リビングやトイレ・洗面所・浴室前の床材は、クッションフロアかフローリング、どっちが良いんだろう…
こんな疑問にお答えします。
それぞれの素材に一長一短があり、場所や使い方によって最適な床材が違うので、
それぞれのメリット・デメリットを具体的に説明していきます。
フローリングとは?
床材のフローリングには大きく2種類あります。
合板(複合)フローリング
無垢フローリング
合板(複合)フローリングは主に3種類(挽板・突板・シート)に分類できますが、細かすぎるので本記事では省略します。
合板と無垢は、「木」という共通点はありますが、その特徴が大きく異なります。
では特徴を紹介します。
合板(複合)フローリングのメリット
合板フローリングは、一言でいうとコスパに優れた床材です。
木材を加工し、表面にシートを張るので、いわゆる工業用品なので、
下記の3点が特徴です。
耐久性が強い
床色に統一感がある
品質が均一で安価
耐久性が強い
合板フローリングは、複数の板を重ね合わせることで、反りやねじれを防ぐ加工がされています。
そのため、重さで歪むことも少なく、耐久性に優れています。
一般的に、フローリングの張替えは10~15年に一度のペースとされています。
床色に統一感がある
表面材には樹脂塗布などの加工がされるため、色・模様・質感に統一感があります。
フローリングは、貼る向きによって奥行きや幅広に感じさせたり、
1枚の板が幅広だと部屋が広く見えるように、部屋の広さや印象に大きな影響を与えます。
無垢のフローリングやデザイン豊富なクッションフロアと違い、シンプルさが特徴です。
品質が均一で安価
フローリングは工業製品なので、品質が均一で安価です。
色にもバリエーションがあり、最もコスパに優れた床材です。
合板(複合)フローリングのデメリットは?
合板フローリングはメリットが多いものの、デメリットが多いことも特徴です。
傷つきやすい
素材が固い
水に弱い
床鳴りの可能性がある
虫食いの可能性がある
傷つきやすい
合板フローリングは落下物に対する耐久性が弱いです。
表面は加工されたシートなので、物を落とすとシートが破れ、簡単に下地が見えてしまいます。
おもちゃ、コップ、ハサミなどを落とすと、凹むだけでなく、傷が残りやすいです。
素材が固い
合板フローリングは固いので、反りにくく曲がりにくい一方で、足が疲れます。
さらに、固い板を組み合わせているので、重みでギシギシと床鳴りをする可能性もあります。
踵が痛くなる方は、クッション性のあるスリッパ必須です。
水に弱い
シートに水がかかり、放置されると水垢が付きやすくなります。
さらに、多湿の浴室前などは腐食する可能性もあります。
特に施工後、フローリングの浮きが発生したりすると、水(湿気)が内部に入りこんでいくので、注意が必要です。
無垢フローリングのメリットは?
無垢のフローリングは、天然木を切り取り加工した内部まで天然素材の1枚板のことです。
1枚1枚のパーツとして同じ柄のものは2つとないので、独特の風合いがあります。
調湿作用がある
木の温もりがある
経年変化がある
調湿作用がある
無垢材は木そのものなので、呼吸をします。
つまり、周囲の湿度が高い時には湿気を取り込み、逆に周囲の湿度が低い時には湿気を空気中に放出する、調湿作用があります。
梅雨や夏場のジメジメとした時期、秋から冬にかけた乾燥する時期に、適度な湿度を保つことができます。
木の温もりがある
無垢材の良さは自然のデザインであることに加え、木の温もりがあります。
無垢材は内部に空気を多く含み、断熱材効果があるので、冬でも温もりを感じられます。
経年変化がある
家族や家の年月とともに変化を楽しめる素材でもあります。
窓際の日当たりの良い場所だけ色が変わるので、そういった「家」そのものの環境による変化も楽しめる方に向いています。
無垢フローリングのデメリットは?
無垢は木であるために変形することがデメリットです。
曲がりや割れが発生する可能性がある
膨張、収縮するので隙間が出来る
施工後、床鳴りする可能性がある
全て変形することが原因です。
この変形を「味」と捉えられるかがポイントです。
クッションフロアとは?
「クッションフロア」は厚さ1.8mm~3.5mmの塩化ビニール素材で作られるシート状の床材のことです。
加工製品なので、多機能でデザインも豊富で、クッション性が高いのが特徴です。
クッションフロアのメリット
クッションフロアのメリットは多機能であることです。
表面の水濡れ・汚れに強い
遮音や消臭など多機能
施工しやすく、DIY可能で安い
具体的に説明します。
表面の水濡れ・汚れに強い
クッションフロアは塩化ビニールできている為、水を弾き、カビの繁殖が少なくなります。
濡れてしまっても拭き取るだけなので、水垢がキレイに拭き取れますし、
多少の汚れなら、水拭きなどでキレイに拭き取れます。
遮音や消臭など多機能
クッションフロアの多機能性は水濡れだけではありません。
クッション性が高く、下のフロアへの生活音を軽減するだけでなく、足への負担も軽減します。
中には厚さ4.5mmもあり、ウレタン発泡層を挟み込んで、
音の伝わりを軽減する機能性クッションフロアもあるので、二世帯住宅やマンションでは大きな効果があります。
また、臭いを吸収・分解してくれるクッションフロアもあります。
施工しやすく、DIY可能で安い
クッションフロアの大きなメリットは、素材が安価で加工しやすい点です。
ハサミやカッターで簡単に切れ、両面テープで貼ることも可能です。
DIYも可能ですが、意外と多くの道具が必要です。
メジャー/地ベラ/ローラー/コーナーカッター/カッター/養生テープ/はさみ/継ぎ目処理剤(シーラー)
業者へ依頼した場合の費用と比べてDIYを検討しましょう。
張り替えの目安費用
内容 | クッションフロア | フローリング |
---|---|---|
1畳(トイレ) | 2~6万円 | 3~6万円 |
4畳(洗面) | 4~8万円 | 7~14万円 |
6畳 | 5~10万円 | 9~18万円 |
8畳 | 6~12万円 | 10~20万円 |
クッションフロアのデメリット
クッションフロアのデメリットは下記の3点です。
耐久性が低い
高級感は感じにくい
施工が雑になりやすい(業者)
具体的に説明します。
耐久性が低い
クッションフロアは、フローリングは10~15年の耐久性に対し、標準で10年に一度の張替が必要です。
また、塩化ビニールのため、鋭利なもので破れたり、長期間にわたり重いものを置くと跡が着いて取れなくなります。
高級感は感じにくい
クッションフロアはプリントができるので、重厚感のある石畳などのデザインもありますが、
近くで見ると逆にチープに見えてしまうこともあります。
また、フローリングとの切れ目や、柔らかい素材感から、贅沢感・高級感を感じることは難しいです。
施工が雑になりやすい(業者)
施工が簡単にもかかわらず、業者によっては雑な施工が丸見えになります。
カット・接着の両面から、丁寧な仕事かどうかは一目瞭然なので、良い業者を選ぶことが重要です。
例えばこちらの施主は酷い施工をされてしまったようです。
クッションフロアは施工直後のチェックが必須です。
フローリングとクッションフロアの選び方
ご紹介してきた通り、フローリングとクッションフロアはメリットとデメリットが表裏一体なので、どちらを重視したいか、によって一長一短があります。
部屋をシンプルにスッキリさせたい→合板フローリング
経年変化を楽しみたい→無垢フローリング
水濡れの強さを重視→クッションフロア
でも、両方のメリットをとりこみたい、そんな時におすすめなのはフロアコーティングです。
合板フローリング+フロアコーティングはメリットが多いです。
部屋がスッキリし、賃貸にはない高級感がある
水濡れに超強い。クッションフロアを凌駕。
汚れが落ちやすく、耐久性向上
筆者が利用したフロアコーティングは「森のしずく」です。
これはやってみて本当によかったです。
- 床がツルツルすべらない
- 水濡れは超安心
- 30年保証でいつでも直してもらえる
↓施工レビューはこちらから↓
https://kotaro-s.net/morinosizuku/