事務職って…つまらない…
言われたことを完ぺきにこなすだけ
私じゃなくてもできる
暇なときは超退屈
毎日・毎週・毎月やることが多くて、スキルも上がらない
毎日同じ人と顔を合わせるから、人間関係を悪くしないために細心の注意
こんな疑問にお答えします。
結論、事務職は、これからのIT時代や副業にも相性が良く、子育てや在宅ワークもしやすい職種です。
本記事では事務職がつまらない理由を解消し、事務職を活かせるための方法をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
事務職はこれからの時代に生き残れる数少ない職種
事務職がつまらないと思っているあなたは、おそらく下記の2つのどちらかに当てはまっていると思います。
まだ事務職の持つ本当のポテンシャルに気付いていない
事務職を軽視している企業(組織)に努めている
まず、事務職の持つポテンシャルについて、具体的に説明していきます。
事務職も利益に貢献できる
事務職はコストであり、縁の下の力持ちと言われますが、事務職でキャリアを積むと、営業以上の利益を生む仕事が待ってます。
営業は頑張って1件ずつ成約を取り、利益を積み上げていきます。
例えば、利益50万円/件の商品を、月に1個を販売して利益に貢献します。月に1件売れるか売れないか…日々凄いプレッシャーです。
一方で事務職は下記のような方法で利益に貢献します。
売り上げを分析し、在庫ロスの削減提案
紙から電子化により、紙代・印刷代・人件費を圧縮
社員の健康向上の取り組みで、休職者減少
事務職は1件1件というよりは、一気に数百万円・数千万円のコスト削減提案が可能な仕事です。
AIを使う側の人間になる
事務職はシステムに替えられるといわれていますが、一方でシステムを管理する人材が必要になります。
その理由は、まだまだ企業のシステム化は進んでいないからです。
AI・RPAに替わられるといわれていますが、まだリモートワークも普及しきっていない社会で、人がシステムに取って代わられる時代はまだまだ先です。
- システムエンジニアは、業務内容が分からないとプログラムを書けない
- システムエンジニアに業務をインプットする人(事務職)が必要
- システムが完成しても、システムを管理・監視・メンテナンスする人材が必要
つまり、システムの概要を知っている「あなた」が必要になるので、自分の仕事がなくなると思ってシステム化しないのではなく、あなたの価値を上げるためにもシステム化を推進するのがおすすめです。
副業と相性が良い
事務職は「副業」との相性が非常に良いです。
なぜなら、これから先、人口が減り、労働できる年齢層が減ることが分かっているからです。
つまり、人材の奪い合いになります。そこで活用されるのが副業です。
複数の企業に所属し、各企業からお金をもらう働き方が当たり前の時代になります。
複数の企業の「事務効率化」コンサルになる
複数の大学の学生向けに「キャリアコンサル」になる
PCスキル・文章作成力を活かしてアフィリエイトで収入を得る
経験を生かしてキャリアアップできる副業が多くあるのが事務職の特徴です。
これだけのポテンシャルを持つ事務職でなぜつまらないと感じているか…
それは誰しもが通る事務職の通過点だからです。成長する前が一番キツイ…
次に事務職がつまらなく感じる原因をご紹介します。
事務職がつまらない原因
事務職がつまらないと思うのは、大きく3つのステージがあります。
入社後すぐ、単調な仕事ばかり
勤続1~2年で、スキルが上がらない感
勤続3~5年で、キャリアも給料も上がらない絶望感
勤続5年を超えると、自分の希望する働き方やキャリアが見えてくるのですが、それまでがツラく、そしてつまらなく感じることが多いです。
具体的に説明していきます。
仕事にメリハリがない
事務職に就くと一番初めに感じるのが単調でルーチンでつまらないという点です。
事務には必ずルーティン業務があります。
- 毎日する業務
- 毎週する業務
- 毎月する業務
- 四半期でする業務
- 毎年する業務
これらは形式が決まっていて、前回と同じように仕事をすることが求められます。
この定型業務はモチベーションを下げる2つの要因があります。
連帯責任感あり
目標達成感なし
連帯責任感
事務職は人数が少なく、自分の仕事が終わったら同僚の仕事を手伝う雰囲気があります。
チームワークや人間関係を構築するという名目と、残業を最小限に抑えてコストを抑えるという裏事情があるからです。
仕事のスピードが遅いと残業代が出る、という矛盾でモチベーションが落ちます。
目標達成感
事務職は、圧倒的にやり切った感(目標達成感)の仕事が少ないです。
日々、次から次へ、仕事が淡々と来るので、大きな「仕事の区切り」を感じる余裕がないからです。
例えば5月に決算が終わっても、同時に月次を締めたり、毎月のルーティン業務に忙殺されると、達成感を感じる余裕がありません。
そもそも大きなイベント自体も少なく、目標達成感がないと、モチベーションの維持が難しいです。
スキルがあがらない
仕事の中心が単調なルーチンワークだとスキルも上がらず、「自分でなくてもできる」と思うとモチベーションが落ちます。
スキルが上がらずモチベーションが落ちる深層心理は、将来への不安です。
誰にでもできる仕事だから、「いらない」って言われたらどうしよう
ルーティン業務ばかりで、転職したいときに転職できるのかな…
30歳の平均年収は400万円。このまま行っても到底届かない…
スキルが上がらないと万が一の時に転職できない、転職できないと待遇(人間関係・給料・休日)が改善できないという不安から、モチベーションを保つのが難しくなります。
評価されない
事務職が最もつまらなく感じてしまうのは、評価の不平等感です。
事務職は業務の性質から100点を取って当たり前という前提があります。
資料は正確にできていて当たり前。評価されない。
1つでもミスをすれば「減点方式」。プレッシャーも強い。
煮詰まっても気分転換になる外出業務も少ない。
頑張っても褒められなければやる気をなくし、仕事もつまらなくなります。
ツライ・キツイ・つまらないと思える事務職ですが、次に、これらの壁を乗り越える方法をご紹介していきます。
事務職を3倍楽しむ方法
事務職がつまらない原因が分かれば、それを解消する道が見えてきます。
事務職をつまらないと感じなくなる方法は大きく2つです。
スキル・評価を上げる
仕事とプライベートを完全に割り切る
事務職を活かしつつ、副業でやりがいを得る
具体的に説明します。
本職で成果・スキルを上げる
単調・ルーティンでツライと思う事務ですが、「無駄」を視野に入れて仕事をすると、改善点が見えてきます。
無駄を解消すると3つの成果が上がります。
- プレゼンスキルが上がる
- 成果ができる・評価が上がる
- 実績ができる
些細なことでもOKです。小さなことの積み重ねです。
業務改善例
伝言メモを辞め、データベースに登録する方法に変更
WordからExcelに変更してリンクを利用することで二重入力を廃止
複数の報告書を1つに統一して作成資料を減らす
半日かかっていた資料作成時間を30分に短縮する
業務改善できると、スキル・成果・評価が上がることに伴い、モチベーションも上がっていきます。
プライベートを充実させる
事務職の魅力である安定性を利用して、完全に割り切って仕事をする、という方法もあります。
科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方では、人の幸福感は仕事の満足度とはほぼ関係がない、とされています。
仲が良いパートナーから得られる幸福度の上昇率は、収入アップから得られる幸福より767%も大きい
健康レベルが 「普通」 から 「ちょっと体調がいい」 に改善したときの幸福度の上昇は、 収入アップから得られる幸福より6531%も大きい
そして、社会科学研究者マイケル・ノートン氏の調査によると、「モノ」にお金を使うより「体験」に使う方が、幸福度が高いという結論が出ています。
つまり、仕事は完全に割り切り、自分の好きなことに使う時間(幸福感重視)という選択肢もあります。
本職を利用して副業に生かす
事務職が副業と相性が良いことは既にご紹介しましたが、ポイントは「事務経験を活かす」ことです。
本職を活かす=本職が勉強になるという点において、コスパ最強です。
例えば筆者は、ブログを書いて、3万円/月程度の収入を得ています。
本業(人事)で得た経験をもとにしているので、ブログのための勉強時間が不要なので、コスパが良いです。
それでも事務職がつまらないときの対処法
ここまで事務職の将来性を解説し、つまらない原因・解決方法を紹介してきましたが、実は、当てはまらないケースが2つあります。
単調・ルーティンの仕事が合っていない
事務の問題というより企業(組織)の問題
この2点の場合は、自分自身でコントロールできません。
その企業での経験は、時間を無駄にしてしまう可能性があります。
キャリアは年齢とともに選択肢が少なくなり、特に、30代からはスキルと待遇が比例してきます。
ここで問題なのが、30代になってから焦っても解決できない、ということです。
30代で行き詰まらないためには、20代のキャリアが重要です。
