もしもの時のために蓄電池を購入したいな
でも災害のためだけに買うには値段が高くない?
こんな疑問にお答えします。
ここ数年、台風や大雨、地震などの自然災害が多発してきています。避難所があるとはいえ、プライバシーは厳しいですし、車での寝泊まりはエコノミー症候群が怖いです。
そんなとき、自宅に蓄電池があると生活が継続できますよね。
でも蓄電池というと超高額な買い物です。
本記事では選ぶべき蓄電池についてご紹介しています。
本記事で分かること
- 次世代の電気の使い方
- 建築前にできる準備
- メジャーな蓄電池のご紹介
次世代の電力エコシステム
一条工務店で建築するほとんどの住宅で太陽光パネルを設置すると思いますが、太陽光パネルだけで災害時を乗り切るには限界があります。
そんなときは太陽光パネルと蓄電池の併用です。でも災害時のために数百万もかけられないですよね。
そんなとき、導入したいのが仮想オフグリッド(造語)なんです。
オフグリッドとは電力を買わずに生活すること。でもそんな環境活動家みたいなことはできません。
筆者が提案するのは、可能な限り太陽光パネルと蓄電池で生活しつつ、電力が足りなくなったら買電し、災害時にはほぼ電力を買わなくても生活できる準備です。
実は、太陽光パネルと蓄電池の相性は抜群で、特に意識しなくても、ほぼ電力を買わないで生活でき、災害の時にも自宅で生活できるシステムがあるんです。
蓄電池について全般的な知識が知りたい場合はこちらから無料相談だけでもOKです。
太陽光パネルだけでは災害対策にならない
実は太陽光パネルは災害対策になりにくいです。
- 日照時間の短い冬
- 晴れの少ない梅雨
- 夜の電力
もちろん蓄電池だけあっても、すぐに消費してしまい、充電できません。
だからこそ、太陽光パネルと蓄電池の相性って抜群に良いんです。
停電しても、昼に充電できるので、夜も電気を利用できます。
そこでオススメしたいのが仮想オフグリッドです。

- 昼は太陽光発電で電力をまかないつつ蓄電
- 蓄電池がいっぱいに溜まったら余剰売電
- 夜は蓄電池から電力をまかなう
- 蓄電池が足りなくなったら買電
これによって日々の買電量が劇的に減り、太陽光パネルと同様、電気代を支払わないことで初期投資代を回収できます。
でも停電・災害のときはパニックで、ブレーカーの切替とかできないかも…
実は、停電時は「停電から数秒で自動給電」するシステムもあるんです。
とにかく売電も蓄電も停電時も全自動で対応してくれるので、電気代は下がり、災害時も安心です。
でも、蓄電池の値段が高い?どのくらいの容量が必要?という疑問もありますよね。
地域によって日照時間が違えば、家族人数、太陽光パネルの容量も違うので、今は必要な蓄電池の容量を知るという準備をしておきましょう。
買う気はないのに見積もりをとるのは気が引けるという方は、見積前に問い合わせが可能です。
こちら 必要な蓄電池容量の問い合わせは
空配管の設置
仮想オフグリッドを実現させるためには、通常の分電盤に加え、もう一つの分電盤を増設したり、Lanケーブルを繋げたりなければいけません。
そのため、事前に空配管を設置しておく必要がありますが、メーカーによって必要配線数が違います。
パナソニック創蓄システムを例に挙げると、以下のような配線になります。

電力線とLANケーブルは1つの空配管に入れてはいけないことになっていますが、図は簡略化して書かれています。
つまり、パンフレットには一本の線なのに、「空配管」は2本引いておかなければいけない場合もあります。
そこで、パナソニックに問合せして必要本数を確認したのが以下の図です。

この空配管があることによって、壁に穴をあけず(気密性を保つ)に蓄電池の導入ができるようになります。
一条工務店の空配管は1本7,000円~8,000円ですが、後で穴をあけると考えるとコスパが高いので、設計時に導入しておくことは必須です。
蓄電池の選び方
仮想オフグリッドが可能な蓄電池は各社から販売されていますが、とにかく値段が高いです。
魅力的なんですが、そこまで出せない…そんなメーカーがほとんどです。でも、ようやくリーズナブルな蓄電池の情報も入ってきました。
ニチコン
一条工務店の太陽光パネルはニチコンなので、ESS-U2X1やESS-H1L1などの相性の良い製品が多いですが、希望小売価格400万円程度です。
もちろんしっかり停電時には自動切換、昼に蓄電余ったら余剰売電が可能です。


パナソニック
ブランド、安定感、システム機能のどれも一流です。
昼間は太陽光の電力を使いながら蓄電池に貯め、余ったら余剰売電、夜は蓄電池を利用がバッチリでき、停電時も自動切換えです。
蓄電池11.2kWhを検討すると、工事費も含めて300万円程度(図の500万円ー太陽光パネル200万円です。



Smart Star L
株式会社エヌエフ回路設計ブロックが製造し、伊藤忠商事株式会社が販売しているSmart Star Lは人工知能により、天気予報と連携することで蓄電池を効率よく充放電することが特徴的です。
停電時や台風などが予想される前には「バックアップモード」で蓄電池に満充電できるモード設定があります。
価格は9.8kWhで約300万円(希望小売価格)です。

テスラ
発売予定からだいぶずれ込みましたが、コスパが良い商品です。
- 13.5kWhで99万円という圧倒的な低価格
- 専用のアプリ「Tesla app」を使えば、運転モードや電力使用状況をモニタリング可能
- 既存太陽光システムへの連携は、基本可能だが現地調査は必須
- 停電時も自動切換で給電
- 連続出力「5kVA」200Vも対応
- 屋内にも屋外、床置き設置か壁掛け設置かも選択可能
- V2H(車からの給電)は「未対応」(2019年現在)だが、テスラ社の「Model S」や「Model X」と言ったEV車へ充電することは可能
- 10年間保証
これが実現すれば内容的にはほぼパーフェクトです。この価格破壊に他メーカーが追従し、蓄電池の普及加速が予想されます。
しかし、これを覆すほどの情報も出てきています。
一条工務店の電力革命
現在、一条工務店では「電力革命」という商品で太陽光パネル+蓄電池のセットで販売が始まりました。
これは、黒船テスラの価格破壊を上回る圧倒的安い価格で設定されているので、今後、一条工務店で購入される方はほとんど購入することでしょう。
筆者も担当営業へ問い合わせしたところ、すでに購入した一条ユーザー向けに、2020秋に向けて、後付けできる蓄電池プランを検討しているとのことです。(正確には供給できる体制を整えたら、既存の一条ユーザーに販売を開始するとのこと)
追加情報が分かり次第、追記します。
そのため、一条工務店の蓄電池との比較するために、あらかじめ相見積もりをとっておきましょう。安い買い物ではないので、相見積もりは必須です。
蓄電池の無料見積もりは顧客満足度は驚異の98%のタイナビが良いです。
全国350以上の優良企業の中から、直接立会せずに見積もりをすることも可能です。
災害は突然やってくる
そうはいっても災害は突然やってきます。一条工務店の蓄電池を待っていなければよかった…と思うこともあるかもしれません。
実は、本当にゲリラ雷雨や台風、地震による避難所の利用が増えています。
そこで国が蓄電池の導入促進に本腰を入れ始めました。国や都道府県、市区町村からメチャメチャ補助が出るので、一見、高額に見えても実質負担は安いケースも出てきているんです。
もし補助金も含めて、実質負担がどのくらいか知りたい方は、蓄電池専門店が便利です。
電力自由化でメチャメチャ安いLooop社の蓄電池も扱っているほどで、種類も豊富で補助金についても教えてくれます。
ちなみに電力自由化で参入してきたLooop社は日々の電力もメチャクチャ安いです。
イメージ的には格安SIMと同じビジネスモデルです。
我が家は格安SIM+Looop社の契約をしています。基本料金0円。
無駄に東京電力に支払い続けることに対して、切り替えない理由はないです。
電気代を抑えつつ、災害時には電力復旧を待たずに電気を使うために、まずは蓄電池の必要容量を知っておきましょう。
- 各家庭で太陽光パネルの容量や、家族人数によって必要電力は違う。
