一条工務店の住み心地、本音はどうなんだろう?
こんな疑問にお答えします。
i-smartに年間と通して住んだことで気づけた後悔ポイントもご紹介します。
ぜひあなたの理想の家造りに生かしていただければと思います。
本記事で分かること
設計ミスで後悔
オプションの選択ミスで後悔
一条工務店だから出来なかったこと
家は3度建てないと満足できる設計をできないと言われていますが、この記事を読めば、1回建てただけの後悔を経験値にできるので、満足できる設計に一歩近づきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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一条工務店の強み・弱み
一条工務店は圧倒的な性能(特に断熱)とコストパフォーマンスが強みである一方、
設計において、提案・アイデアは平凡なレベルであることが弱みです。
そのため、一条工務店で建てる場合、施主が家づくりの勉強に時間を割く必要があります。
アイデアが少なく、提案力が低い
断熱性能を生かした間取りの提案がない
生活をイメージした設計アドバイスが少ない
施主の後悔ポイントに対する答えを持ってない
本記事では後悔ポイントに加え、解決方法にも踏み込んで解説していきます。
間取りの後悔
我が家は下記の環境でi-smartを建築しました。
準防火地域
2×6工法
3階建て
この条件が加わると、法令規制が多く、
耐震の問題から理想の間取りにできなかったり
防火規制の問題からトリプルサッシを入れられなかったり
…といったポイントを紹介します。
便利な生活動線を断念で後悔
理想の生活動線を断念せざるを得ませんでした。
理由は、耐震構造の関係(1階~3階までの壁の配置バランス)で、Goサインが出ませんでした。
実現したかった間取りは下記の図面です。
実現したかった動線
階段から上がってきて手洗いができる帰宅動線
朝起きてすぐに歯が磨ける就寝動線
独立脱衣所が作れ、洗面が活用できる浴室動線
来客が来てトイレに手洗いが無くても不便がない洗面動線
その結果、帰宅・就寝・起床・洗面の利用頻度の高い動線を繋げることができませんでした。どれをとっても便利な動線だったので、残念でなりません。
洗面台が遠くて後悔
リビングと洗面台の距離が遠いと非常に不便です。
洗面台の利用用途を考えると、帰宅時の手洗い・毎朝・毎晩の洗顔・歯磨きがメインです。
固定概念で浴室の手前・近くに設置しがちですが、実は、洗面と浴室を同時に使う必要性は無いことに気づきます。
洗面は帰宅動線上のリビングから近い位置がベストだと思います。
二世帯住宅の我が家の親世帯は、他の間取りの関係上、動線が遠くなったことで、歯磨きをキッチンですることも…orz
間取りの設計ミスは致命的です。
では、家の性能は高いものの、設計提案がイマイチの一条工務店で良い家を建てられるか?というと、答えはYESです。
限られた時間の中で、間取りを考えつくす方法は、自分以外のプロにアドバイスをもらうことです。
オプションの選択ミスで後悔
洗面台は標準を選ぶべきでなかった
機能的かつ綺麗で標準価格に含まれるリュクスドレッサーですが、オプションのエルシィを選ぶべきでした。
なぜならリュクスドレッサーは自動水栓ではないからです。
外出から帰ったら、必ず手洗いをします。手を洗う前に推薦レバー触り、手を洗い終わった後、推薦レバーで水を止めます。
だからこそ洗面台こそ自動水栓が必須です。最も後悔しているポイントです。
生活の便利さが抜群なのはL.C.(エルシィ)。L.C.(エルシィ)はオプションも優秀です。
キッチンの設計はタッチレス水栓の機能が重要
我が家もワイドカウンター+アイランド型にしたことで、キッチン周りは非常に使いやすいのです。
しかし、少しばかりケチってしまったことで後悔してしまったのは「水栓」です。
タッチレス水栓の裏オプション「LIXILナビッシュB7タイプ 型番SF-NB471SXU」を選択しましたが、「LIXILナビッシュA9タイプ 型番SF-NA491S」を選択すべきでした。
大きな違いは、「自動センサー(ナビッシュハンズフリー)」機能(蛇口の下に手を入れるとセンサーで吐水するかどうか)です。
手を上にかざすのが面倒なだけでなく水が滴ること、母は、なんとタッチレスの部分にタッチします。
次に交換するときはA9タイプにします。
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照明はダクトレールタイプを選ぶべきだった
リビングの照明で、見よう見まねであかりだまりを作ったことが失敗でした。
キッチン・ダイニング・LDKの3つにゾーニングし、メリハリをつけて照明を設置したところ、あかりだまりの切れ目の生活で心配点があります。
それは、子どもがあかりだまりの切れ目で本を読んでいることがあり、視力悪化を危惧しています。
入居後の生活の変化に対応できるよう、照明用ダクトレールを設置し、ライティングバー用スポットライトを後付けできるようにするべきでした。
天井にコンセントと下地を追加しておけば、入居後にいつでも設置も可能です。
巾木の交換稟議を通せずに後悔
一条工務店では巾木のオプションがありません。
巾木はクロスが剥がれないように壁の下に貼り付けられている木の板です。
入居後、巾木の上にホコリが溜まることが分かっていたので、どうしても交換したかったのですが稟議がおりませんでした。
理由は、標準装備の建具を綺麗に収めるためです。
ゴム巾木はチープな感じがするにしても、超薄型巾木を入れれば、もっと掃除が楽だったはずです。
ホームシアターは不要だった
ホームシアターは新居には贅沢品でした。
不満はありません。音もキレイ。メッチャ満足してます。
ただ…コスパが悪かった…。。。自由になれる夜の時間は子どもが寝ているので使えず。
さらに今は、超高性能ヘッドフォンやバーチャルリアリティといった、音を漏らさなくても楽しめる機材がたくさんあります。
妻はネックスピーカを利用することで、子どもたちが寝た後もハイクオリティなサウンドを楽しんでます。
ホームシアターの性能・機能には満足していますが、他の方法も選択肢に入れて検討すればよかったです。
音対策で後悔
一条工務店のi-smartは高気密高断熱住宅なので、室内と室外の音漏れしにくいです。
ただ、室内の音は響きやすいという特徴があります。
大きく3種類の音をコントロールする必要があります。
- 声やテレビなどの音
- 床を響く重低音
- 室内と室外の音漏れ
室内の音漏れ対策
リビング階段にすると寝室まで音が筒抜けです。
事前に分かっていたので、扉を一枚追加して、音の振動を止める工夫をしました。
一定程度の効果はあったものの、音が全く聞こえなくなったわけではありません。
一条工務店の家は室内で空気を循環させるため、全ての扉の下には隙間が空いていて、空気が通過できるようになっているからです。
最も効果のあった対策は、先に紹介したネックスピーカーの利用でした。
上下階の床を響く重低音対策
一条工務店は2×6工法なので、上の階の足音(重低音)が響きます。
一階部分の天井裏と2階の床の間が空洞になり、この空洞が太鼓のように振動して音を増幅させます。
そのため、この空洞にある空気を振動させない方法を調査したところ、有効な方法を2つまで絞りました。
防振吊木
セルロースファイバー
防振吊木は振動を抑える機能、セルロースファイバーは空間を埋めて空気の動きを抑える機能があります。
しかし、一条工務店は天井高の高さの調整は配線の関係から稟議でOKが出ませんした。
セルロースファイバーの代わりに、稟議が通った24Kのグラスウールを敷き詰めましたが、振動音は大きいです。
室外と室内の音漏れ
一条工務店は室内と室外の音は漏れにくいと言われていますが、普通に聞こえます。
一階でドタバタ歩く音は室外にダダ洩れです。基礎部分は空洞なので、構造的に当然の現象です。
一方で、テレビの音などはあまり外に聞こえないですが、室外の音は室内に普通に聞こえます。
我が家の前は小学校の通学路です。ワイワイガヤガヤ聞こえます。
この点のメリットは救急車や消防車の音がしっかり聞こえるということ。完全に断絶されたら地域で我が家だけ逃げ遅れるので、そのリスクは回避しています。
ただ、さすがに床のドタバタ感が外に丸聞こえは恥ずかしいところです。
能力不足に後悔
注文住宅を設計していくと、様々な情報に触れます。ただ、全てが正しい情報とは言えません。
今後、設計する人が後悔しないために、本当のことを紹介します。
ロスガードの性能と対策の低さに後悔
ロスガードについては、ユーザーの認識とは大きく違います。
ロスガードの主な機能は「熱交換」です。
ロスガードのフィルタ性能が低さのレベルがヤバいです。
ロスガードの通常フィルタで、別途購入したPM2.5対応のフィルタをSAに設置してみると、1カ月で真っ黒です。
情報ボックスの小ささに後悔
インターネットの配線を綺麗にまとめようと導入しましたが、確実に大きさが足りません。
各部屋に繋げている有線LANをまとめるhubを入れただけで一杯です。
光電話のTAもルータも、共有HDDも入りません。
ただ、ラダーラックを活用すると、排熱の問題もなく、機材も拡張可能です。
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夏型結露をしてしまうことに後悔
初めての夏を過ごしたからこそ気づけた点です。
全館冷房を実施すると、床下の配管がメチャクチャ結露します。
全館冷房(全館除湿)をする際、一条工務店の家はすぐに冷えてしまい
エアコンが止まってしまうので除湿が進まないという現象になりやすいです。
それを防ぐために「最弱風量」「設定温度23℃の冷房」にするわけですが、
設定温度23℃で除湿された水は非常に冷たいのです。
全館冷房をするエアコンの配管は露出を選びましょう。
窓の性能に後悔
開き窓を多くして後悔
場所によって最適な窓は変わります。
気密性が高いと思って多用した一条工務店の開き窓は、
結露が発生しやすく、その結果、カビが発生しやすい構造でした。
パッキンがペラペラであることに加え、開き窓は窓の固定部分に重量負担がかかるので、
定期的に調整しないとズレてきて、気密性が落ちます。
トリプルサッシを採用できずに後悔
一条工務店はトリプルサッシを売りにしていますが、準防火地域の3階建ては、トリプルサッシを採用できません。
国土交通大臣認定防火設備を取得していないからです。
そのため我が家は3階の一部は網入りタブルサッシにする必要がありましたが、
2枚とも冬に割れました。
真冬に割れましたが、一条工務店曰く、「熱割れ」だそうです。
トリプルサッシに魅かれて一条工務店を選んだといっても過言ではないので、残念の極みです。
結露が酷くて毎朝の拭き掃除が大変
我が家は東京なので、北海道などに比べたら全然寒くないのですが、メッチャ結露します。
加湿器は利用していません。気密性が高いと言われている開き窓です。
結露がひどすぎるので乾燥した空気を取り込んでいるくらいです。
コスパが悪くて後悔
せっかくの注文住宅なので多少無理してでも採用したオプションのうち、これは割高だったなぁと思うものをご紹介します。
ミッキーの壁紙はコスパが悪い
せっかくなので遊び心を表現したいとトイレにミッキーの壁紙を選びましたが、メッチャ高価でした。
理由はブランドとロットの問題から、単価が高いです。
トイレ1か所の壁紙で、なんと10万円です。
着手承諾直前に見積もりが出てきて、「間違いジャナイ?」と何度か確認しましたが、正規の値段だそうです。
トイレの手洗いは不要だった
壁付洗面台のコフレル(87,000円)を選びましたが、全然使ってません。
使わないと封水が乾き、下水から匂いが逆流してくるので無理して使いますが、その結果、水垢の掃除も大変。
お客さんがたくさん来るわけでもなく、残念な購入となりました。
外構工事で大失敗
外構は水はけ対策を失敗
外構工事は業者選びと水はけが重要です。
一条工務店の提携業者を選ぶ必要はありません。
一般的な考え方しかもっていない外構業者を選ぶと、1年で害虫発生やコケが生えてきます。
ぶっちゃけ、間取りの無料見積もりは、「したほうがいい」レベルですが、外構の一括見積は必須です。
外構設計のカギはアイデアの多さです。
春夏秋冬の日当たり、風通し、水はけ勾配、掃除、猫対策、害虫対策…
我が家は、後悔と実害が大きすぎて、入居後1年後に2回目の外構工事を実施しました。
こんなことにならないためにも、入居後の生活を考えて提案してくれる外構業者を選びましょう。
様々なアイデアから必要な工事・適正価格を確認することで後悔は回避できます。