注文住宅の醍醐味でもある間取り設計。
色々調べて出てくる便利そうな動線がたくさんありすぎで何を採用すればよいか迷いませんか。
全部採用できれば良いものの、土地の形状次第で全てを選べない施主も多いのではないでしょうか。
可能な限り取り込めるのがベストですが、出来ない場合もあると思いますし、生活も価値観も人それぞれ。我が家が便利だと感じたランキング形式に紹介します。
1位 家事動線
水回り
水回りはトライアングル(「コンロ」「シンク」「冷蔵庫」を行き来する距離の合計が、3.6〜6.6メートルに収まるのが良い)とされていますが、
我が家は「電子レンジ」「コンロ」「シンク」「冷蔵庫」「パントリー」のスター動線(勝手に命名)を意識しました。(シンクは冷蔵庫側に配置)
冷蔵庫の隣には、炊飯器とトースターを配置しています。ダイニングから冷蔵庫も炊飯器も近いと便利です。
直線型配置
これはまぁまぁ便利です。ダイニング→キッチン→洗濯→洗面→浴室が一直線だと家事が便利と言われています。(同時進行で作業ができるため)
ただ、食事作りながら洗濯をして風呂に入る(?)なんてことはできません。我が家はこの動線を確保したために洗濯動線が犠牲になったのかもしれないです。
もう一度設計できるのであれば直線型配置よりも洗濯動線を優先させます。
2位 洗濯動線
我が家はこれを実現したかったものの、構造上(耐震)の問題から、1/3程度しか実現できませんでした。
少なくとも1/3程度でも物凄く便利です。
もしかしたら1位なんじゃないかと思うくらい便利です。
洗濯をする。その場で干し、その場で乾き、そこで畳み、目の前のクローゼットに入れる。最強です。
このスペースだけで、「脱ぐ⇒洗う⇒干す⇒たたむ⇒しまう」が完結します。
私が建てた一条工務店は高気密高断熱住宅の機能が生かせる間取りでもあります。
我が家の後悔ポイントは3点
- 脱衣所がない(作りたかったけれど作れなかった)
- ランドリールームがない(物干しを1本しか設置できなかった
- 洗濯をたたむカウンターがない(これも場所の関係上、不可)
脱衣所が作れませんでしたが、扉はつけたので、いつかDIYで鍵をつけることを目論んでいます。
こんな間取りが良かった
実現できませんでしたが、こんな間取りは便利だと思います。(帰宅動線上に洗面所を配置し、脱衣所も確保)
3位 回遊動線
キッチンが回遊型だと冷蔵庫までの動線が短くなります。ママ友が来たときにもキッチンは最初の話題になります。
また、冷蔵庫動線(これまた勝手に命名)があると、「リビングにいてお茶が飲みたい」「ダイニングにお皿を置きたい」こんな何でもないようなことが、非常に便利です。
通路分のスペースは必要になりますが、これ、すごくお勧めです。
以前、カウンター付きの対面式キッチン(キッチン側は行き止まり)の家に住んでいましたが、カウンターに乗せられる量も限度がありますし、それをシンクや食洗器へ入れるための動線が1つで非常に遠回り感もありました。
4位 帰宅動線(来客動線)
主に言われているのは玄関の動線を分けること。
来客がLDKへ直接入って来られ、家族はシューズクロークの別動線を利用するため、散らかっても良いし、ハンガーの収納にもなる。我が家はその動線をあまり使わないと判断し、採用をやめました。
一方、子どもが小さいので、帰ってきたらランドセルやバック、コートを置けるスペースを確保。子どもが大きくなったらピアノでも置くか、本棚でも置くつもりです。
もちろん大人の帰宅動線上にはクローゼットを設け、最悪、そこに詰め込めばリビングは片付きます(正確には片付いたように見えます)
5位 通勤動線・衛生(就寝)動線
我が家が採用したかったのは帰宅動線上に洗面台を置くということ。結果としてできませんでしたが、帰ってきたらすぐ手を洗う。朝起きてきたらすぐに歯を磨き、顔を洗える。夜寝るとき歯を磨いたらそのまま寝室に行ける。こんな間取りを希望しました。
しかし、これは構造上(耐震)の問題で、どう工夫しても不可でした。結果、帰宅動線上に子どもの収納を設けたわけです。
一方、外出から帰ったら荷物を持ったまま手を洗うのではなく、荷物を置いてから手を洗うので、収納→洗面という選択肢もありなのではないかと思います。
トイレ動線
最後にトイレ(ついでにロスガードも)はリビングの外に。音の問題と、浴室の近くに置くという問題を天秤にかけ、音の問題を優先しました。
ランキング
1位 家事動線
2位 洗濯動線
3位 回遊動線
4位 帰宅(来客)動線
5位 通勤・衛生(就寝)動線
動線を活用しましょう
参考になった動線はあったでしょうか。
2位にはなりましたが、高気密高断熱住宅を活用するという意味では洗濯動線が最も便利ではないかと思います。
別の記事にしますが、高気密高断熱住宅は室内干で十分です。外に干すのはデメリットの方が多く、故に洗濯動線、ランドリールーム等の設置は非常に有効です。
導入すると生活の便利さが飛躍的に向上すること間違いなしです。すべての動線が導入できない方、後悔しないためにも結果的には自分の価値観に合った動線の導入をお勧めします。