外構を格安に済ませたいけど、安かろう悪かろうは嫌だな
一条工務店の提携業者は使うべきなのかな
こんな悩みを解決します。
悩みに悩んだ新築の設計が終わると始まる外構の検討。一条工務店の営業からはこんなことを言われます。
本記事では、一条工務店の提携業者を使った体験談を交えながら、あの時の自分にアドバイスできるなら…という目線で記事を書いています。
特に下記について紹介していますので、ぜひご覧ください。
外構工事は提携業者を選ぶべきかどうか
外構工事で絶対に抑えておくべきポイント
外構工事の体験談
外構工事を一条工務店の提携業者にする必要性は無い
一条工務店で建築すると、外構の設計が始まるのは設計が終わった直後です。
営業担当からは、下記を理由に提携業者を紹介されます。
地域の中から評判のいい業者を紹介する
提携業者の中から複数見積取得可能
アフターフォローがスムーズ
結論から言うと、提携業者を使う必要はありません。
なぜなら、外構工事に一条工務店との密な連携は不要だからです。
さらに、入居後1年点検の際にポーチタイルの割れ・欠けの対応は一条工務店が下請け業者に直接依頼します。
外構工事を施工した一条工務店の提携業者に依頼してもらうことはできません。
外構業者の選び方は2つあります。
腕の良い外構業者から選ぶ
一条工務店と提携している中から腕の良い外構業者を選ぶ
良い業者に巡り合う可能性が高いのは圧倒的に前者です。
ここで腕の良い外構業者とは、施工が丁寧かどうかではなく、入居後の生活を考えて設計を提案してくれる業者のことです。
施工時にどんなにオシャレでも、1年後にカビ・苔が発生していたり、ツルツル滑って危険なポーチになってたら困りますよね。
一条工務店の提携業者を使うメリット
一条工務店の提携業者に依頼する必要は全くありませんが、提携業者に依頼するメリットもあります。
一条工務店の施工を熟知している
ポーチタイルの納品に配慮してくれる
少しだけ割引してくれる
具体的に説明していきます。
一条工務店の施工を熟知している
一条工務店の提携業者のメリットは「失敗が少ない」ということです。
まず、一条工務店の外構工事の経験が豊富のため、一条工務店の仕様を熟知しています。
図面や寸法を熟知しているので、基礎高から考えられるコンクリートの勾配や排水桝への配慮、エアコン室外機周辺の施工などがスムーズです。
さらには、営業担当から外構業者に図面を共有してくれます。
その際、通常と違う点については、プロの目線で情報交換をしてくれます。
そのため、外構業者が必要なポイント・資料を施主が悩む必要がないのはメリットです。
ポーチタイルの納品
ポーチタイルはハウスメーカー支給(我が家の場合一条工務店)を利用することになりますが、納品日の調整が必要です。
施工前にポーチタイルを納品する場合、自宅の庭などに置く必要があるので、ほかの外構工事を実施していない場所に置く必要があるからです。
提携業者の場合、他の一条工務店の工事も請け負っているので、一条工務店から納品されるポーチタイルの調整がスムーズです。
快くポーチを倉庫で保管してくれます。
少しだけ割引してくれる
一条工務店提携の業者を利用しても、基本、割引はありません。
一条工務店は提携業者を紹介してくれるだけです。
そのため、提携業者にお願いしなくても、何のしがらみも発生しませんが、一方で大幅な割引もありません。
ただ、外構業者に関しては値引き交渉必須です。少なくとも1万円未満の端数は値引きしてくれるはずです。
可能であれば1万円以下の部分の値引き交渉をします。
「一条工務店さんの紹介なので…」という決まり文句とともに、端数を値引きしてくれます。
外構工事の失敗するポイント
外構設計を始めるのは、間取り設計の終わった直後です。家づくりで疲れていませんか?
間取り・オプション・資金繰り…やり切って、ほっと一息ついていないですか?
そんな時、外構工事は必要最小限にして、落ち着いてから、その他の外構工事をすることがオススメです。
メリットは下記のとおりです。
入居後、リアルに外構を考えられる
資金繰りが落ち着く
じっくり時間をかけて設計ができる
建物が予算オーバーしちゃったから、外構は安く無難に済ませよう
これが一番危険なパターンです。外構は失敗のポイントが多くあります。
- 駐車場が狭かった
- 駐輪場が必要だった
- ウッドデッキは不要だった
- 植物を植えすぎて手入れが大変
- アプローチが雨で滑りやすい
- 舗装せずに雑草が生えてきた
- 水はけが悪く、コケや蚊の発生
- 将来に備えて作ったスロープが邪魔
外構失敗の確率を最小限にするためには、まずは必要最小限の外構工事にして、重要な部分だけを重点的に設計するようにしましょう。
次に、入居前に絶対に抑えたい重要な部分をご紹介します。
目隠しフェンスの高さ制限は2.2mではない
外構工事の必須アイテムでもある目隠しフェンスは高さ制限がありますが、施工方法によって高さの上限が変わってきます。
ブロック+フェンスの高さ上限は2.2m
独立基礎ブロック+フェンスの高さ上限は2.9m
我が家は2.2mにした結果、低すぎたために1年中、サンシェードを設置しています。
外からの視線、通行人の圧迫感と、中から外へ向けた視線の解放感のバランスをとった高さにする必要があります。
外構工事は「水はけ対策」を最優先させるべき
外構は無難でいい、できるだけ格安に済ませたいと思っても、生活で必須な地面部分はしっかり設計しましょう。
駐車場
家の裏
玄関周り
家の裏って生活で必須?と思うかもしれませんが超重要です。
この3点をしっかり設計しないと、水はけが悪く、入居後一年でカビやコケが生え、梅雨以降は蚊に悩まされるという最悪のシナリオが待っています。
対策は3つあります。
コンクリートが最適
2方向の勾配が必須
溝は細く施工すべき
入居前の外構工事で最も大切なのは、水はけ設計です。
駐車場の素材はコンクリートが良い
外構工事で必要になってくる駐車場は、素材の選択肢も多いです。
メンテナンス性も含め、総合的にバランスが取れているのはコンクリートです。
芝生 | メンテナンスが大変 |
砂利 | 猫が糞をするリスク |
アスファルト | 劣化しやすく熱を持ちやすい |
ドライテック(透湿) | 水を通すための穴にゴミが目詰まり |
固まる砂 | 勾配が作りにくい |
コンクリートのメリットは下記の点です。
勾配を施工しやすい
メンテナンスが超簡単
猫の糞対策にも有効
劣化がしにくい
気になる費用ですが、安かろう悪かろうの固まる砂を除けば、コスパは良く、駐車場の費用相場はこんな感じです。
台数 | 面積 | 費用相場 |
1台分 | 15㎡ | 18万円~ |
2台分 | 25㎡ | 25万円~ |
3台分 | 40㎡ | 35万円~ |
4台分 | 55㎡ | 50万円~ |
コンクリートの厚みが足りなかったり、手抜き工事が入ると安くなるので、安ければいいワケではありません。
例えば、車のタイヤが乗る部分をコンクリートに、残りを溝にして芝生や砂利にして費用を抑える方法もあります。
総合的に見てコンクリートがオススメです。
リフォームローンの利用
ほとんどの施主が住宅ローンを組んで購入する中、リフォームに関してもローンを組むことが可能です。
一方で、筆者の意見としては、外構工事をするのにローンが必要であれば、入居と同時に外構をすべきでないと思っています。
住んでからわかることって多いです。
土地の水はけが悪かった
猫の通り道があった
北側が想像以上に日当たりが悪い
道路からの目線が気になる
もし外構にローンを組む資金状況であれば、入居して必要な部分ごとに工事をすることをおすすめします。
外構に関しては一度に実施しても、こまめに実施しても費用はあまり変わりません。
個別に職人の人件費と、材料費がかかるだけだからです。
それでもどうしてもローンを組んででも実施したいといった場合、3種類の方法があります。
- 住宅ローン
- リフォームローン
- キャッシングローン
メリット・デメリットは下記のとおりです。
メリット | デメリット | |
住宅ローン | 審査は厳しいが、金利が低い(0.5~1.0%) | ハウスメーカーの提携業者に依頼することになるので費用が高い |
リフォームローン | 住宅ローンより審査は通りやすい | 金利が少し高い(2.0~5.0%) |
キャッシングローン | 審査が早く簡単 | 金利が凄く高い |
この3つの中では、リフォームローンが最も良い選択です。
でも、最もオススメは、複数社の見積もりを取り、妥当な価格を把握し、最低限必要な工事を見極めることです。
【悲報】一条工務店の提携業者に2回(2社)依頼した体験談
筆者は一条工務店の提携の外構業者に2回(別々の外構業者)依頼をしました。
- 新築時
- 入居2年後
結果、どちらも、そこに住む人のことを考えられない業者でした。
外構業者で重要なことは、丁寧に施工するだけでなく、住みやすい提案をしてくれることだと思います。
施主 | 結果 |
宅配ボックスは中身がズレないよう地面に水平にしたい | 宅配ボックスの上部に水たまり |
このタイルが素敵 | 雨で滑って転倒の危険 |
猫の糞が心配 | どこでも糞をするので対策のしようがない、ということで砂利を施工 |
家の裏道は人が通らないので格安に済ませたい | 勾配を施工できず、水たまりで苔・害虫被害 |
施主の希望を可能な限り叶えたうえで入居後の生活も含めて提案してくれるのが外構のプロです。
タウンライフとエクステリアの匠の違い
外構工事をする際、ほとんどの人が一括見積を実施しますが
一括見積できるサイトも多すぎてどれを選んでいいかわからない…ということもありますよね。
一括見積 | 見積数 | 提携業者 | 施工実績 |
タウンライフ | 3社 | 300社以上 | 1.5万件以上 |
エクステリアの匠 | 3社 | 1,200社以上 | 1万件以上 |
エクステリアコネクト | 3社 | 1,000社以上 | 1万件以上 |
この中で、一番利用されているのがタウンライフです。理由は下記の3点です。
厳格な基準をクリアした優良企業のみが登録
専門家視点からのアイデア・アドバイスに強み
第三者評価で3冠達成(利用者満足度・使いやすさ・サイト利用者の安心度)
ぶっちゃけ、間取りの無料見積もりは、「したほうがいい」レベルですが、外構の一括見積は必須です。
理由は、これまで紹介してきた失敗例が当たり前のように起きるからです。
外構設計のカギはアイデアの多さです。
春夏秋冬の日当たり、風通し、水はけ勾配、掃除、猫対策、害虫対策…
様々なアイデアから必要な工事・適正価格を確認することで後悔は回避できます。