男性事務職の平均年収が知りたいなぁ。30歳はどのくらいの年収を目指せばいいんだろう。
結婚や家庭を持ったとき、年収500万円は欲しいけど、事務職で実現できるかな?
こんな疑問にお答えします。
本記事では、男性事務職は年収が低いって聞くけど本当?という疑問を解決しています。
結論、本記事で紹介している職種・業界で就職すれば、ほぼ確実に平均以上の年収を得ることができるので、ぜひご一読ください。
なお、ハイリスク・ハイリターンを望む方には向いていない記事ですのでご了承ください。
本記事の信頼性
男性事務職の平均年収
男性事務職の平均年収は570万円です。結婚相手に求める年収の第1位の500万円台をクリアしています。
職種分類 | 平均年収 |
男性 | |
---|---|
全体 | ― |
企画/管理系 | 570万円 |
事務/アシスタント系 | 391万円 |
しかし、これは全体の平均です。銀行員の部長クラスも含めた平均年収なので、参考にできません。
そこで、本記事では、平均年収に影響するいくつかの要因別に平均年収をまとめてみました。
年齢
性別
職種
業界
企業規模
男性事務職の30代平均年収や、どの職種・どの業界であれば平均よりも高い年収になるのかなどを深堀していきます。
事務職の平均年収は職種で大きく違う
事務職と一言で言っても、一般事務や貿易事務、人事や経理といった様々な職種があります。
職種ごとに難易度や社会のニーズ、希少価値が違います。男性の職種別平均年収は下記のとおりです。(単位:万円)
職種 | 20代 | 30代 | 上昇率 |
総務 | 385 | 474 | 123% |
IR・広報 | 367 | 585 | 159% |
営業事務・一般事務 | 396 | 538 | 136% |
経理 | 408 | 541 | 133% |
人事 | 440 | 580 | 132% |
財務・会計 | 459 | 655 | 143% |
マーケティング・商品開発 | 484 | 656 | 136% |
法務・特許・知的財産 | 497 | 591 | 119% |
(参考:マイナビAgent)
もし、まだあなたが第二新卒で、これから事務職を選ぶ際には、職種ごとの平均年収も参考にして選んでみてください。
年収が高い=難易度も高く、難易度と年収のバランスが取れているのは人事職です。
IR・広報は30代のアップ率が高いものの、20代が低すぎる
総務職~経理職は、20代が低い
財務・会計は難易度が高い
マーケティングは求人数が少ない
法務は30代のアップ率が低い
平均年収は業界によっても大きく違う
同じ職種でも、業界によっても平均年収は大きく違います。
各業界で利益率や人件費率が違うので、業界選びは最も重要です。金融業を100として、業界格差も計算してみました。(単位:万円)
業界 | 平均年収 | 業界格差 |
宿泊業、飲食業 | 260 | 41% |
農林水産 | 297 | 47% |
小売業 | 376 | 60% |
医療・福祉 | 401 | 64% |
不動産業 | 424 | 68% |
運輸業 | 436 | 70% |
建設業 | 491 | 78% |
製造業 | 513 | 82% |
学術 | 518 | 83% |
情報通信業 | 599 | 96% |
金融業 | 627 | 100% |
(参照:令和元年分民間給与実態統計調査)
同じスキル・同じ職種であっても、これだけの格差があります。
せっかくなら高い年収のほうが良いですが、リスクと安定のバランスが良いのは情報通信業です。
製造業より上の業界は年間休日数も少ない傾向にあり、情報通信業は今後も確実にニーズが続くでしょう。
最も高い金融業はこれから厳しい情勢になると思われます。銀行は借入利息の収入が激減し、支店を削減・IT化を進めています。
平均年収は企業規模によっても大きく違う
中小企業の給与は安い!と言われますが、これも事実です。
中小企業に多い下請けであれば、利益率は低いですし、ブランドの認知度が低ければ広告費や営業コストをかけなければいけないためです。(単位:万円)
企業規模 | 平均年収 | 規模格差 |
男性 | ||
10人以上30人未満 | 497 | 72% |
30人以上100人未満 | 495 | 72% |
100人以上500人未満 | 522万 | 76% |
500人以上1000人未満 | 580 | 84% |
1000人以上5000人未満 | 633 | 92% |
5000人以上 | 687 | 100% |
(参照:令和元年分民間給与実態統計調査)
5000人以上の平均年収を100%として比較してみると、100名未満の中小企業では大きく落ちる傾向が見えます。
一方、これは大企業であればあるほど、トップ・管理職の給与の上限が上がることも要因の一つになっているので、一般的な感覚の「平均」とは違うと思った方がよいでしょう。
大企業になれば女性事務職の年収が落ちることもわかります。スキルアップのない定型的な業務をするためだと考えられます。
大企業のほうが平均年収は良いものの、業界より重視する必要はなさそうです。
30歳男性事務職が目標とすべき年収
これまで職種・業界・企業規模別に平均年収を紹介してきましたが、目安となる年収は30歳で年収450万円~550万円です。
30歳・男性事務職は、年収450~550万円が目安
無理だ!と思うかもしれませんが、下記の理由から現実的な目標です。
事務職の年収が低く見えるのは一般事務も含んだ平均だから。
20代平均年収が440万円
資格不問・未経験から始められる人事職・平均年収の高いIT業界の人事職は20代で500万円越えは普通
一方で、1社のみの就業で30歳で年収500万円は厳しいのが現実です。
理由は、新卒23歳・年収400万円(月給25万円(残業含)×16か月(賞与含))から昇給1.5%を7年繰り返して30歳になったとすると、年収は約450万円になるからです。
年齢 | 年収 |
23歳 | 400万円 |
30歳 | 443万円 |
ではほかの人はどうやってこの50万円を埋めているかというと、転職をしているんです。
DODAが公開している年齢別の転職による平均アップ額によると、25歳~29歳でまさに平均年収50万円アップになっています。
事務職は年収が低い・転職はリスクが高いと思うのは先入観で、ほかの人は実践しているのが数字として見えてきたと思います。
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