一条工務店の家は外からの防音性は高くても、室内の音が響くんだよなぁ…
ドアを強く開けると壁にぶつかって「バン!」と鳴るし…
そんな疑問・不満にお答えします。
本記事の内容
- 一条工務店の室音の実態
- ドアのプチ改造①(スキマ対策)
- ドアのプチ改造②(戸当たり対策)
子育て世帯には深刻な音漏れ問題
子育て世帯には深刻
一条工務店でリビング階段を採用する世帯は多いですが、リビング階段は音・臭いの問題を持っています。
- 赤ちゃんを寝かしつけて一息つきたいときにテレビも見れない
- 子どもが室内で騒いで近所迷惑にならないか心配
- 今日はゆっくり寝たい…というときに子どもの声で起こされる
- 受験勉強のときに勉強に集中できない
これらの問題は2つにわけて考える必要があります。
室外と室内の音漏れ
一条工務店は2×6工法で建築されるため、耐震構造は柱ではなく壁で支えることになります。2×4工法よりも厚みのある構造のため、室外と室内の音漏れが少ない傾向にあるとされています。
そんな一条工務店の室外と室内の音事情をケース別に紹介したいと思います。
- 1階においては、子どもが走るドタバタ音は室外にダダ洩れ
- 救急車や登校中の子どもの声はしっかり聞こえる(会話の内容までは分からない)
一条工務店の展示場に行って窓を開けると、外の音が凄くうるさく、窓を閉めると全く聞こえないといった印象を受けますが、実際に住んでみると意外と外の音は聞こえます。
外から基礎部分を見てみると、思いっきり隙間が開いています。

きっと住宅とはこういうものなのでしょう。
残念ですが、現時点でこれらに対する対策は不可能といっても良いと思います。対策ができるのは室内間の音漏れです。この対策をご紹介します。
室内の音
我が家は2世帯の3階建てのため、1階⇔2階はリビング階段ではなく、2階⇔3階はリビング階段になっているため、比較が可能です。
- 1階と2階はリビング階段にしないで階段の位置を工夫すると、声やテレビの音はほぼ聞こえない
- 2階と3階をリビング階段にすると、会話が聞こえるほどの音が聞こえる
音には2つの特徴があります。
- 音は空気の振動で伝わる
- 音には直進性がある
この2つの特徴を捉え、リビング階段にせず、階段の向きをリビングの扉からずらすことによってだいぶ軽減されます。2階でホームシアターをみていても、1階にはほとんど聞こえません。
リビング階段にせず、階段の向きを工夫すれば、1階・2階の声やテレビの音は聞こえなくなる

しかしリビング階段にした途端に音・臭いがメッチャ伝わります。これはドアの枚数が少ないだけでなく、ドア部分にメッチャ隙間があるからなんです。
- 上部
- 下部
- 収納部
今回はこの部分の対策をご紹介します。
スキマ対策
実は、一条工務店のドアはスキマだらけです。もちろんこれは意図的な構造で、ロスガードですべての部屋の空気を循環させるためです。

しかし、今回の目的は「一時的」に音を遮ることです。
- 赤ちゃんを寝かしつけて一息つきたい(1時間未満)
- 今日はゆっくり寝たい…というときに子どもの声で起こされる(特定の日)
- 受験勉強のときに勉強に集中できない(特定の1年)
そのため、ロスガードの問題は自分の都合で調節できる対策としました。対策は単純です。音の「直進性」「空気の振動」という特徴を捉えて、扉の隙間をふさぐだけです。



実は「モヘヤ」をドアの下につけたのですが、効果は少なかったのです。なぜなら、ドアは上も下も戸袋もスキマだらけだったからです。
そのため、今回オススメするのはモヘアテープではなく「スキマテープ」です。
素材が柔らかく床をキズつける心配がなく、テープも信頼の3M社なので、着力が強くてキレイに剥がせます。
半透明で目立ちませんが、気なる場合は来客から見えない側に、音を優先させるなら挟み込むように両側から貼り付けると良いでしょう。
しっかり施工すると高い効果が確認できたので、受験対策には十分な効果が期待されます。
施工後 | リビングのテレビの音はほとんど聞こえなくなる |
子どもの声は若干聞こえるが軽減される | |
施工前 | リビングのテレビも会話も丸聞こえ |
間取り設計の工夫
我が家は少し変わった間取り設計をしました。音の直進性を考慮し、リビング階段と各部屋の間に1枚の引き戸を設置しています。
通常は使いませんが、就寝時と受験時の利用を想定しています。

これによってリビング階段と部屋の間には2枚の扉があることになります。3枚あるとより高い効果があることが分かっています。
- 親世帯リビングの扉
- 二世帯を分ける扉
- 子世帯のリビングの扉
戸当たり対策
一条工務店の家は全てのドアに指挟み防止機能(ソフトクローズ機能)がついています。
閉じるときはいいのですが、子どもは特に力強く開けたりすると、子どもが扉の収まるところに手をかけていたら、間違いなく爪が割れるほどの大けがになるはずです。
本来であればソフトオープン機能も欲しいところです。そんな時にオススメな戸当たりがフェルトクッションなのです。
ソフトクッション(ウレタンクッション)は素材が固すぎる
隙間テープはフカフカしすぎで厚み(クッション性)が足りない


ドアを開けている、閉めているときの両方において、クッションが設置されているとは気づけないほどのデザイン性があります。



しかもウレタンクッションよりも柔軟性があり、当たる面積も広く衝撃が分散されます。
厚みは3mmで十分です。上だけでなく、下にもつけておくことでドアがぶつかった時のブレを抑えます。
まとめ
リビング階段は子どもが帰った時に接点が増えたり、帰宅動線や就寝動線、お出かけ動線が便利になるメリットの反面、音のデメリットがあります。
まだ間取りを設計中の場合は、リビング階段のメリットとデメリットを考えつつ、間取りで対策をとるようにしましょう。
リビング階段にしても、途中の廊下に扉を一枚設置しておくことで、効果的な音対策がとれるようになります。
ただ、こんなに大変な思いをしなくても、メッチャ簡単に音対策する方法をみつけてしまいました。
その方法はこちら
コレでテレビを聞けば、メッチャクリアな音なのに、リビング階段であっても、全く寝室まで音が届きません。
頑張って間取りを工夫しましたが、これだけで解消しました。というか、施工よりも効果が高いです。
超お手軽です。ネックスピーカーでググるとTV対応と書いてない機種もありますが、送受信機を付ければ、テレビと接続できます。
こちら ネックスピーカー比較・レビュー記事は