高気密高断熱の家だからゴキブリは侵入しないよね?!
一条工務店でも見るって聞くけど、どうやって対策しようか…
ゴキブリ(以下、「G」)は、1度侵入してしまうと、巣を作って駆除が非常に大変になります。
重要なコトは侵入させないコト。
ただ、入ってくる可能性の場所を全て対策をしても「100%入ってこない、はない」ことを知っておく必要があります。
入ってきた後の準備も必要です。
一方で、デキる限りは入れない対策を取ることは可能です。高気密高断熱住宅は対策を取る場所が限られているので、半日もあれば対策が取れます。
では、一条工務店ならではの侵入経路も考えながら対策をご紹介していきます。
100%入ってこない、は無い
結論から言うと、一条工務店の家でもGは入ってくる可能性があります。
なぜなら、Gは幼虫は0.5㎜、成虫は5㎜の隙間があれば侵入可能で、かなりの飛行力に加え、泳ぐこともできるからです。
ただ、一条工務店の高気密高断熱住宅はスキマが少ないので、対策を取る場所が限られています。
一般的 | 一条工務店 | |
1 | 玄関・玄関につくポスト | 玄関 |
2 | 窓 | 掃き出し窓 |
3 | 排水溝・排水口・トイレ | 室外機・ドレン管・エアコンのスリーブ |
4 | 小さな隙間 | 差圧感応式給気口・換気扇・ロスガード |
5 | ものにくっついて | 洗濯物・段ボール・観葉植物 |
本記事では1~4の対策についてご紹介していきますが、何せ泳げるGはトイレから出没することも、超高層階でも見かけることがあるほどなので、その観点からすると100%の対策はあり得ません。
ただ、地道に1つずつ隙間をつぶしていくことで、Gが侵入を諦めることもあります。
デキる限り具体的なG対策
古いマンションの玄関には新聞をさせる口がついていたりしますが、今回は一条工務店の家に限って対策を見ていきましょう。
玄関
一条工務店の家は間違いなくGが通り抜けられます。絶対に対策が必要な場所です。
筆者宅では、玄関の4辺全てにモヘアを施工していますが、丁寧な施工が必要です。
というのも6mm(シール)×9mm(モサモサした部分の高さ)を1本施工したところ、意外と緩く、2本並べて施工をしたら扉がちゃんと閉まらなくなりました。
ハサミで切ったりして、ギリギリまで隙間を失くしました。
その結果かは分かりませんが、筆者が夜の帰宅時に玄関に背を向けて帰っていくGを発見しました。
窓
開き窓はまだしも、掃き出し窓のレール部分はスキマだらけです。
そのため、筆者は発泡ポリスチレンで隙間を埋めています。窓につくかギリギリを攻めるのは危険でもありますが、筆者の購入したものより、もう少し太めでも良いかもしれません。
この発泡ポリスチレン、筆者は開き窓の隙間埋めなどにも利用しています。
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排水口・排水溝
エアコンは除湿した水を外に排出するため、ドレン管と言われる塩ビ管が屋外に露出しています。
当然ここから除湿された水が排出されるので、水を求めるGもやってくる、というわけです。
一つ目の対策は害虫の侵入を止めるキャップ(写真中央黒いキャップ)です。
屋外を一周してみると、かなりの数が出ていますので、一つずつ施工していきましょう。ゴムなので、塩ビ管の口径が若干違くても伸ばして対応できます。
Gの最悪なところは、水の中も通れることです。
参考:https://goki.jp/526
筆者宅は全館冷房で1日の排水量が30ℓを超えるので、大変なことになり一工夫加えましたが、その際も害虫防止弁を間に挟みました。
次に、エアコンのダクトが施工されるスリーブです。ダクトのところにパテで隙間が埋めていない場合は、対応しましょう。
小さな隙間
最後に外気を取り入れる給気口・排気口です。
一条工務店の家ではレンジフードから空気を外に排出し、出て行った空気の代わりに差圧感応式給気口から入ってきます。
まず、レンジフードの空気が出ていくときだけ空気排出用にシャッターが開いてくれる、オプションの電動密閉式シャッターを導入します。
そして差圧感応式給気口はフィルターをしっかりはめ込むと同時に、念のため、マスキングテープで施工しておきましょう。
良くないですが、差圧感応式給気口はロックができます。我が家の隣が解体工事をしましたが、近隣が解体期間中だけはロック、というような対応もアリです。
次にトイレの換気扇も外気との連絡口です。ちなみに筆者宅ではトイレの換気扇は利用していません。トイレ自体についている換気扇を利用しています。
こうすることで冷たい・暑い外気が入ってくることを防ぎ、掃除も不要になります。
最後にロスガードです。防虫網があるということは、そこまで害虫が入ってくることを物語っています。
もしそこからGがSAから出て来たら…
ココは流石に対策が取れませんが、筆者宅は別の理由でSAにフィルターをしています。
ものにくっついて
一番は段ボールに潜んでいたり、段ボールの中に幼虫がいたりする場合です。
成虫はともかく、宅配で届いたは段ボールは次のゴミ出しの時には必ず捨てるようにしましょう。
対策の結果
筆者宅では入居後3カ月でGを見かけたものの、その後の2年間は室内では見ていません。
一度見たのは、玄関に背を向けて歩いているGです。おそらく玄関に隙間がなく入れなくて帰っていったもの(と思いたい)です。
Gは、水と餌を求めて、家の中から漏れる匂いに誘われて侵入するので、デキる限り窓は開けずに生活するのが良いです。
冬は開けないと思いますが梅雨から夏にかけても全館冷房で出来る限り窓は開けないようにしましょう。