転職した企業がメッチャ辛い…でも短期離職はキャリアに影響するっていうし、どうすべきか悩む
こんな疑問にお答えします。
この記事を書いている僕は人事歴20年、短期離職の方の採用もしています。
さらに僕も短期離職を経験。
本記事では、短期離職のキャリアへの影響を解説します。
本記事の内容
短期離職の転職への影響
短期離職のキャリアへの影響
短期離職を気にするよりも大事なこと
本記事の信頼性
短期離職ってどのくらいの期間?
短期離職という言葉に定義はありませんが、一般的に3年未満とされています。
一般的と紹介した理由は、「3年」が、神話のようなものだからです。
実は、2年9カ月や3年3カ月であっても違いはありません。短期離職の影響は人事担当者の「印象」次第です。
転職活動の面接で、人事担当が3年神話を信じている場合がある
短期離職は、しっかり理由を説明すれば、不利にはならない
では具体的に紹介していきます。
基本的に、短期離職は転職・キャリアに影響しない
短期離職は、離職理由に納得感があれば転職に影響しません。
なぜなら、面接をする人事担当者も、ブラック企業があることや、ミスマッチが起こる可能性を十分に理解しているからです。
もちろん短期離職したかどうかは確認されますが、見ているポイントは下記の3点です。
ネガティブな隠し事はないか
ポジティブな転職理由があるか
離職理由を他責にしているか
そのため、短期離職は、単発かつ転職理由に納得感があれば、ほとんど影響しません。
では具体的に、短期離職の転職理由のポイントをご紹介します。
短期離職した時の転職面接テクニック
短期離職理由に納得感を出すためにはテクニックが必要です。
短期離職の場合、人事担当者は必ずといっていいほど、離職理由(転職理由)を聞いてきます。
なぜなら人事担当者は、その習性から、短期離職を確認せざるを得ないからです。
面接官はコンピテンシー(行動は繰り返されるという法則)を見ているので、必ず短期離職の理由を聞く
つまり短期離職をした理由を確認し、自社で採用した後、同じことを繰り返さないかを確認したいのです。
そこで、下記のテクニックを利用します。
ロジカルに説明
嘘はつかず、ネガティブな部分は、自虐を含め、ポジティブな理由に変換
人事担当者の心理を利用しつつ、短期離職をプラスの評価にしていく方法を具体的に紹介します。
嘘はつかず、ロジカルに説明
嘘や隠し事はバレます。人事も面接のプロなので、それを見抜くスキルがあります。
さらに、転職理由の確認に時間が割かれ、自己アピール時間が減ります。
だからこそ短期離職に隠し事や嘘は絶対にNGです。マイナスにしかなりません。
人事担当は、採用後、ネガティブなことがあったら隠した嘘をつく人材かどうかを見ています。
だからこそ、嘘はつかずに話すことで、素直・正直・真面目といったプラスの評価につながるのです。
ネガティブな部分視点を変えて変換
隠し事や嘘はダメと言っても、全て相手や環境のせいにするのはNGです。
繰り返しますが、人事担当はあなたの行動特性(行動は繰り返される)を見ています。
あなたの転職理由が他責(他者や環境の理由)にするのであれば、採用後も同じ行動をすると考えます。
人間関係が最悪…
トップダウンが異常
一人でできる仕事の大きさには限界がある。チームで課題を解決していきたい
自分も問題解決のために工夫していきたい
「本当のことを言えばわかってくれるんじゃないか」と思ってはダメです。
人事担当者は、あなたの言っていることが本当なのかを知る術がないので、あなたに原因がある可能性も考えます。
それよりもネガティブな部分は、自虐を含め、ポジティブな理由に変換するようにしましょう。
うまく説明できればロジカルさのアピールにもなります。
ただ、短期離職の中でも、転職やキャリアに影響してしまうケースもあるので、ご紹介します。
短期離職が転職活動・キャリアへ影響する場合
短期離職の中でも、繰り返しているパターンは転職・キャリアへの影響があります。
理由は、1度や2度の短期離職であれば、転職の際にしっかり説明できますが、何度も繰り返している場合、企業ではなく本人にも問題があると見えるからです。
具体的には、各社3年の経験があったとしても、3年ごとに繰り返して転職をしている場合、自社に入っても3年経ったら退職するだろう、と思われます。
40歳のキャリア例
社歴 | Aさん | Bさん |
1社目 | 1年 | 3年 |
2社目 | 5年 | 3年 |
3社目 | 5年 | 3年 |
4社目 | 2年 | 3年 |
5社目 | 5年 | 3年 |
6社目 | ― | 3年 |
Aさんの場合は5年継続が3回あるので、採用面接官はあまり短期離職を気にしません。
一方で、Bさんは各社3年続いているものの、3年以上続いていないので、短期離職(3年以内)の可能性を高く感じます。
短期離職が続くケースは、職場や人間関係に不満を持ちやすい人材だと思われるので、不採用になりやすいです。
つまり、短期離職がダメというよりは、繰り返すことの方が気にされるわけです。
短期離職よりも大切なこと
短期離職のキャリアへの影響よりも大切なことは、あなたが体調を崩さないコト、です。
残酷ですが、あなたが体調を崩しても、会社は死ぬまで面倒は見てくれません。一定期間が経ったら退職になります。
一方で、メンタルを崩して退職した場合、非常に辛いですが、完治しません。
ストレスの許容範囲は人それぞれです。
短期離職よりも健康が大事
メンタルを崩すと完治しない
ストレスの許容範囲は個人差が大きい
鬱になる前兆は睡眠障害と食欲不振の2点です。
そして、鬱は心理的な疾病ではなく、身体的な疾病です。
実際に起き上がろうとしても身体が起き上がらないのは、気持ちの問題ではない病です。
メンタルはゴムのような性質があり、プラスの感情とマイナスの感情で揺れることで強度を保っていますが、マイナスの感情ばかりになると柔軟性を失い、コントロールできなくなります。
鬱になる前であれば転職もできますが、鬱になってからは転職活動は不可能ですので、短期離職よりもあなたの健康を最優先にしましょう。