【まとめ】全館冷房で失敗しないための設計(一条工務店)|kota blog
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【まとめ】全館冷房で失敗しないための設計(一条工務店)

エアコン1台で快適に過ごせる全館冷房って、どうやってやればいいんだろう?

失敗しない設計のポイントを知りたい

こんな疑問にお答えします。

注意!全館冷房と全館空調は、目的も方法も全く違うものです。

全館冷房とは、梅雨~夏に下記の快適空間を実現する手法です。

  • 1台のエアコンで温度・湿度を調整
  • 梅雨から夏の間も、室内を一日中カラっとした快適空間を実現
  • エアコンの電気代は今まで通り

全館冷房を実現するためには高気密高断熱住宅である必要があります。
家の気密性が低くスカスカだと厳しいのでご留意ください。

難しそうに思えますが、ポイントを抑えれば必ず誰にでも実現できます

他サイトではあまり公開されていない室外のポイントも記載しているので、ぜひご覧ください。

間取設計でエアコンの設置位置を決める

全館冷房の実現は、エアコンの設置位置が最も重要です。

なぜなら、全館冷房はエアコンが除湿し続けることだからです。

そこで、エアコンは、湿った空気が集まってくる場所に設置しましょう。

エアコンが除湿を続けるためには、湿った空気を吸み続ける必要があります。

  • 湿った空気は上昇
  • 冷たい空気は下降

具体的には階段上や玄関がセオリーの設置ポイントです。

逆にNGなのはリビングなどの人が常駐する場所です。

全館冷房は除湿といっても、除湿=冷房です。冷たい空気が出続けます。

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エアコン排管の設計は室外も考慮する

エアコンの設置位置が決まると、次は配管設計です。

配管は先行排管(家の中の壁内に配管)ではなく、露出配管(家の外に配管)にします。

全館冷房で除湿された水は非常に冷たいので、エアコンから排水される際に配管が冷えます。

そうすると、配管が結露してしまいます。

壁内は木や石膏ボード、電気配線などがあるため、水が発生すると大惨事です。

劣化したしたときにも交換しやすい露出配管にしておくことで、後付け断熱もしやすくなるので、露出配管にしましょう。

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エアコンの除湿水の排水は室外も配慮する

エアコンの除湿量が凄すぎるので、排水計画を立てましょう

土に浸透させようとしても難しいです。下手をすると外構がビシャビシャになり、コケや害虫の被害が出るほどです。

エアコンの配管を汚水管に直結させると、匂いの逆流が懸念されるので、事前にどこに排水させるかが重要になります。

気を付けるポイントはありますが、計画をしっかり立てることで、デメリットは回避できます。

エアコンでの除湿が最もコスパが良いです。

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エアコンの設定(温度・風量・風向)

全館冷房は自動運転では失敗します。

エアコン設定は下記のとおりです。

  • モード:冷房
  • 温度 :23℃
  • 風量 :最弱
  • 風向 :真下

全てはエアコンを除湿し続けさせるための設定です。

エアコンの自動運転は、可能な限り早く設定温度に到達し、送風に切り替え省エネにします。

そのため、設定温度に達しないようにする必要があります。

設定温度に達しないから稼働をし続け、除湿をし続ける、という仕組みです。

気密性の高い一条工務店の家は、あっと言う間に温度が下がってしまいます。

奥の手はエアコンが湿った空気を吸い込む口にフィルターを設置してあげることです。

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全館冷房の電気代を公開

常にエアコンが稼働し続けるエアコンというと、が高くなるのでは?という心配があると思います。

結果、今まで付けたり消したりしていた時のエアコン代と同じだと思ってOKです。

夏の1ヵ月×6畳用のエアコン×100㎡

→照明なども含めた、全電気代約17,000円/月

全館冷房のメリットは稼働し続けることでエアコンに負荷(電気代)がかからないことです。

付けたり消したりすると、稼働の際に負荷がかかるので、無駄に電気代がかかります。

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全館冷房の除湿量はどのくらい?

全館冷房は、除湿器よりも遥かに膨大な量の除湿が可能です。

  • エアコンでの全館冷房:20~40ℓ/日
  • 除湿器(ハイブリッド・コンプレッサー):16ℓ/日

なぜこれだけ除湿できるかというと、除湿するためのアルミフィンが大きいことと、タンクの水を捨てる必要がなく24時間除湿し続けられるからです。

夜に除湿器をセットしてタンクが満タンで稼働が停止し、室内干しで匂いがついてしまった…というようなこともなく、安心して室内干しができます。

エアコンでの除湿がコスパ最強です。

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浴室の換気扇は掃除が不要

一条工務店で全館冷房をすると、浴室の換気扇は利用しません。そのため、汚れないので掃除不要です。

浴室の湿気は全館冷房で除湿するのがコスパが高いからです。

浴室の湿度を換気扇を使って外に出すと、減った空気の分が外気から取り込まれますが、一条工務店の全館空調(ロスガード)は、熱交換器です。除湿や空気清浄機能は極めて低いです。

換気扇を使って浴室の湿った空気を外に出しても、高温多湿の外気が取り込まれるので、使う意味がありません。

さらに冬は、サーキュレーターを活用すれば浴室の蒸気が無料の加湿器になるので、冬も換気扇は利用しません。

1年を通して換気扇は使わないので、掃除も不要で楽ちんになるわけです。

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サンシェードは必須

全館冷房をするにはサンシェードは必須です。

なぜなら、室内が熱くなる最大の原因は外から入ってくる日射熱だからです。

この日射熱をサンシェードで遮らないということは、冷房をつけながらストーブを焚いているようなものです。

熱帯夜は日射熱の蓄熱なので、サンシェードをすることで夜の寝苦しさがなくなります。

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まとめ

全館冷房は理論で説明できるので、ポイントを抑えれば必ずどの家庭でも実現できます。

  1. エアコンの設置場所
  2. エアコンの設定
  3. サンシェードで外断熱
  4. 室外の排水対策

どれも設計後に変更するのは大変です。

一方で、一条工務店の一級建築士やエアコン業者から「そんなの、できっこない」と反対に遭うこともあります。

無知による反対にブレず、科学的な理論に基づく設計をすれば必ず成功できるはずです。

床暖房による冬の快適空間だけでなく、梅雨~夏にかけても全館冷房で快適空間を作り、生活の質が上がると、メンタルもフィジカルも上昇します。

あなたの全館冷房がうまくいくことを願っています。