夜タイマーでクーラーを切ると、そのあと室内が暑くて良く寝れずに、疲れが取れない…
クーラーを入れると寒くなって冷えちゃう…
こんな悩みはありませんか?実は一条工務店の家は熱を逃がしにくいので、一度外から熱が入ってきてしまうと、なかなか熱が外に抜けないんです。
そんな悩みを解決します!
本記事でわかること
サンシェードの効果
夜タイマーでクーラーを切ると、明け方に暑くなる理由
オススメのサンシェード
サンシェードの設置方法
我が家は全館冷房で、真夏の昼間でも湿度が低く、サラッとした快適な環境を保っていますが、サンシェードがあってこそ作れる環境です。
練馬区(2020/8/10) | 温度 | 湿度 |
外気 | 36℃ | 51% |
室内 | 25.9℃ | 42% |
外気は高温多湿、室内はサラッとした湿度で寒くもなく過ごしやすい温度です。
サンシェードの絶大な効果
暑い夏、エアコン代を減らしたうえで快適に過ごせるコスパNo.1対策は外断熱であるサンシェードの設置です。
熱帯夜対策は外断熱(サンシェード)が効果抜群
実は住宅の熱損失(夏に熱い、冬に寒い)の原因は6割~7割が窓が原因であり、そのうちカーテンだと日射熱を4~5割カットできますが、室外(外断熱)でのシェードでは8割以上カットできるというデータがあるほどです。
出典:日本建材・住宅設備産業協会 出典:リクシル
では壁と窓でどのくらい断熱性能が違うか見ていましょう。
窓と壁
窓と壁の厚みは何倍もの差があり、超高性能の窓であっても壁の断熱性能には全く敵いません。
一般的には窓と壁には10倍もの厚みが違うこともあり、開放感を重視して窓を大きく・多用すると断熱性能がガタ落ちします。
シャッターやカーテンでも対策ができるんじゃないの?
シャッターはシャッター自体が熱くなって窓から熱を侵入させるし、カーテンは室内に設置してあるから熱は室内に入ってくるのでダメなんだよ…
では、そもそも窓から入ってくる熱はどのくらい影響力が大きいのかをご紹介しましょう。
実際に窓の温度を測ってみました。(2020年8月10日 8時半~9時の東側窓)
利用したのはシンワの放射温度計です。
窓 | 窓の温度 | 何もしない窓との温度差 |
何もしない窓 | 54.6℃ | ー |
内断熱 | 50.1℃ | 約5℃ |
外断熱1分後 | 42.2℃ | 約10℃ |
外断熱15分後 | 33.4℃ | 約20℃ |
外断熱30分後 | 28.3℃ | 約25℃ |
外断熱の有効さが明らかに加えて、外断熱は即効性もあります。
サンシェードをしないと、この熱が常時室内に入ってくると思うと…ゾッとします。
この熱により、天然の床暖房が出来上がるわけですが、その原因をご紹介していきます。
外断熱が有効なのは家だけでなく、車のサンシェードも同様です。
我が家は外断熱を利用して車用サンシェードも外断熱にしています。外断熱の効果に興味がある方は試してみてはいかがでしょうか。
蓄熱の影響力
クーラーを切るとすぐに部屋が暑くなった経験はないでしょうか?それが蓄熱です。
昼、太陽の日射熱が室内に入り込み、室内を温めます。
具体的には室内にある壁(石膏ボード)に含まれている水分が温められます。
なぜ壁に水分が含まれているかというと、火事が起きたときに火が燃え移ることを遅らせるためです。
その量、石膏ボード1枚に対し3kg~4kgの水分量と言われています。(出典:一般社団法人 石膏ボード工業会)
つまり、クーラーで部屋を冷やしても、壁や床や天井には床暖房が流れていると思ってください。
結果、暑くてクーラーで冷やすと部屋は寒い、でも、クーラーを消すと暑くなる、となるワケです。
遮熱×採光の重要性
サンシェードは効果が高い一方、開放感がなくなるというデメリットがあります。
そんな時は採光性の高いサンシェードにすると、光が入ってくるので、印象は大きく違います。
光が入ってくると遮熱性能が低くなるのではないか?と思うかもしれません。
そこで、温度差を確かめてみました。左側が採光性のある「MKSS(日本製)」、右が遮光の「ウルトラサンシェード(日本製)」です。
遮光性能のあるサンシェードと無いサンシェードを比べたところ、窓の温度差はありませんでした。
一方で、シェードをしていない窓は、熱くて触れないほどの温度です。
採光性の高い単体サンシェードの注意点
採光性の高いサンシェード(MKSS)を1年間使用してみたところ、採光性の高いメリットの反面、デメリットも2つありました。
昼間は外から中はほとんど見えませんが、夜は外から室内は見える
風が強いとハトメが壁にあたってウルサイ
夜の外からの視線対策は、ハニカムシェードを下げて対策が可能です。
ハトメと壁のぶつかる音は、「発泡ポリスチレン」がシンデレラフィットです。カラカラいう音がなくなりました。
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サンシェードの簡単取り付け方法
サンシェードは大きく分けて2タイプがあります。
パターン | 利便性 | コスト | 特徴 |
収納可能型サンシェード | ◎ | × | 準防火地域の3階建て、防火地域は設置不可 |
単体サンシェード | × | 〇 | 気軽に設置可 |
サンシェードをしっかり選べば遮熱性能は同じです。
使い勝手とコストのバランスで選ぶようにしましょう。
設置はWAKIかもいフックや様々な粘着タイプも試しましたが、一条工務店のハイドロテクトタイルはごつごつしているので設置ができませんでした。
最終的に確実に取り付けられたのがアイプレートです。
オススメのサンシェード
サンシェードを選ぶポイントは3つです。
遮熱性能
採光性
使い勝手(コスト)
大きく3つのタイプに分けてご紹介します。
収納型サンシェード
スタイルシェード・アウターシェード
機能、コストパフォーマンス面、使い勝手や大手メーカーであるアフターフォロー面など、総合的にNo1です。
83% 断熱・遮熱効果:最大カット
90%カット
UV(紫外線)カット:約室内最大3.5℃ダウン、オトノン構造、アナノン構造
薄くて軽くて断熱性能抜群です。特筆すべきは採光性が非常に高いことです。
遮光でないサンシェードの中でもトップクラスで室内が明るいです。
デメリットは下記の3点です。
- コスパは良いが初期コストは高い
- ベランダのない3階の設置は厳しい
- 開き窓への設置は厳しい
3階の開き窓に設置したところ、シェードの出し入れはギリギリできる、といった感じです。
- 準防火地域の3階建ては設置不可
- 生地は3~5年を目安に交換が必要
- 交換の際は本体の取り外しが必要なので、設置はベランダのある窓が前提
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まどかぜシェイド
窓・サッシの形状からスタイルシェードの設置が叶わなかった場合、スタイルシェードの機能に見劣りせずに、設置方法の選択肢が多いのが特徴。
断熱・遮熱効果:最大86%カット
日射熱取得率:n=0.13
採光性が高いメッシュスクリーン
ブランド力がない点が玉に瑕ですが、業界的には有名どころです。
単体サンシェード
収納式に比べ、コストが安いことが特徴です。
どんな生地でも定期的な取り換えが必要です。収納式と性能は変わらず、最も安いのが単体サンシェードです。
MKSS・シエスタ
サイズがオーダーメイドでき、完全な遮光ではなく採光性も高いので目隠しにも最適です。
遮熱性能も高く、窓の温度を実測しても、断熱性能を感じることができます。
最大49%カット 断熱・遮熱効果:
UV(紫外線)カット:最大98.7%カット
シェードあり・なし試験の比較:約13℃
デメリットは、綺麗に見える設置方法が難しい点です。
窓に対し「ほぼ同じ大きさ」もしくは「若干小さめ」をオーダーましょう。心配性で大きめを買うと、たるんでしまいします。
ウルトラサンシェード
完全遮熱、完全UVカット、防水性ありのサンシェードです。
断熱・遮熱効果:最大64.5%カット
UV(紫外線カット率):最大100%カット
防水性・遮光性能あり
デメリットは、生地が厚く、重みがあるため、強い風が吹くと、風を通さないので、きっちり張らないとバサバサ音がします。
そのため、遮熱・遮光効果は抜群です。外からの完全目隠し、完全遮熱性能が期待できるのはウルトラサンシェードです。
オススメのサンシェード
(収納型)機能・コスパNo1 (収納型)収納型 設置方法多彩 (単体)遮熱性能高・軽量・オーダーメイドの (単体)遮光・遮熱No.1まとめ
春~夏にかけて部屋が暑いけれどもクーラーをつけると寒いといったケースでは、サンシェードの設置がオススメです。
外断熱(窓の外での遮熱)が大きなポイント 夏の室内は、
採光を重視し、遮光にこだわらない(遮光=遮熱効果にそこまで影響しない)
80%・60%等の違いは温度にあまり影響しない 遮熱性能が
防火地域等でスタイルシェードやアウターシェードが設置できない場合は、遮熱性能が高く、採光性があり、サイズのオーダーメイドが可能なMKSSがおすすめです。
暑くて寝苦しい春から夏の夜にぐっすり眠れるようになるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。