第2新卒・既卒

【必見】転職に有利な人事・事務系の資格|効果的なアピール方法も紹介

転職に有利な事務職の資格はどれかな?簡単に取れる資格を知りたい

効果的なアピール方法も知りたいなぁ

本記事では、転職で有利にするためにコスパが良い(勉強時間に対する高い評価)資格をランキングにしています。

なお、社会保険労務士、中小企業診断士等は取得労力に対する投資(勉強時間や費用)コスパが合わないので、除外しています。

本記事の信頼性

本記事は就職・転職を有利にするための資格を紹介しています。

自己啓発や自分のスキルアップを考えている人には向いていない内容なのでご了承ください。

資格ってどうやってアピールすればいいの?

就職・転職で資格を有効活用する方法は「資格に語らせる」ということです。

資格は面接でアピールするよりも、資格に語ってもらった方が信頼性・客観性・納得性が高いからです。

面接でアピールしなくても、履歴書や職務経歴書へ記載するだけで下記のことを語らせることができます。

取得しているだけで評価される資格

取得するプロセス(努力)を評価される資格

取得をする資格の種類(戦略)を評価される資格

では、具体的に紹介していきます。

取得しているだけで評価される資格

法律によって企業は有資格者の配置を義務づけられていることがあります。

企業は法令順守するためにも有資格者の雇用が必要になるので、未経験であっても非常に有利になる資格があります。

第二種衛生管理者

第二種衛生管理者は事務系でオススメNo.1の資格です。

安全衛生法上、常時50人以上の労働者を使用する事業場では、衛生管理者の選任義務があります。

そのため、衛生管理者の資格は下記のメリットがあります。

企業は資格を取得している社員が必要

どの事業所にも必要な労働環境の知識がつく

第二種は、人事経験3年程度あれば、1週間程度の勉強期間で取得可能

受験料も安く、国家資格なので一生モノ

ポイントは、第1種ではなく第2種という点です。第1種はマイナスポイントになるので要注意です。

なぜなら、第1種は有害物質を扱う事業所で必要な資格だからです。第1種のマイナスポイントは3点あります。

  1. 転職候補に有害物質を扱う事業所があると思われる
  2. 有害物質を扱うような工場等は、過酷労働の可能性が高い
  3. 第1種は難易度が急激に上がり、コスパが悪い

資格は自ら語ってしまいます。特に①が重要です。

給料も良く休日も多い第2種の企業から「第1種を活用することを希望している候補者であれば、自社とアンマッチ」となる可能性があります。

資格第2種衛生管理者
種別国家資格
難易度/合格率/合格率 約50%
勉強期間知識がゼロからであれば、約100時間(4~6カ月程度)。実務経験5年程度あれば2週間程度の勉強で合格可能
勉強方法独学で可能
受験料6,800円
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防火管理者

防火管理者(ぼうかかんりしゃ)は消防法に定める国家資格(業務独占)です。

50名以上が入れる建物にある事務所や、30名以上入れる建物にある店舗など、目的や規模によって変わりますが、防火・防災管理者の選任が必要です。

消防署への選任届が必要なので、必ず有資格者の配置が必要であれば、社員へ講習に行かせるほど必須な資格です。

防火管理者の資格は下記のメリットがあります。

消火器の使い方や避難経路の確保などは全ての企業において必須の知識

手当が出るケースがある

立ち上げたばかりの企業は特に有資格者が必要なので評価に直結

一方で、非常に重要性の高い仕事でもあり、管理責任を果たさないとならない義務と責任があるので、気軽な取得は控えましょう。

資格防火管理者
種別国家資格
難易度/合格率/合格率ほぼ100%
勉強期間甲種新規講習の場合の講習時間は、およそ10時間で2日間
勉強方法講習の最後にテストが実施されます。講師が「ここはテストに出ますよ」と話すので、寝ないで聞いていればほぼ100%合格可能
受験料甲種新規講習7,500円

取得するプロセス(努力)を評価される資格

資格はスキルを測る目安である一方、本当にスキルは分かりません。

その中でも資格で確実に分かることは、努力できる人かどうか、です。

「自分はコツコツ派です!」と説明するよりも、難易度が高い資格を合格すれば、説明する時間も不要で、その信頼性・客観性・納得性は非常に高いです。

日商簿記検定

ビジネスに必要となる基本的な経理知識を証明できる資格で、経理だけでなく人事・総務職でも必要不可欠な資格です。

かなりの努力が必要ですが、経理だけでなく人事も2級までを目指すことをオススメします。

なぜなら、事務職であればコスト感覚は必須だからです。

2級まで取得することができれば、下記の3点をアピールできます。

継続した努力ができる

コスト感覚を身につけている

チャレンジ精神と実行力の両方を備えている

「3級なら誰でも受かる」と言われていますが、3級こそ独学はオススメしません

人事であれば仕訳の意味・法則すら理解できず、参考書を読み進めることはできないはずです。3級は受講することがオススメです。

一方で、2級は難易度・ボリュームともに増えますが、3級の基礎さえあれば独学で学習が可能です。

資格日商簿記検定
種別公的資格(各省庁が認定した資格)
難易度/合格率3級:/合格率40~50%

2級:/合格率40~50%

勉強期間3級:約50~70時間(約1~2ヶ月)

2級:約170~200時間(約3~4ヶ月)

勉強方法3級:オンライン講座 2級:独学
受験料3級:2,850円 2級:4,720円
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キャリアコンサルタント

将来性が非常に高い資格です。今後、特定の企業に所属する働き方から、複数の組織で労働をするフリーランスのような形態になっていきます。

キャリアコンサルタントは平成28年4月より国家資格になった資格で、就職の相談だけでなく、本人の適性や能力向上に助言及び指導を行います。

例えば、月曜日はハローワーク、火曜日は○○大学の就職センター、水曜日は△△企業の相談窓口…といったように、フリーランスのような働き方に最適なスキルです。

取得することができれば、下記の点をアピールできます。

人事の中でも相談業務のプロフェッショナル

コミュニケーション力が高い

特に実技試験が難しいので、コミュニケーション力をアピールせずとも、取得していること自体がアピールになります。

資格キャリアコンサルタント
種別国家資格
難易度/合格率/合格率50~60%
勉強期間学科試験は約100~200時間、実技はロールプレイング
勉強方法3ヶ月の通信講座、10日間のスクーリングとあわせて150時間の講習
受験料手数料8,000円、および登録免許税9,000円

取得をする資格の種類(戦略)を評価される資格

履歴書に記載する資格は応募業務にあったものだけを抜粋するようにしましょう。

そうすることで、「本当にこの職種を希望しているんだ」という信頼性が上がります。

メンタルヘルス・マネジメント検定

コスパが非常に良い検定なので、とりあえずでも良いので取得しておきましょう。

Ⅰ種(マスター)、Ⅱ種(ラインケア)、Ⅲ種(セルフケア)の3コースありますが、2種が狙い目です。

組織で必要なのはラインケアであり、さらに2種は参考書を1回読めば、合格可能な検定だからです。

取得することができれば、下記の点をアピールできます。

安全衛生に興味を持っていること

メンタルヘルスに関する一般的な知識を有している

自己研鑽できる性格

面接官が受験をしたことがなければ難易度はあまり理解していません。取得しているだけで、自己研鑽の努力をする人だという印象がつきます。

資格メンタルヘルス・マネジメント検定
種別公的資格(大阪商工会議所が発行)
難易度/合格率二種/合格率50~60%
勉強期間一種:120時間 二種:20~40時間 三種:10時間未満
勉強方法独学
受験料一種:11,000円 二種:6,600円 三種:4,400円

ビジネス実務法務検定

非常に穴場な資格であり、将来性・評価も非常に高い資格です。

今後、インターネットを使った契約・約款・法律改正などへの対応が増え、企業の法令順守・コンプライアンスは今まで以上に重要になっていきます。

しかし、法務職は一部企業でしか専任を配属できず、中小企業は各担当者が片手間に行っている業務です。

取得することができれば、下記の点をアピールできます。

法律用語が分かる

事務職の基礎力がある

法務業務の道が開ける

現時点では法律用語を知っているだけでも非常にアドバンテージの高い資格です。

資格ビジネス実務法務検定
種別公的資格(大阪商工会議所が発行)
難易度/合格率1級:/合格率10%

2級:/合格率45%~

3級:/合格率70%~

勉強期間1級:100時間 2級:60~80時間 3級:40時間
勉強方法独学
受験料1級:11,000円 2級:6,600円 3級:4,400円
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知的財産管理技能士検定

法務の中でも知的財産に特化した資格であり、大手企業の知的財産を取り扱う職種への応募では評価が高まります。

一方で、そのような業務は求人数がかなり少ないですが、法務に興味があることは資格に語らせることが可能です。

取得することができれば、下記の点をアピールできます。

法律用語が分かる

契約書の校閲ができる

法務業務の道が開ける

ビジネス法務には劣るものの、法律用語を知るための入門としては役に立つ資格です。

資格知的財産管理技能士検定
種別国家資格
難易度/合格率3級/合格率60~70%

2級/合格率40~60%

勉強期間3級:数週間~約1カ月(約50〜100時間) 2級:2~3カ月(約100〜200時間)
勉強方法独学
受験料3級:筆記・実技で各5,500円 2級:筆記・実技で各7,500円
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個人情報保護士

事務職が必ず扱うのが個人情報です。

取得しているだけで「個人情報は重要だと認識している」ということが伝わります。ここは意外と重要です。当たり前のようですが、できていない人が多いです。

人事はもちろん経理をしていても個人情報に触れる機会がありますので、どの事務職でも取得しておくと役に立ちます。

資格個人情報保護士
種別民間資格
難易度/合格率/合格率40%
勉強期間20時間
勉強方法独学
受験料11,000円
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他の候補者との違いが出る資格

事務業務とは直結していないものの、取得していると確実に評価の上がる資格をご紹介します。

ITパスポート・情報セキュリティマネジメント

事務職に限らず、社会人として必須な能力はITリテラシー(ITへの理解、操作能力)です。

サイバー攻撃はITに弱いとされる事務部門から突破されるケースも多く、事務職のIT能力は組織を左右するといっても過言ではありません。

さらに、年収が高く休日も確保できるのはIT業界です。現場の技術者と話す際にも役に立ちます。

資格ITパスポート・情報セキュリティマネジメント
種別国家資格
難易度/合格率/合格率約50%
勉強期間ITパスポート:100~150時間 情報セキュリティマネジメント:200時間
勉強方法独学
受験料ともに5,700円

目安勉強時間が長くなっていますが、IT業界の事務経験者であれば、両方ともに3日くらいの勉強で合格できる内容です。

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TOEIC

かなり多くの企業が海外との取引をする中、英語力は必須となってきています。

事務部門においても、海外からの電話・メールでの問い合わせ、来訪のアテンド、契約書のチェック、外貨送金など英語に触れる機会があります

自動翻訳・同時通訳のアプリが普及してきているものの、ビジネスの中に当然に組み込まれるのはまだ先です。

試験はリスニングとリーディングの選択式であり、発音する必要はなく、努力次第で点数が取れるように設計されています。

資格TOEIC
種別民間資格
難易度目標500点の場合
勉強期間目標500点の場合、220時間から450時間
勉強方法独学
受験料6,490円

あまり評価されない資格

残念ながら取得していてもアピールに繋がらない資格があります。

せっかく頑張っても就職・転職ではあまり役に立たないので、自己啓発・自己研鑽としての勉強にとどめましょう。

秘書検定

秘書検定が評価されない理由は、知識よりもセンスの方が重要だからです。

秘書に向いているかどうかは面接で分かることも多く、資格の有無で評価は左右されにくいためです。

例えば、秘書検定2級を取得しているのにもかかわらず、面接を退席する際、椅子を元に戻さなかったり、面接官があいさつをしても目が合わなければ秘書に向いていないと判断されます。

企業は資格が欲しいのではなく、勉強したことを活かせる人材を探しています。

マイナンバー実務検定

マイナンバーの取り扱いは、組織に設置が義務付けられている特定個人情報保護規定に則り処理をします。

本検定は知識レベルの確認であり、人事業務においてマイナンバーを利用するケースは社会保険の手続きが中心であることから、あまり重視されません。

MOS

事務職として求められるパソコンスキルはタイピングのスピードと正確性です。

WordができればPowerPointも使用できると判断できますし、Excelは基本的な関数さえ使えれば、複雑な使い方ができる人材は少ないです。

Excelはsumやaverageは四則演算に加え、if関数、ピボットテーブル、フィルタあたりが使えれば十分です。

パソコンスキルはMOS資格よりは実務経験を語ったほうが伝わります。

取得していることで特定の業界の選択肢が増える

事務職といっても業界が違うだけで求められるスキルが違うことがあります。

希望する業界の、現場で必要な資格を取得していると、何かあった時に現場の助けになってくれるという部分で、特化して評価が上がります。

下記に具体例をご紹介します。

  • 宅地建物取引主任者
  • 保育士
  • 医療事務
  • 貿易事務
  • CAD利用技術者試験

「事務で座っているだけだと腰もキツイし、時々歩き回れる仕事もしたい」、そんなときには現場の業務に携われるのもメリットです。

資格取得ランキングベスト3

いかがだったでしょうか。

今回は特に就職・転職に有利なコスパ(勉強時間・取得難易度に対する評価が高い)の良い資格をご紹介してきました

沢山挙げてきましたが、特にコスパが良いのは以下の3つの資格です。

資格コスパ勉強時間
第2種衛生管理者約100時間(人事経験者なら約5時間)
日商簿記3級約50~70時間
ビジネス実務法務 2級約20~40時間

戦略的に資格を取得すれば、資格を記載するだけで信頼性が高いアピール材料になります。

ただ、これまで独学でベストセラーのテキスト・問題集をご紹介してきましたが、全てを購入すると非常に高い費用になってしまいます

そういう時はオンラインで、様々な資格の勉強ができる月額定額サービス【ウケホーダイ】
はいかがでしょうか。

これまで挙げてきた下記の資格全てを月額固定費で受け放題です。

衛生管理者

日商簿記3級

ビジネス実務法務検定

ITパスポート

上記はほんの一部で、色彩検定やワインソムリエ、ボールペン字などがあります。

勉強をしてみて、自分には合わないという資格もあるかもしれません。

本だと下記のデメリットがあります。

  • 高い参考書を買ってみたけど、自分には合わず、すぐゴミに。
  • 通勤で学ぶには重くて億劫
  • 勉強時間は自宅だけという場所の制約がある

効率良く資格を取得して、面接を攻略していきましょう。