないな…」と思うファミリーに嬉しいのが、目の前が飯能市中央公園がある、ということです。
非常に広い公園ですが、周囲に小さなアスレチックや滑り台などがあります。ボールを持っていても、バドミントンを持って行っても広く使えるので、子どもが身体を動かすにはうってつけです。
飯能市中央公園の公式HPはこちら
飯能市市民会館の公式HPはこちら
道を挟んで飯能河原
飯能市民会館の裏(道を一本挟んで)には飯能河原があります。バーベキューやガラス工房、飲食店、自動販売機もあります。
子どもにとっては河原で石を拾ったり水に触れたりするだけでも遊びになります。もし飯能駅から帰るというときに少し寄ってみると、意外な遊びになるかもしれません。
天覧山から多峯主山までの登山
実は、天覧山は初心者コースなのですが、天覧山頂上から多峯主山の頂上へむことができます。登山口から天覧山頂上まで20分程度なので、物足りなければ多峯主山(とうのすやま)まで行くこともできます。
頂上からも、中段からも多峯主山へ行くルートがあります(写真は、中段、右側から多峯主山へのルート)。
天覧山から多峯主山までは約30~40分。上り坂がなくてゆったりした道ですが、頂上近くに階段があるので、気を抜かないようにしましょう。筆者は一度、道に迷って夕方まで彷徨ったことがあります。
天覧山 | 多峯主山(とうのすやま) | |
標高 | 197m | 271m |
登山時間 | 20分程度 | 40分程度 |
まとめ
西武池袋線 飯能駅から行ける「天覧山」は初心者にはオススメのコースです。特に8歳と3歳のように年齢が離れた兄弟がいて、体力が違うときなどにも2人とも楽しめるコースとなっています。
天覧山の良いところ
- 疲れ切らないのに登山感あり
- 装備も特に必要なし
- 年齢の離れた兄弟も一緒に楽しめる
リュックに水筒、お弁当を持っていけば立派な登山になりますので、ぜひ気軽にハイキングに行ってみましょう♪次は高尾山、なんて思うかもしれません👍