物置なんてどのメーカーも同じように見えるけど、違いってあるのかな?
こんな疑問にお答えします!物置はほぼ同じ大きさ、ただの箱のようにみえますが、実は各メーカーは細部にこだわり、各社の考えが反映された特徴があります。本記事では各メーカーの特徴と、おススメの物置をご紹介します。
本記事で比較する物置メーカー
- イナバ物置
- ヨド物置
- タクボ物置
この3社の中から特徴(長所・短所)で選択肢を狭めていき、最終的には2択まで絞り、本記事では、購入後、長く使えるという意味で、上吊り式扉の物置×2種類をご紹介します。
各メーカーのコンセプト
イナバ物置
100人乗っても大丈夫!のテレビコマーシャルで有名ですが、丈夫という以外に他社を超える魅力はあまりありませんが、全面開口を生かしたタイヤ専用の収納庫がラインナップしています。もし毎シーズン、スタッドレスタイヤと履き替えるのであれば、収納を大きくしすぎずに使い勝手が良いものとなっています。
ヨド物置
鋼板メーカーとして材質にこだわりをもっているメーカーです。耐候性を誇るサビに強いガルバリウム鋼板が一番の売りですが、その分、サイズが大きいです。都内よりは郊外などの広い土地を利用できる場合に良い選択肢です。
タクボ物置に比べ、高さが10~20cm程度高いのですが、このホンの僅かで大きさの印象が全く違います。この違いが近隣住民への配慮につながるケースもあります。
加えて、上吊り式・3枚扉で業界No.1の間口の広さといった部分も大きなメリットです。
タクボ物置
コストパフォーマンスが良いメーカーという位置づけですが、実はヨド物置とそんなに値段は変わりません。
特徴を上げるとすると、「都内なのであまり高くない物置にしたいけれども、ある程度の高さで収納力が欲しい」といったときに、吊り戸式でヨド物置より若干小さいというのが一番のメリットだと思います。
つまり、吊り戸式でヨド物置とは違ったサイズであることが特徴です。
いくら「丈夫です」と言われても、長い年月が経てばレールに砂が溜まり、「扉が開かない!」なんてことは避けたいので、「吊り戸方式」は絶対必要ということで、ヨド物置とタクボ物置の比較をしていきます。
ヨド物置<エスモ>
エスモは「小型」に分類されますが、間口は、800mm~2,100mmとなっており、都内で置くとなると十分な大きさではないでしょうか。
中・大型のエルモとの違いは「高さ」です。エルモは高さが2,116mm・2,356mmとなっており、これに加えてブロックの足場がつくため、想像以上に高い倉庫となります。お隣さんに声をかけておくことは必須かと思います。
もう一つエスモとエルモの大きな違いは、下レールの有無です。エルモの「下レールがないため、ゴミ詰まり、砂詰まりの心配がない」というのは大きなアドバンテージです。
扉カラー | 6色(メタリックローズ・プレシャスホワイト・エバーグリーン・スノーシルバー・スミ・ダークウッド) |
開口部 | 業界No.1の広さ。間口の2/3を開口可能 |
扉 | アルミレール採用の上吊り式扉 |
鍵 | 鍵がなくても仮ロック可能 |
閉じ込め対策 | 室内に閉じ込められても鍵解除部分に蓄光素材シール |
素材 | アルミ亜鉛合金メッキ ガルバリウム鋼板を利用 |
高さ | 主に1.1m、1.5m、1.9m(間口によってラインナップが違う) |
タクボ<グランプレステージ ジャンプ>
グランプレステージ ジャンプは小型に分類され、中型・大型はMr.ストックマン、Mr.トールマンのシリーズがあります。
小型と中・大型との違いは、サイズはもちろん、下レールが角張っていなく、痛みにくい安心設計であることや、結露に配慮された素材(構造)になっていることです。
ヨド物置に比べると高さのバリエーションが多く、希望のサイズを見つけやすいと思います。
扉カラー | 5色 メタリック&ソリッド塗装 |
扉 | タクボ独自の吊り戸方式。開閉が「軽い」「静か」「滑らか」 |
鍵 | 2ロックシステム錠 |
素材 | サビに強い高級焼付塗装 |
高さ | 5タイプ(1.1m、1.4m、1.6m、1.9m、2.1m) |
商品比較
2つの商品を比較すると以下の通りです。
項目 | ヨド物置<エスモ> | タクボ物置<グランプレステージ ジャンプ> |
扉カラー | 6色 | 5色 |
特徴 | 業界No.1の間口の広さ・閉じ込められ対策 | ネット棚付き・連結可能 |
扉 | 上吊り式扉 | 上吊り式扉 |
鍵 | 鍵がなくても仮ロック可能 | 2ロックシステム錠 |
素材 | アルミ亜鉛合金メッキ | サビに強い高級焼付塗装 |
高さ | 3タイプ | 5タイプ |
参考価格(※) | ESE-1807A 約64,000円 | GP-197A 約73,000円 |
※間口約1800mm、高さ約1900mm、奥行き約750mmを想定。施工費用は除く。
結果的にエスモを購入したのでレビューします。
ヨド物置<エスモ>のレビュー
コタローが物置に入れたいと思っていたのは、コレらです。
- スタッドレスタイヤ4本
- 釣り用具
- キャンプ用品(テント・寝袋・グリル・定番セット)
- クーラーボックス
- バケツ
- サッカーボールや野球道具
- 外構工事で余った固まる砂
奥行
我が家の必須の大きさは、ワンボックス車のタイヤが入る奥行き(内寸)690mmが必要でした。
必ず内寸を確認しましょう♪
エスモの場合、奥行きの外寸と内寸は以下の通りです。
外寸 | 内寸 |
650mm | 520mm |
750mm | 620mm |
900mm | 770mm |
つまりワンボックス車タイヤ(690mm)の我が家は、商品表示だけ見ると750mmで入るのかと思いきや、入りません!奥行900mmの1択です!(下の参考にある表で、ミニバンのタイヤ外径は635mmです)
タイヤ(軽自動車) | 外径532mm×幅155mm |
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タイヤ(コンパクトカー) | 外径576mm×幅177mm |
タイヤ(5ナンバーセダン) | 外径595mm×幅187mm |
タイヤ(ミニバン) | 外径635mm×幅199mm |
タイヤ(スポーツクーペ) | 外径672mm×幅207mm |
タイヤ(3ナンバーセダン) | 外径676mm×幅228mm |
タイヤ(キャブワゴン) | 外径686mm×幅219mm |
タイヤ(四輪駆動車) | 外径792mm×幅272mm |
高さ
せっかく物置を購入するからには高くして有効スペースを活用したくなりますが、考えなければいけないのは、お隣さんの日照問題です。
都内では隣の家が近いので、一歩間違うと、大きな問題になります。何度かホームセンターに行って物置を見学したところ、カタログ値ではわからない印象(圧迫感がある)がありましたのでご紹介します。
コタローが悩んだのは1900mm~2100mmの間です。
商品 | 高さ |
グランプレステージ ジャンプ | 1,900mm |
エスモ | 1,959mm |
エルモ(間口約1800の最小高さ)(参考) | 2,125mm |
その差は各6cm程度です。6cm違うくらいじゃ、「ほぼ同じだろ!」と思うところですが、構造の問題からか、だいぶ印象が違います。
手のひら1個分ずつ違う、という印象です。
第一希望だったエルモは圧迫感が強く、さすがにお隣さんに迷惑になるだろうということから最初に却下となりました。
エスモとグランプレステージ ジャンプの2択になりましたが、グランプレステージ ジャンプの圧迫感の無さ(エスモに比べて)は、とても魅力的です。
間口
ここが一番使い勝手に影響するところでしょう。横幅が広くできないこともあるかもしれませんが、もし間口1,500mm程度とれるのであれば、絶対にエスモがオススメです。
間口が広くとれると、タイヤの出し入れもしやすいですし、子ども用の自転車も置けますし、利便性が高く、活用する気になります。
柱
柱は右か左のどちらかに設置することになります。何を入れたいか、という全体像をイメージしたうえで、設置個所を決めましょう。
鍵
右側と左側に鍵がついています。同じ鍵で施錠・解錠が可能です。
右側だけ閉める、左側だけ閉める、両方開けて扉を真ん中にする、両方施錠する、が可能です。片方だけ閉めて、片方を閉め忘れないようにしなければいけません。
雨水
これは意外だったのですが、レールに水が溜まります。水切りもついていますが、雨の日の翌日の朝、写真のようにたまっていました。エルモだったらレールがないからこんなことはなかっただろうに…高さの問題で断念したのでしかたないです。
エスモは雨の翌日、下のレールに雨水が溜まっています(ほかの機種がどうなるかはわかりません…)
まとめ
いかがだったでしょうか。私は物置が砂にまみれて扉が開かなくなり、力づくで開けたら扉が曲がったトラウマがあります。
そんな経験から、物置の扉が開きにくくなったら使わなくなるだろうという思いから、上吊り式扉を選びました。
子育て、休日、引退したときにキャンプにいって羽を伸ばすことは続けるだろうという思いから、キャンプ道具は室内ではなく室外で保管するでしょうし、実際に、上吊り式扉を開けてみるとスムーズさに感動したことから、購入を決めました。
時には子どもの遊び道具だけでも入れたい家庭もあると思いますし、防災用品を入れたい家庭もあると思います。
そんなときは「上吊り式扉」、おススメです!